本日初日を迎えた舞台、
「Musical 幸せな時間」の、プレビュー公演を、
昨日2/27観劇してきました。



主演:尾藤イサオさん
出演:咲山類さん
           石川新太さん





ということで、ふぉ〜ゆ〜、ジャニーズ関係ではありません。
(こういう記事をアップすると、amebaさんから「ジャニーズのブログランキングに登録しているのに違う内容の記事書いてます」と通告が来るかもしれません。以前はそれがいやでランキングを外していたのですが最近また登録しました。今はいかがなのでしょう。)






私のDIAMOND☆DOGSのメンバーで推しの咲山類さん。



その方が昨年、このT1projectさん製作の「素敵な世界」

同じ製作でまた類さんがご出演ということで、
嬉しい気持ちで行ってきました。




私の職場、今が年間通じての繁忙期であり、
この2週間ほどが最盛期というタイミング。



頑張ったうえで、なんとかプレビュー公演のチケットだけを申し込んだのです。
本当だったら推しの公演なら全通すべきと思うのですが。。。









本多劇場というのは、
シモキタで芝居をやる人にとっては「双六の上がり」のようなものらしいですね。


ふぉ〜ゆ〜が「縁〜むかしなじみ」でお世話になった大森ヒロシさんが、ご自身のブログでもおっしゃっています。


それを、D☆Dメンの1人がいきなり本多劇場で主要キャストというのはかなりな抜擢なのかなと思います。



以前、風間俊介さん主演の「ベターハーフ」再演で行ったのが初の劇場で、
今回2回目。



パンフレットの販売を、あるものと思っていたらなんとありませんでした。

「ここはいつもそうなんですよ」と、お隣のお隣の席の方に教えてもらいました。




その代わり、というか、写真の販売があり、ABをセットで買うと1枚おまけがもらえる。

さらにはチケット予約特典で1枚もらえる。


写真をいっぱい抱えての着席となりました。







感想を、ネタバレを恐れて回りくどい表現をすると、気を遣いすぎる上、言いたいことが言い切れないので、
最近は諦めまして、ストレートに書きます。






















私のお席はなんと、最前列。



夢のようです。
周りにはD☆D関係のお友だちがたくさんいらっしゃいました。





緞帳がおりていないので舞台セットが見えてます。


いつも舞台を観るときの習慣で、
蓄光テープの貼り方とかバミリの貼り方とか、ちょっと見るのです。



舞台の中に、雑草が舞台の切れ目切れ目から生えていて、
奥には朽ちたコンクリートがあって、
一瞬、本当にそういうものを運んできたように見えた。

それだけ本物に近づけたクオリティーなのですね。






そして開演。



目の前のベンチに、類さん演じるところの星野謙二がいる。




12月の舞台以来の類さんの姿に、言葉にならない感激が。


次に登場したのが尾藤イサオさん演じる青木寛治。






最初のうちだけ、
声が出ている方向と、音が聞こえてくる方向が違うのに違和感があった。



ヘッドセットマイクが音を拾って、
スピーカーを通して声が聞こえてくるので仕方ないのかもしれないけど、
最前列では却ってそれがへんな感じに。




先日観た「イヴ・サンローラン」も、冒頭はそう思った。




徐々に気にならなくなったのは、音声さんの調整のおかげなのでしょうか。







観ているうちに、寛治とやりとりしている人や寛治には、
謙二が見えていないことがわかってきて、
そのうちに、謙二はもうこの世にいないこともわかる。



話は、寛治のこれまでの人生を振り返る話。



お笑い芸人のコンビだった寛治謙二、
コンビ解散をすることなく、70代になった寛治の目線ではなくて、
客席と、舞台をつなぐ謙二が傍からツッコミを入れる形で徐々に見えてくる。




類さん演じる星野謙二。


他の人からは見えていないし、声も聞こえていない。


それでいてストーリーテラー的な役割を担っている。





なんかこれ、最近観た何かに似てる。

と思ってたら、帰り路でふぉろわさんが、
「イヴ・サンローラン」のLuluに似てると。


わかる方にはわかるかも。




まだ似てると思ったのが「ヘンリー五世」での吉田鋼太郎三の役割。


観客の理解を助けるポジションですね。








類さんはそもそも、歌だけを音大でやってきた方で、
D☆Dに入って歩き方から学んだ方だそう。


ダンスもご自身では苦手らしい。


確かに、帝劇の舞台に出演されている方は、
音大で音楽だけやってきてもダンスはそれなりに踊れる方ばかり。


でも最近はそんな類さんも見劣りしないくらいには踊れている。



と、思ってただそれだけで観ていたので、
芝居のセリフを言う間合いについては、
何も違和感を感じなくて。


食い気味にセリフをかぶせて言うことも多くて、
まさにツッコミ役だったりするのに、
その間合いも絶妙。



芝居は本業ではなかったとは思えない感じでした。






「ミュージカルは嫌いだ」とおっしゃる方が言う理由「突然歌い出す」。


この舞台、まさにそういう感じかも。



セリフの一部が歌だったり、
急に袖から演者さんがどんどん登場して歌い出す。




歌ありきの舞台だからそれも良しだけど、
観る人によっては違和感があるかも。






でも、大勢の演者さんが舞台上で歌う。


これはとても素晴らしくて、心に響きました。






尾藤イサオさん、
足を引きずっておられるのが最初から気になった。


演技の一部かな、とも思ったけど、
たぶん、もともとなのかもしれません。









尾藤イサオさんの寛治が、孫のいる2019年と、相方の星野謙二が亡くなる1980年から1983年、
寛治が24歳の1975年、
寛治が9歳の1960年。




それぞれの時代を、尾藤イサオさんが全部演じておられる。







80年代は、ファッションもそれらしく、
やりて社長の服装は大きな飾りボタン付きのジャケットにスカート、ばかでかいシステム手帳。



太鼓持ちみたいなプロデューサーは、肩にカーディガンをかけていたり。





10回勝ち抜けに人生を掛ける芸人予備軍の若者の気持ちが描かれる。



もうダメかもしれない、
でもここでやめたら何も残らない。



そんなやりとりをするセリフがあったような。






ここで感情が溢れた泣いた。




でも私、芝居に感動していたというより、
この、お笑いに人生を掛けたたくさんのコンビ芸人に、
ふぉ〜ゆ〜を投影していたのです。



「もうダメかもしれない」
「ここでやめたら何も残らない」
そんなセリフが聞こえたような気がする。



それを、ふぉ〜ゆ〜がかつて辿ってきた道に重ねて観ていたのだと思います。




過去にどんなことを経験したか、知らないはずのふぉ〜ゆ〜4人のこれまでを思って、
目の前にいる、お笑い芸人を目指す若者の言葉に感情が揺すぶられたのです。










最初から、外部目線で語り部的な星野謙二役の類さんが、去り際に一言。


「ここでちょっと休憩。コーヒーブレイクです」



そして暗転、そして客席が明るくなった。





休憩があると思ってなかったので、
まだ続くのかとびっくりした。



1時間15分が経過していました。




この時点で結構な泣き過ぎ顔になった私でした。