こんにちは。
ライフコンサルタントの伊藤峻です。
4月に入り、寒くもなく暑くもない、過ごしやすい気候になってきたと感じます。
せっかくですから外に出て、心の健康と体の健康を維持する為に、適度な運動を1日30分から1時間程度行えると良いですね。
今回は、
●あなたは、承認欲求を上手くコントロール出来ていますか?
という事について書いていこうと思います。
皆さんは、承認欲求が上手くコントロール出来ていない状態と聞くと、どの様な状態を思い浮かべるでしょうか?
例えば、
●自分の話や不満を相手に聞いて欲しいがあまり、相手の時間と気力を奪うエナジー・バンパイアになっている。
●自分の努力や頑張りを評価して欲しいが、相手から興味関心を貰えない為、感情の起伏が激しく、情緒不安定になっている。
●相手の注目と関心を自分に集めて安心したい為、平気で嘘を言う、相手に責任をなすりつけるなど、高い被害者意識をもった言動をしてしまう。
●不特定多数の方から注目され、褒められたり好感を受け取りたい為、SNSに多大な時間を費やしている。
●周囲の方から『凄い!』と褒められたいが為、自分の方が優れている事を周囲にアピールし、不要なマウント合戦を行ってしまう。
この様な状態でしょうか?
承認欲求は、私達誰しもが持っている欲望の1つでありますが、他者に迷惑をかけてしまう程高い承認欲求を持っている場合には、適切にコントロールする訓練を行う事が大切になります。
承認欲求が高すぎる時に、具体的に自ら改善出来る方法としては2つあり、
1.ご自身を褒める事を習慣化する。
2.判断軸をあなた基準に戻す。
という事が挙げられます。
1つ目の、
1.ご自身を褒める事を習慣化する。
という事ですが、些細な事であれ、ご自身を褒める事を習慣化出来ていれば、脳内の承認欲求は満たされます。
なぜかと言うと、人間の脳は基本的に
『誰に何を言われたか。』
は全く関係なく、
『どの言葉が脳内に残っているか。』
という事しか情報としてインプット出来ない為です。
ですから、例えば誰かに悪口を言われたとしても、ご自身が傷ついた言葉のみを脳内で反芻している場合、
誰が言ったは関係なく、『傷ついた言葉』のみが脳内に残る状態になります。
そして、その言葉を脳内で反芻しているのは、あなた自身という事になります。
これが、長い間『些細な言葉』を気にしてしまう根本の仕組みであったりします。
ですから、逆にご自身の承認欲求を満たす言葉を、『ご自身で』脳内に残せば、承認欲求を満たす事が出来るのです。
結局の所、脳は『誰が言ったか』よりも『どの様な言葉を脳内に留めるか』という事しか情報としてインプット出来ないので、ご自身でご自身の承認欲求を満たす言葉を言い続ければ、脳は他者から承認される事を求めなくなります。
2つ目の、
2.判断軸をあなた基準に戻す。
という事ですが、これは物事の判断基準を他者や周囲の方々に合わせるのではなく、あなた基準でどうかという考え癖を作っていく事になります。
例えば、新しい服を買うと仮定した時に、
●この服を来た自分は、周りから見てどう思われるのだろうか。浮いていないだろうか。似合っているだろうか。可愛いと、格好いいと思われるだろうか。
という風に考えて決めるのではなく、
●この服を来た自分はおしゃれで可愛い、格好いい。この服を着るとモチベーションが上がり、活動的になることが出来る。
この様に、あなた基準でどうか、という事を判断軸にする習慣をつけている必要があります。
また、対人関係では、
●こんな事を言ったら相手に嫌われてしまうかも知れない。みんなが普通に言いそうな事を言ったほうが、相手から好感を持たれるかもしれない。
と考えるのではなく、
●相手から好感を持たれても嫌悪感を持たれても、必要なことであれば相手に失礼がないように、言葉を選んで伝えよう。その方がお互いしっかりとした境界線を持って、人間関係を健康に保てる。
というように、相手の顔色を伺うのではなく、相手の事を考えつつも、あなたはどうしたいのか、という基準で行動する事が大切になってきます。
あなた自身の価値は、あなた自身が決めるものであり、他者からどう思われようとか、好かれようとかではないものです。
あなたが持つ承認欲求を満たすのは、あなた自身の責任であり、他人が肩代わりするものではない事を心に留めていけるといいですね。
しかし、そうは言っても、
『どうしても他者に話を聞いて慰めてほしい。』
『どうしても他者から承認されたい。褒められたい。』
という時もあるかも知れません。
その時におすすめな方法としては2つあり、
1.事前に時間と目的を決め、相手と話をするアポイントメントを取る。
2.他者と話す時に、わざと自分自身を褒める。
というものになります。
1つ目の、
1.事前に時間と目的を決め、相手と話をするアポイントメントを取る。
こちらですが、どうしても他者に話を聞いて、受け入れて貰いたい、という時に有効な手段となります。
例えば、
●最近色々と詰まっていて、一杯一杯な状態です。もしお時間が作れるのであれば、30分程お話を聞いて頂けませんか?〇〇さんにお話を聞いて頂くことで、少し安心感を持てればと思います。
●最近辛いことがあって心が沈んでいるのだけど、もし良かったら、30分でいいから私の話を聞いて欲しいんだけど、どうかな?話を聞いて貰うことで、少しでも心が軽くなれそうだと思うの。
状況にもよりますが、この様に事前に時間と、何を求めているかを伝え、アポイントを取ることをおすすめします。
利点としては、事前に時間と内容が決まっている為、相手のエネルギーと時間を必要以上に取らず、相手から承認されるという欲を満たすことが出来るということです。
2つ目の、
2.他者と話す時に、わざと自分自身を褒める。
という事ですが、これは相手との日常会話の中でさり気なく自分がやった事を、相手の前で褒めるという事になります。
自画自賛で嫌味っぽくならない様に言うのがコツです。
例えば、
●この前家の大掃除を久しぶりにしたんだけれど、燃えるゴミ袋6個くらい作ってしまってさ。掃除機をかけて床を徹底的に拭いたら家が凄く綺麗になって、気持ちよかったよ。重い腰を上げて掃除をした自分を褒めてあげたいね。
大抵このケースでは『大掃除大変だったね。』『凄いじゃん。』など、共感される言葉を言ってくれる方もいるので、それらを承認欲求を満たす言葉として脳内に留めると効果的です。
また、
●この前の仕事は結構大変だったけれど、しっかりと最後まで責任を持ってやりきれて良かったよ。へこたれなかった自分を褒めてあげたいね。
大抵このケースでも、『ちゃんとやりきれて良かったね。』『それは偉かったね。』『責任感あって良いね。』などの共感と励ましを貰える事があるので、それらを承認欲求を得る言葉として脳内に留めると効果的です。
どうしても承認欲求を他人から満たしてほしいという欲に勝てない時には、
1.事前に時間と目的を決め、相手と話をするアポイントメントを取る。
2.他者と話す時に、わざと自分自身を褒める。
これらを意図的に行う事で満たすきっかけを作る事が出来ます。
しかし、原則的にはご自身の承認欲求は、ご自身で満たす事を念頭にしていけると良いと思います。
承認欲求を上手くコントロールすることが出来ないと、健康な人間関係を築く事が難しくなるだけでなく、『面倒くさく厄介な人』というレッテルを貼られやすくなったりもします。
ご自身の責任範囲のものは、ご自身で適切に取り扱っていく事を継続し続ける事が大切になります。
承認欲求の塊になり、得られないからと言って他者に迷惑をかけるなどの非行に走らない様に、自らを律していけると魅力的な方になる未来に一歩近づけるかも知れませんね。
今日も1日、魅力的で『Secure/セキュア/安全で頑丈な』人になれる様に、心がけていきましょう。
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ライフコンサルタント
伊藤峻