①の記事を書いたら、
お友だちから連絡をもらいました。


今日16日が観劇日なんだそうです。

私のブログがいろいろ参考になったのだそうです。





昨日はとにかく仕事が忙しくて、それも期日が迫っている仕事が進んでいなくて焦りまくってた。



それでお昼休憩に、無心になって(無心というのも変かな)感じたことをだだーっと打ち込んだら、
スッキリして仕事に戻れました。


だから、休憩利用してブログ書くことは、すごいことでもなんでもないんですよー(完全なる私信)





そして書いていて気がついたのが、
あっさりした感想しか出てこないだろうと思ってたのに書き始めたらあれもこれもとどんどん思うことが出てきて、
意外と感じること多かったんだ、って。




そして書いたら書いただけ、
また観たい気持ちが募ってしまい、
今日の当日券を求めて公式HPをずっと見てしまいました。


自粛期間ということで自制しましたが笑







ということで、
思ったことの羅列で脈絡もありませんが続きです。




















この舞台、
セットがとてもスッキリしています。




冒頭の場面は何もなしだったし、
大きな階段と櫓のセットは、
船に見立てたり城になったりと見せ方がいろいろあるシンプルなもの。



想像力を駆使して、と、吉田鋼太郎さん演じる説明役さんが場面が変わる時に登場して何度もおっしゃることで、
自分でもしっかりと場面を想像しながら観ていました。











映画みたいな演出だなぁとびっくりしたところがあった。




弓矢の軍隊が登場し、
指揮の号令で矢を放つ場面。

列を前後交代してもう一度放つ。




その軍がはけて、違う軍服の人たちが登場する。


すると、そこに、上から矢が降ってくるんですね。



なるほど、場面の切り替えはこうやって行っているのかと、
すごく印象的でした。



左右に軍が別れて弓矢を放つのではないんですね。



映画みたいに映像をさっと切り換えられるわけじゃない。



でもこういう演出で、すごく視覚的に面白いことができる。



シロウトながら、舞台の可能性というものを感じた瞬間でした。








セットはシンプルでも、
それらしく見えるような演出はいろいろありました。



照明がとてもきれいだとか。




戦争の終わった後、
ヘンリー五世たちは統治したフランスへ行ったところは、
床を照らす照明は石畳のような模様で、
光が窓から入ってきているような感じだったし、
ラストに近い場面では、
その照明に色が付いて、
ステンドグラスのようだった。


序盤や中盤も意識していたらさらにいろいろ気づいたはず。







あと、これはSHOCKのファンだから余計に感じるのかもしれない。




戦争、というか、戦の場面が何度かあるのです。




武器は、ヨーロッパの戦争なので、剣です。


中世の戦争で登場する甲冑のようなものを着ています(「年中無休」で朝日堂のお店に売ってた鎧兜みたいなアレですね)。



「クロスハート」の前に、屋良さんがインタビュー記事か何かで話していたことで、
日本刀は片刃で、相手を押し切る感じなのに対して、
西洋の剣は諸刃だから、叩き斬るような感じで全く違うものだということを言っていた。


それまで剣の性質についてまで考えたことがなかったので、クロスハートを観るときはそこに注目していたのです。




ヘンリー五世もヨーロッパの剣ですね。



SHOCKの殺陣とはだいぶ違いますが、
殺陣はとても素晴らしくて迫力やスピード感があった。




ついついSHOCKの殺陣と比較してしまいがち。



SHOCKでは、
あれだけの人数が舞台の上で組み間違うことも無く、次々と殺陣を繰り広げる。


しかも、舞台が高低差があったり回転したり。




それを10分以上も続けるというのは、本当にすごいことで、
演者さんの練習量も凄まじいのだろうし、
その殺陣の演出をされている諸鍛治裕太さんの凄さを改めて思いました。





ヘンリー五世は、そこまでの殺陣ではありませんが、
それでも相当な迫力です。



松坂桃李さんがそこまで殺陣ができると思っていなかったので(つくづく失礼でした私)、
観ていて迫力に驚きの連続でした。



対するフランス軍の溝端淳平さんも同じく、2人が戦っている場面はすごかった。



同時に、さいたまネクスト・シアターの俳優さんたちも、
舞台を縦横無尽に走り回っていて、
迫力がありました。





そしてね。




このど迫力を感じさせるものはなんだろうと思ったのですが(迫力に感動してるのにいろいろ探してしまう癖は困ったものです)、
音にありました。




兵士たちの雄叫びももちろんある。


雄叫びのような音響もあった気がする。


でも1番迫力があったのは、ドラムです。



特に戦いの場面では、ずっと鳴り響いているテナータムのようなドラムのサウンドが、
客席にも迫力を伝えてくるのです。



上演中は、まさか録音したもの?それとも生演奏?と自分でははっきりわからなかったけど、
やっぱり生演奏だったのでした。




パンフレットでお名前を確認したらツイッターをされているので、早速アカウント見てみました。



うるさいというお客様もおられるらしくて、
ほんと失礼なことを思う人もいるんだと思ったけど、
それに対して、人それぞれ、と呟いていらっしゃって、なるほどなと思いました。



ドラムの方は、中原裕章さんという方です。

調べたらいろいろキャリア豊富な方なので、覚えておこうと思います。







つい先月「スケリグ」観劇の時に、
音を奏でている方が芝居と一体化していてまるでもう1人の演者さんのように舞台に溶け込んでいたのを思い出した。






SHOCKと比較してばかりで申し訳ないけど、
石川直さんのドラムが無かったらSHOCKだって成り立たない。



ヘンリー五世も、ドラムが無かったら成り立たないなと思いました。






SHOCK連想ついでに。



大きなセットで階段とやぐらが組まれたものがあります。



戦の場面で、そこから落ちる瞬間があった。



ヘンリー五世ではなくて兵士の1人だったと思いますが、
まさかここでも「階段落ち」を観るとは思わなかった。



もっとも、あの横幅10メートルもあるような広い階段ではなく、
ここでは人ひとりが上がれるくらいの広さのですが。




でも落ちる瞬間思わず「あっ」と声が出てしまった。











人間味煽れるヘンリー五世を演じている松坂桃李さん。



終盤で、フランスの王女様キャサリンにプロポーズをする場面は、
もどかしくて初々しくて可愛かった。



しかも、イギリス人のヘンリー五世とフランス人のキャサリン王女で、
言葉の壁がある。



延々と繰り広げられる求愛シーンは、
この壮大なドラマの中ではほんとに可愛い場面でした。











ヘンリー五世はキャサリン王女と結婚してフランスも領土にしたのですが、
その後はまもなく亡くなったのだそうです。


ヘンリー六世は赤ちゃんのときに即位したと。





説明役の説明を聞いて、
ヘンリー一族の壮大な物語はまだまだ続くのだなぁと果てしないストーリーを実感しました。



来年はもうヘンリー八世の上演が決定しています。




シェイクスピアをもっと知りたいような気がするけど、
いろいろありすぎて大変なので尻込みしてしまう。





でも観れば観るほど知ることがありそうで、ほんと奥が深いです。













ダンス仲間がこの劇場の近くのカフェで働いていて、
「今舞台上演中だからお客さんがいっぱいでめちゃ混んでるの」という話をしていた。


今までそういう目線でしかこの劇場を見たこと無かったけど、
シェイクスピアの芝居を観るため、という目線で、
これから通ってみるのもいいかも、と思う舞台でした。












余談ですが、グッズがいろいろ販売されています。



最近いろんな舞台で見るようになったのが、
「マスキングテープ」。




ヘンリー五世でもあって、これはゲットしようと心に決めていた。





というわけで。









でも、なーかなか使う勇気が出ないのですよね。



でも使いますよ、絶対。





今だって、お気に入りのマステは、「I Love a PIANO」のマステだから。






私がこれを貼っているのを見つけたら、
「やっと使ったんだねー」と思ってください。