ということで、さらに続きです。
分割して書く理由は、
ほぼ、時間切れで途中でアップするためですが、
それ以外にもあります。
以前、超長文を書いてアップしようとしたら、
文字数の制限にひっかっかったことがあった。
2,000文字までだったか、それ以上は記事にできないらしい。
それで慌てて途中で切って別の記事にした。
それ以外には、
気分を変えるためとか、
そんな理由があります。
さて。
歌についてですが、
私としてはちょっと納得いかなかったです。
元ヅカ女優の純名里沙さんがマサヒロのおばあちゃん(1944年当時はまだお母さん世代ですが)役です。
1幕でソロで歌う場面がある。
上手ではある。
でも、「Red Hot and COLE」と「ソーホー・シンダーズ」を立て続けにに観てきた耳は、
とても肥えています。
この歌では納得がいきませんでした。
あの吉沢梨絵さんと比べたら・・・
とか、
ダナクロ姉妹の青野紗穂さんと菜々香さんやクロ役の豊原江理佳さん、マリリン役の谷口あかりさんと比べたら・・・
と、
純名里沙さんには申し訳ないけど、
そんなことばかりを思った。
決して下手ではないんですけど。
私には響いてこなかった。
郁きゅんと辰巳さんの歌とダンスにしても、
私はちょっと納得がいかず。
郁きゅんは、A.B.C-Zだしなー、
という、欲目、みたいな、そんな風に思って理解したつもり。
辰巳さんは、歌はかなりうまくなった気がした。
でも娘に聞いたら私と逆のことを言ってて、
ほんと感じ方は人それぞれだなと思った。
ファンの方、気を悪くなさるかな。
でも、こんなたわごと気にしないでください。
2人で歌って踊る場面があるんですね。
一種のSHOW TIME。
郁きゅんは白いタキシード。
後から加わる辰巳さんは黒いタキシード。
郁きゅんはともかく、辰巳さんは、ソリタリの衣装かと思った。
女を抱き捨てるようなダンス、この芝居に入れてくんのかね、なんて思った笑
私は気づかなかったのだけど、
後で娘と話してたら、照明の色がA.B.C-Zとふぉ〜ゆ〜のメンバーカラーにしてあったそうで。
エビ担の娘、緑色の照明を見て、これは福ちゃんだろうと察しをつけたらしく、
そこから観察してふみたつが左右にばらけたときに、
ちゃんとA.B.C-Zとふぉ〜ゆ〜と色分けしてくれてたと教えてくれた。
これが、
おじゃまさせてもらってる方が、スタッフさんにも愛されてる、と書いておられた意味なのかなと思った。
ダンスについても、
郁きゅんのはちょっと粗さがあって気になってしまいました。
同じダンスをしている辰巳さんは、
ふぉ〜ゆ〜らしく、隙がない。
SHOW TIMEとして、20年来の親友が舞台の板の上で踊ることに意味があるのだと、
思えばそれはそれでいいのですが。
この芝居の舞台は1944年から45年にかけての、
戦争まっただなか。
食べ物は無いし、お金があっても食べ物にありつけなくてみんなひもじい思いをしている。
娯楽もダメ。
贅沢は敵だ!なんていうスローガン掲げていた時代。
「火垂るの墓」では戦後になってやっとピアノや歌が戻ってくるシーンがあるけど、
娯楽もダメだった時代です。
みんなそうだからと誰も言わずにいたのか、
それが当たり前だからなのか、
抑圧された息の詰まるような生活を感じた。
でも、それが当たり前だったからなんとも思わなかった、という言葉もたしかに聞いたことはある。
日本人として、戦争の体験は無くても、
後世に語り継ぐべきこととして知っていることはいっぱいいある。
いろんな作品にもいろんな描き方で戦争は登場する。
つい先日観た舞台でも、「Red Hot and COLE
」でも、戦争のことは描かれているし、
その前に観た「イヴ・サンローラン」では、出征した後に心を病んでしまうことが描かれていた。
屋良さんの「DOGFIGHT」もある。
あれはベトナム戦争ですが。
戦争のことが描かれた作品を観ていると、いつも浮かんでくるのは、トム・クルーズ主演の「7月4日にうまれて」です。
これは私の戦争を取り上げた作品の中で1番強く覚えている作品です。
私はトリッパー遊園地を観ながら、
なんとなく「ちいちゃんのかげおくり」というあまんきみこさんの作品を連想していた。
戦争をダメとは一言も書いていないけど、戦争中の人の気持ちなどが伝わってくる。
教科書にも載ってました。
日本人が思う戦争と、アメリカやヨーロッパの人が思う戦争とは、同じ戦争なのにだいぶ違っている。
でも根底にあるのは一緒です。
戦争はダメ。
娯楽ではお腹いっぱいにはならないけど、
娯楽があることで幸せを感じることができる。
遊園地に意味を見出したマサヒロは、
元の時代に戻ってくることができる。
この戻り方、セリフにもあったけど、
まさにBack to the Future のアイディアそのまんまでした。
ドクが出てきたらどうしようと思ったよ。
そして。
2019年に戻ってきたマサヒロに訪問者が来る。
おばあさんになったハルちゃんと、孫の彼。
この時の辰巳さんが、戦争時代の郁きゅんの演じていた若者みたいでびっくりした。
ジャケットにパーカーという出で立ち、
天真爛漫っぽい表情。
さっきまでの眉間にしわを寄せ、思いつめた青年と同じ人間に見えないくらい違っていた。
この辰巳さんを観て、
また私は嬉しくなった。
辰巳さんの芝居をじっくり観ることがあまり無いので(ふぉ〜ゆ〜全員出演している舞台では特に)、
本当にこの作品でガン見させていただきました。
ということで、
4回にもなるくらい長々と書きました。
私が1番書きたかったのはこの④です。
胸にググーッとくる作品かと聞かれたら、
私は答えに躊躇します。
私にとっては、そういう作品でした。
事前に、
強火郁人担さんや強火辰巳担さんの言葉をたくさん読み過ぎて、自分の中で期待が大きくなり過ぎてしまったのかなと思ったりしながら帰宅しました。
でも、考えてみると、「それいゆ」初演のときは、
私も娘も、不完全燃焼で帰宅したのに、
再演のときは号泣するくらい心に響いた。
だから、作品の力がどうとかはなくて、
受け止める側の私のコンディションのせいなのかなと思うことにしました。
長々とお読みくださった方、
ありがとうございました。