白い部屋… | THE WANTEDMAN

白い部屋…

【本日二度目の更新】は、怪談っちゃあ、怪談?

いや、青春時代の淡い思い出話かなぁ?(笑)

 

 

 

 

 

私の中学時代の一個下の後輩で、

長野くん (仮名) っていう男の子がいました。

自宅が近所っちゃあ、近所だったんですけど、

歩いていくには億劫… ぐらいの距離。

同級生の村井くん (仮名) の隣の家に住んでいました。

私、中学・高校ぐらいは、人生で一番一生懸命サッカーに

打ち込んでいた頃なんですけど、長野くんは対照的に、

アイドルの親衛隊 今でいう追っかけ?(笑)

に入ってます!みたいなタイプなので正直言って水と油…

とまでは言いませんが、とくに仲が良いわけでもなければ、

近い存在というわけでもなく、せいぜい村井くんちの隣に

住んでた一個下の男の子? ぐらいの距離感。

私、高校は地元からちょっと離れた電車通学だったので、

同級生で同じ学校に進学した人自体、極少数でしたが、

翌年、長野くんが、私を追うように入学してきたんです。

 

 

 

 

 

まぁ別にね…

同じ学校といっても、とくに仲が良いわけでもなかったので、

廊下ですれ違っても、「やぁ、元気にやってる?」 程度の

間柄だったんですけど、どういうワケか懐かれまして…

可愛い女の子の後輩だっていうなら嬉しいけどねぇ? (笑)

その頃の私は、サッカー部に所属しているのは

モチロンのこと、生徒会の役員かなんかをやっていた

ので、それなりに目立つ存在。

長野くんからしたら、私にくっ付いていればイジメられない

だろうなんて下心があったのかも知れません。

本人に伺ったこともないし、今となっては伺う事も

出来ませんが…

 

 

 

 

 

私が高校生の時っていうのはおニャン子クラブの全盛期。

サッカー部に所属していた私は、そもそも平日の夕方

5時から始まる番組 (夕やけニャンニャン) なんて、

ほとんど見た事がありませんでしたが、

それでもメンバーの顔と名前が、それなりに一致する

んですから、当時の彼女たちの人気っていうのは

凄まじいものがありました。

ちなみに私、過去記事で明かしておりますが、

おニャン子クラブの某メンバーと幼馴染みですwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という事で、とくにおニャン子アンチというわけでもなく、

(そんな人も一杯いましたね…)

それなりにはシンパシーを感じていましたけど…

例の長野くん。 彼がほどなくして

おニャン子のメンバーの追っかけを始めたんです。

当時、校則で禁止されていたオートバイの免許を取得して、

追いかけ回して、生写真撮影に精を出していたらしい…

そんな長野くんに懐かれていたミステル少年。

ある日、彼に是非にと、自宅に招待されまして……

 

 

 

 

 

やれ新田恵利がどうしたとか、永田ルリ子がどうしたとか、

なんて話を散々聞かされたワケなんですけど、

唯一のメリット (?) といえば、彼が購入したレコード

(当時は、まだレコード) をカセットテープにダビングしては、

「これ、オススメなんで聴いてください」 なんて言って

渡してくれました。  400CCの新車の中型オートバイに、

豪華な撮影機材、新譜が出るたびに増えていくレコード。

まぁ裕福な家庭だったんでしょう。 おばさん(長野くんの

お母さん)にも良くして頂きましたけど、お元気なのかなぁ?

今にして思えば、ホント、彼にとって、

私を慕って何のメリットがあったんでしょうね…

 

 

 

 

 

そんなワケで、長野くん経由で、それなりに

当時のアイドル事情に精通していたミステル少年。

おニャン子の曲なんて、LPも含めて全部知ってますwww

当時、彼から貰ったカセット ふっる~っ!!www で、

もっとも気に入っていたのが、故 岡田有希子さん

その後、自分でレコードを買ったのは彼女だけでしたから。

今も音源を持っていて、たまに聴きますけど、

私にとって永遠のアイドルですね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、アメブロで、岡田さんのファンサイトみたいな

ブログを書いていらっしゃる人がいて、懐かしさもあり

楽しんで読んでいます。 今、一番のお気に入りです。

もっとも、私の場合は、そこまでコアなファンと

いうわけではありませんでしたが。m(_ _)m

 

 

 

 

 

故 岡田有希子さん

 

 

 

 

 

それと、長野くんオススメだった… 

というか彼が追っかけてたのが、おかわりシスターズ

この人たちは当時、深夜の番組に出演していた、

(オールナイト・フジ… でしたっけ?) 女子大生アイドル

だったので、私なんかより、ちょっと年上世代。

今では、私が大嫌いな(笑)、秋元康プロデュースです。

おニャン子同様、恐ろしく素人臭いアイドルグループ

でしたけど、この人たちは楽曲が好みの曲が多く、

下に紹介した”瞳で傷つけて” とか”シーサイド・メモリー”

は、今聞いても名曲だと思います。

そして、彼女たちも比較的最近、閲覧にお邪魔するように

なったブロガーさんの”お気に入り”とのことで、

今回の記事を書く気になったわけなんですけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなワケで、比較的、頻繁に自宅に招かれ、

親しい間柄と言ってもよい仲だった長野くん。

当然のことながら、私のほうが先に高校を卒業し、

自然と疎遠になっていきました。

 

 

 

 

 

卒業して半年ほど経ったある日のこと。

ある大きな事件があった日なので、日にちも特定できる

んですけど、長野くんが夢に出てきたんです。

真っ白い壁の、窓も何もない部屋。

茶色い木製の扉のノブが金色の真鍮製だったのを

覚えています。

夢の中で 「やぁ、久し振り!!」 なんて声を掛けたところ、

なんともいえない、人懐っこい笑顔を私に向けてくれた

長野くん。 それでもニコニコするだけで話しかけてきては

くれませんでした。

なんとなく気になったんですけど、

日々の忙しさに紛れて、すっかり忘れていました。

 

 

 

 

 

それから何十年も経ってから、中学校の同窓会に出席

した時に、村井くんから聞いたんですけど…

長野くん、在学中にオートバイの事故で亡くなったとのこと。

アイドルの追っかけをしていて、無茶な割り込みをして、

トラックと接触したそうです。

日にちを聞いて驚愕しました。

当時、世間を騒がせた、ある事件があった日だったので…

 

 

 

 

 

長野くんは、私に何かを伝えたかったんでしょうかね……

 

 

 

 

 

実話です…