さて、続きです。






舞台はイギリス、ソーホーのコインランドリー店。



このコインランドリー店のセットが、
それ以外の場面でもずっと同じなのです。


最近私が観てきた舞台の多くが、
結構同じ手法で、
必要最低限のセットで、
それ以外の場面でもセットをチェンジせず、違う場面と見せる。




ロビーが店主をしているコインランドリー以外でも、
例えば、ロビーが待ち合わせをするいつもの場所、
トラファルガー広場のライオンの右足の前、という時も、
セットはコインランドリーの全自動洗濯機のまま。






最近観た「ヘンリー五世」での説明役・吉田鋼太郎さんのセリフによれば、
「どうぞ想像力を駆使してご覧ください」となるのでしょう。



コインランドリーの洗濯機の並びの中に、
あの、三越前みたいなトラファルガー広場のライオンの足が見える。





。。。のかも。





これは先日「伊賀の花嫁」を観劇したときの三越前のライオン。











さてね。



私、林翔太という人が、
気になる気になると散々言ってるのですが、
実はあんまりよく知らない。




ファンの方が聞いたら怒りますよね。




でも、デルフィニア戦記で女性に扮している役をやっていると聞けばワクワクし、
ロジャース/ハートで、あの矢田悠祐さんと共演したと聞けばワクワクし。






冒頭場面から、
林翔太が歌う場面の度に、
涙出ていました。



自分でも今でも理由はわかりません。



ロビーが歌ってるよ、ロビーが話してるよ、ロビーが踊ってるよ!みたいな感じで。



とにかく、林翔太・ロビーが歌う場面では、
冒頭からラストまでずっと涙を流していました。





なんでかな。










ロビーは、亡くなったお母さんの残したコインランドリーを切り盛りしているのだけど、
遺産は異母姉(双子)にぶんどられてしまいそう。





でも、下町特有の、人情味溢れる人物が身近にいる。



マルシアさん演じるサイドサドルという名前の女性。

サイドサドルって、バイクの横に人が乗れるヤツってことなのかな。

実際は自転車の後ろに人を乗せる仕様になってた。

ピンク色の髪にピンクのハイヒールが似合うサバサバした女性。




そして、
シングルマザーのヴェルクロ役の豊原江理佳さん


ロビーの同僚なんですが、
この彼女が陰日向に、ロビーを元気付けてくれて、
本当に素晴らしい友だちなんです。


ロビーとは恋愛感情にならないのかなぁと思うけど、
そこはそうならない。





ロビーが男性と恋愛をするタイプだからですね。



ロビーと恋をしているジェイムズは、
男性とも女性とも恋愛できる。



物語が進んでいくうちに、
普通がわからなくなってくる。



男性同士、女性同士、男性と女性両方対象にする人、そしてストレート。



LGBTという言葉がまだ無かった頃にできた作品だけど、
今でこそ、少しずつ、社会がそういう人を認め始めたけど、
一般的なもの以外を排除する感覚はこの舞台には無い。



どんな人も受け入れてくれる、優しい目線がある。




あるのは、嫉妬とか片思いとか、そんな恋にありがちな感情のすれ違いだけ。
















この舞台、
D☆Dともさんも結構注目している気がしまして。




それは、ウィリアム役の東山光明さん。


かつてD☆Dのメンバーとして活動されていた方だそうで(知識としてしか存じません)、
今はHoney L Days というユニットで音楽活動をしておられる。

舞台にも出演していて、去年の春「GEM CLUB」に出た時に初めて拝見しました。



そして、D☆Dのりーだー東山義久さんの弟さんなんですね。


私はりーだーのよっくん推しではないけど、みっくん観たさもちょろっとだけありました。


ウィリアム、嫌なヤツです。


サーシャ演じる西川大貴さんのことを、
パンフレットでは「こき使う」と表記されていますが、実際はたくさんの仕事を命じるという意味のこき使うではなくて、
罵倒したりして人をアゴで使う。


しかもジェイムズをいつか引き摺り下ろしてその座に収まろうと虎視眈々。



すっごいやなヤツを演じているみっくん、
観ているときはキライになっていました笑










ロビーに言いよる資産家・ベリンガム卿役の大澄賢也さん。



最近だと、3年くらい前に、
浜中文一さん主演の「フィフティ・シェイズ」に出演されたときに拝見した。



あの話は文ちゃんがSMプレイが大好きで、というこれまたぶっ飛んだ設定だったのだけど、
そこで大澄さんは文ちゃんにアドリブでいろいろやらされてタジタジになっていた。

文ちゃんすげぇと思った。


その時の感じは、マッチョなヤツ。



ベリンガム卿として演じておられるときは、
さすが経済界の重鎮で市長選のスポンサー、品があるわー、なんて思ってた。


ところが、
ロビーがパーティーに行くところでのダンスでは、
身体にピタピタの衣装でサンバを踊り狂う。

マルシアさんともペアになって踊り狂う。


フィフティ・シェイズ再び。



いつもこんなキャラばかりなのかしらと思うくらいでした。




そういえばその場面で、みっくんが一瞬メイドのドレスを着て踊ってて、
なんか既視感、と思ったらGEM CLUBでメイドカフェに行ったらそんな服着た人がいっぱい現れたな。



まさか各演者さんの過去舞台を意識してるわけじゃなかろうが、
私としては密かにツボってたあれこれでした。






まだ続く。