疳の虫? | THE WANTEDMAN

疳の虫?

さて、私、ホラー映画大好きだったり、創作怪談を綴って

いるようなタイプなので、さぞオカルト信奉者のように

思われているかも知れませんが、実は意外に懐疑的。

もちろん、不可思議な現象のすべてが現代科学で

解明されているなんてことはあり得ないので、

否定するつもりもありませんが、

「コックリさん? 無意識な反射運動でしょ?」 

なんて言っちゃうようなタイプ。

それなのにオカルト大好き!… みたいな?(笑)

 

 

 

 

 

先だっての週末、クルマで母親を連れて

栃木県に住んでいる伯母さんの家に遊びに行ったんです。

そこまで往復に時間がかかる距離じゃないんですけど、

伯母さん足が悪く、最近では法事なんかにも出てこれない。

母が80歳なので、83歳? 母が「今を逃すと生きてる内に

会えるかどうか…」 なんて言うもんだから、

まぁ、あと何回も出来ない親孝行だと思いましてね。

ちなみに、下のエピソードの訪問先です。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

二泊ほどさせて頂いたんですけど、夜は当然のように

酒を飲みながら思い出話に花が咲いたワケです。

母も伯母さんも、今では結構な婆さんなもんだから、

昔のことばっかり、ホントによく覚えているんです。(笑)

 

 

 

 

 

さて、母方のルーツは秋田県。 母は10代の頃に

集団就職で東京に出てきたらしいのですが、

そんな秋田県某村での話。

母が子供の頃なので、ゆうに70年以上は昔の話です。

なんでも…

山から下りてくる祈祷師だか霊媒師だかの老婆がいて、

その老婆が母と伯母さんのところ… というか兄妹全員

のところにやってきて、ナニやらおまじないを唱えだし

たんだとか。

そうすると、アーラ不思議。 手の指から白い煙みたいな

虫(?)みたいなものが湧いて出てきて、しばらくすると消え

てなくなる… なんて不思議な体験をしたんだそうです。

その対価として母  (私にとっての祖母。故人) が、

なにがしかのお金を支払っていたらしいんですけど、

あれは一体何だったのかねぇ? なんて話していました。

 

 

 

 

 

伯母の連れ合いが機会があれば調べてあげるなんて

言っていたものの、その連れ合いも三年ほど前に他界。

結局分からず終いだったなんて言うもんですから…

(絶対に嘘でも記憶違いでもないという力説付きwww)

私が手に持っていた携帯を使って検索したところ、

それは”疳の虫” (かんのむし) と呼ばれるものらしい

ということが分かりました。

子どもが癇癪を起して、ギャン泣きするようなことを

”かんのむし” と呼ぶことは知っていましたが

(”宇○救命丸”とかいう薬のCMで聞いたことがあった) 、

ようは、その癇癪の元になる”虫”をおまじないで体外に

放出するなんていう手法があったそうなんですよね…

 

 

 

霊的なものなのか? 

 

 

 

 

 

いわゆる”虫封じの御祈祷”などと呼ぶんだそうですが、

秋田の山奥だけの話かと思いきや、ネットで検索すると

夥しい数の同様の不思議な現象の報告例が出てきます

ので、その昔には全国各地で行われていたみたいです。

ちなみに”疳の虫” 。文献に記されているものだと

こんな姿かたちをしているそうです。

 

 

 

疳の虫 (かんのむし)

 

 

 

 

 

では、その白い糸のような虫のような物体。

なにやら科学的な裏付けがあるのか? なんて話なん

ですけど、なんか指をお湯に浸して数分温めて… 

とか繊維の欠片がどうしたこうしたなんて書いては

あるんですけど、決定的なものはナシ。

また、嘘だ、なんらかのトリックだなんて説もあるので、

結局はよく分かりませんでした。

 

 

 

ネットにも挙がってるので体験者多数?

 

 

 

 

 

ま、婆さん二人が、長年の謎が解けた

なんて喜んでるので良しとしましょう。(笑)