天皇賞(秋)は個人的に大好きなレースです
そして、忘れてはいけないのが、明日は東京でサンデーレーシング、社台レーシング、G1レーシングのクラブ懇親会が開催されるということ。
社台グループの生産馬、本当はクラブ馬は勝ってもらいたいという気持ちも強いのではと思います。
それでは、血統、騎手、厩舎、ローテーションから、各馬の評価をお伝えしてゆきます。
1枠1番 ノースブリッジ
血統
父モーリスは、マイル戦線で活躍した馬。産駒もその傾向が強く、勝ち馬の平均距離も1669m。2000mは少し長いか?
騎手
岩田康成騎手は、関西で騎乗機会が少なくなっていた時、美浦留学を実行。その際に懇意にしてもらったのが、奥村武厩舎。実際ノースブリッジでAJCCを勝ち、恩返しをした。(派手なガッツポーズは賛否あったが)今回も気合の逃げか、内差しを決めるか?
厩舎
奥村武厩舎は、新進気鋭、関東の若手ホープの厩舎。今年も複勝率29.1%と高い数字を出している。年初の勢いは無くなってきたが、まだまだ伸びる厩舎
ローテーション
前走は、毎日王冠5着。以前の天皇賞(秋)なら王道ローテだが、最近は直結しないローテーション
2枠2番 エヒト
血統
父ルーラーシップは、勝ち馬の平均距離が1862mで、中距離血統。天皇賞の2000mはどんとこいという血統、母のエアグルーブは言わずもがなで東京競馬場が合う血統。血統的には申し分ない
騎手
エヒトといえば田中勝春騎手だが、今回は横山和騎手。田中勝春騎手は、数年間調教師試験を受けていたが、ようやく受かったのでは?という噂があるので、乗って欲しかった。横山和騎手も休み明けで一発があるか?
厩舎
森厩舎は、関西の名門。今年の複勝率も31.1%と高い厩舎。ただ、最近は短距離が得意な厩舎となっている。
ローテーション
前走は、小倉記念1着。1分57秒2という高速タイムで勝ち上がったが、その前も福島の七夕賞で、天皇賞を狙うローテーションには見えない
3枠3番 ドウデュース
血統
父ハーツクライは、言わずもがなの大種牡馬。勝ち馬の平均距離1878mで、距離も最適。母方はやや短距離志向が強いが、2000mなら関係ないと思える
騎手
天才、武豊。最近は年間70勝前後と、全盛期の勢いは無くなってしまったが、ここ一番での勝負強さは相変わらず。騎手人気がない分、お買い得になってきた?
厩舎
関西の雄である、友道厩舎。今年の複勝率は驚異の41.1%!! 特に、中長距離を得意としており、仕上げに抜かりはない厩舎。
ローテーション
本馬の唯一の欠点はローテーション。実際の競馬は2月以来のぶつけでの挑戦となるので、そこだけが問題か?前走の京都記念の恐ろしい末脚を見ると、買わないわけにはいかないか
4枠4番 ダノンベルーガ
血統
父ハーツクライはドウデュースと同じ。母方はアメリカ血統で、距離の融通は効く血統。ただ、系統的にはややパワー型に映る。
騎手
マジックマン、モレイラ騎手。今年は香港の騎手免許を返上し、世界を股にかけるジプシー騎手として活躍中。一時期腕が落ちたなどと言われたこともあったが、日本では問題なく活躍中。日本の騎手はもっとガンバレ!
厩舎
関東の名門堀厩舎。休み明けでもきっちり仕上げる腕はさすが。複勝率は39.9%と高確率で来る厩舎。最近は石橋騎手ではなく、佐々木騎手を多用しているのは少し寂しいが、それでも、きっちりきているのはさすが。
ローテーション
前走は札幌記念で4着。休み明けとしては上々の気もするが、厩舎コメントはかなり弱気なコメントが多く、扱いが難しい。堀厩舎の求めるレベルは高いので、軽視は禁物。去年の3着馬は侮れない。
5枠5番ガイアフォース
血統
父キタサンブラックは、イクイノックスと同じ父。勝ち馬の平均距離は1776mと、中長距離志向も強い。ただ、母父のクロフネがマイル志向が強く、ここでどう出るか?
騎手
関西のホープ西村騎手。今年は65勝を既に上げていて、これから伸びしろ十分の騎手。ただ、G1経験が少なく、天覧競馬となる今回の天皇賞で、勝ち切れるか?やや疑問
厩舎
これまた名門杉山晴紀厩舎。今年の複数率は36.3%と高率。2頭出しで望む今回は、どちらかで勝利をもぎ取りたいと考えているのかも
ローテーション
オールカマー5着からの参戦。それまでマイルを中心に使われていて、秋から中距離路線へ変更して、少しチグハグ感はある。本命はマイルCSか?
6枠6番 ジャスティンパレス
血統
父は大種牡馬のディープインパクト。何もいうことはありません。東京もどこでも走る血統です。ただ、母方の血統が2000mを超えるスタミナ血統のアメリカ系。2000mでも長い気がしなくもない。アルゼンチン共和国杯だったら迷わず買いなのだが。。
騎手
横山武史騎手。今年はイマイチ波に乗れていないが、堅実の持ってくる腕は大したもの。先週の菊花賞でも1番人気を飛ばしてしまったが、今回はそれほど人気がない中で思い切った騎乗もあるかもしれない。
厩舎
杉山厩舎はガイアフォースと同様。この後はジャパンカップに行くのだろうか。。
ローテーション
前走宝塚記念3着からの参戦。あまり調子が良くなさそうだったイクイノックスに完敗し、スルーセブンシーズにも差し負けてしまったのは、最後の切れ味の差なのか?ローテーションは悪くない
6枠7番 イクイノックス
血統
父キタサンブラックは、ガイアフォースと同様。母方はマイル志向が強いキングヘイローの系統だが、遡ると欧州型の血統でスタミナもある。血統的には問題がないのではないか?
騎手
ルメール騎手。言わずもがな。どんな馬でも走らせる。特に午後のレースは気合が違う。今や日本、いや社台の大エースです。何も問題なし
厩舎
関東の雄、木村厩舎。特に関東圏での強さは秀逸。関東にいながら、複勝率39.8%は驚異的な数字と思える。
ローテーション
宝塚記念1着からの参戦。正直、最近の王道ローテであるものの、次のジャパンカップも見据えた調整であることは明らかで、そこだけが心配だが、まぁ問題ないでしょう。
7枠8番 ヒシイグアス
血統
父ハーツクライは、ドウデュースを参照。母方はストームキャット系で、アメリカのやや短距離志向が強い。ハーツクライは晩成血統ではあるが、7歳でどうか
騎手
松山騎手は、堅実な騎手ではあるものの、ここ一番で勝ちきれないということもある。まだまだ若手なので、これからという気もするが、一発の気迫がもう少し欲しいかもしれない。
厩舎
堀厩舎は、ダノンベルーガを参照
ローテーション
札幌記念5着からの参戦。厩舎力はあるものの、ここを勝ち切ったら、第二のヒシミラクルと言われるであろう。
7枠9番プログノーシス
血統
父ディープインパクトはジャスティンパレス参照。母方は遡ると短距離方のアメリカ血統なのだが、母方になると長距離も走る血統となる。
騎手
ルメール騎手と激しくリーディングを争っている川田騎手。ただ、特別戦とグレードレースだと、若干信頼が落ちるのは否めない。が、それも期待値が高いせいなので、騎乗自体は十分信頼できる。
厩舎
全国リーディングを直走る中内田厩舎。複勝率は驚異の44.7%。特に川田騎手とのコンビはさらに信頼感が上がる。今や名門中の名門
ローテション
札幌記念1着からの参戦。圧倒的な強さを見せた札幌記念は圧巻。ただ、道悪で2着が3歳のトップナイフということで、レースのレベルというか、評価自体に難しいところがある。ただ、今回は唯一の社台系クラブ馬。当日のパーティを考えると見限れない。
8枠10番 ジャックドール
血統
父モーリスはノースブリッジを参照。母父はアンブライドルズソングと、コントレイルと同じ母方。距離などに問題はなく、血統的には十分通用する
騎手
藤岡佑介騎手。今一つ伸び悩んでいる藤岡兄弟だが、ジャックドールとは元々コンビを組んでいた、勝手知ったる仲。昨年の天皇賞の騎乗ではいろいろ言われたが、今回はパンサラッサもいないので、思い切っていけるか?
厩舎
藤岡健一厩舎。毎年中位安定の安定勢力となっている厩舎。日曜日は6頭の出走を予定しており、どこかで勝負の馬がいるでしょう
ローテーション
前走札幌記念6着からの参戦。道悪の競馬であったことを差し引いても、物足りなさが残る内容ではあった。もしかしたらピークを過ぎてしまったのかも。今回は、外枠になってしまったことも運がないとしか言いようがない。
8枠11番 アドマイヤハダル
血統
父ロードカナロアは勝ち馬の平均距離が1516mと短距離志向が強い。が、その分スピード能力は高い。母方はディープインパクトの血を持っているので、底力はある。
騎手
菅原騎手はうまいのだけれど、特別戦になると姿を消してしまう騎手。ローカルだと心強いが、中央場所のG1で果たしてどこまでパフォーマンスを発揮できるか。。
厩舎
大久保龍厩舎は、関西の中堅厩舎。芝の中長距離の育成に定評があるが、主戦場はダートというイメージ。秋の天皇賞では距離が短いか?
ローテーション
前走毎日王冠4着。その前が関越ステークス2着ということを考えると、好走したというのが本当のところ。ここに入って勝ち負けは厳しいのでは?
ということで、おそらく馬券は、イクイノックスとドウデュース、プログノーシスの3強と見る。ここに抑えでダノンベルーガ、ジャスティンパレスの2頭を加えた5頭の勝負と見る。特に、プログノーシスに注意。