では続きです。







開演5分前に「5分前です」と、言葉でアナウンスしてくれる劇場は初めてでした。

暗転する前に、きちんとパンフレットをしまいたい派としてはありがたい。



スマホは、もともと圏外だったので結構早いうちにオフっていました。









すみませんが、
ネタバレバレです。

いろいろ忖度しようと思っていた時期もあったのですが、
そうすることで自分の思ったことがすんなり表せないと気付いて、
ネタバレを気にするのをやめました。





ここに来てくださる方は多分ご存知かと思いますが。


























冒頭に登場するのは、
遊園地の楽しい場面。





観ながら、
これは挿絵というか、後半にリフレインが来る前置きかな?と思いました。



これを終盤で観て、最初のこの場面の意味がわかるという。



なんとなく連想したのは、
2009プレゾンにあった、ピエロに扮したキスマイメンバーが出ている曲でした。



あの遊園地感を、なぜかここで連想した。











そこから場面が転換し、
戦場の最先端にいる兵士たち。



会話の内容が断片的に入ってくる、
草や昆虫を食べて(だったと思う)という言葉から、
過酷な戦場が想像される。













また場面が変わって、
寂れた遊園地の再建に携わる経営者と社員が登場。




この時のマサヒロ、そうとうチャラいキャラですね。


親の財産で苦労なく育ってきて、
傾きかけた遊園地を何のためらいもなくリゾート施設に経営を転換しようと計画を進めている。



同時に社員のリストラも進める、
血も涙もないボンボン社長。


ここでの寅吉さん役の榎木孝明さんは、
技術畑で叩き上げの人ですね。

遊具のメンテナンスには人生をかけている。




この寅吉さん、朴訥としたエンジニアですが、
品の良さがにじみ出てしまっていますね。



遊園地の観覧車になんとしても社長を乗せたい。


この人もしかしたら、
子どもの頃の記憶が残っていたっていうことなのかな。



そうこうしているうちに、
マサヒロは観覧車に乗り、
1944年の世界にトリップする。




時空移動の方法は、
セリフにも出てくる通り、
あの有名なハリウッド映画そのままですね。



パンフレット(販売所ではパンフレットという名前ではなかったですが)を読むと、
タイムトリップの作品がいっぱい紹介されている。



いくつかは私も知っているし、
知らないのもあってこれからの読書の指針になりそう。







そしてマサヒロは1944年の世界に飛んでしまう。








この辺りまで観ていた私がとても気になったことがあった。



足音がすごい。


靴の音、歩く音、舞台ってこんなに床の音が気になるものだっけ?


タップしてるわけでもないのに。




これは、芝居が進んでいくにつれて意識しなくなったせいか気にならなくなった。



帰り道、娘と話しているときにこのことを言ったら、
「多分、そもそもが歌舞伎の劇場だからじゃない?」と。


歌舞伎で「見栄を切る」ときなど、床をふみ鳴らす。


そのために、そもそも音が響きやすいよう、
床下はがらんどうになってるんじゃないかと。


「鳴り床」みたいなことですね。


なるほど、もともと足袋や草履であるく床。

靴で歩く想定はしていないということ。


娘の指摘に合点が行った私。

では滝沢歌舞伎ではいかに?

今後に期待ができる発見でした。







長く鳴りそう、いえなりそうな気がしてきた。



またここで一旦アップします。





続く。