大森カンパニープロデュース、
「更地14」観劇してきました。


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なるべく沼にはまらないよう、
若い頃から遠巻きに眺めてきた下北沢。



「縁〜むかしなじみ〜」でふぉ〜ゆ〜がお世話になった、
大森ヒロシさんの作るものが観たさに行き始めた。




大森さんがプロデュースする舞台と、
東京ヴォードヴィルショーがするのと、
いろいろあるようで。



演者さんもかぶるし、
よくわからないまま、
何度もシモキタに足を運んでいる。





「更地」というのは今回で14回目だそうで、
これでラストらしいです。


そしてその大森さんのカンパニーが10周年だとか。






しかし、この周年記念というもの。





D☆Dを知った当初、
バレンタイン公演が10周年だったと知って観劇に行ったときにこれがラスト公演だと知らされたり、
15周年で様々な記念公演が目白押しだと思ってたら、
メンバーの卒業だったり活動休止が発表になったり、
なんだかアニバーサリーなはずが谷底に突き落とされることがあったために、
素直に喜べなくなっていたのですが。



普通におめでとうな感じでホッとしました。













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この「更地」というのは、
オムニバス形式で、
短編のコントのような芝居のつながりですが、
いくつかのモチーフは人物が関連があったりして、
最終的にはみんなが1つになっている、
という形です。











冒頭は、SPの3人が、
警護にかつけて観光地巡りを企てる話。



そうかと思えば、
その流れで、
ガイジンが話しかけて来るから助けて欲しいと言ってきた人。





こうやって、少しずつ登場人物が現れて、
あの人と、この人はここで繋がっていたのね、
という感じでみんながつながりだして、
最終的には大団円。




全く違う世界ですが、
私の大好きなスティーブン・キングの書く小説も、
架空の町・キャッスルロックで起こる出来事、
という設定がいっぱいある。



スタンド・バイ・ミーの少年たちの世界と、
ショーシャンクの空にの町は絡み合っているし、
グリーンマイルに出てくる人物が絡み合ってるとか、
いろいろある。



それとちょっと似てる?


こういう、スピンオフ的なのはマニア心をくすぐりますね。






私がこの、「劇場」というよりは「芝居小屋」というようなところに足を運ぶのは、
過去に観て魅力的だった演者さんに会えるからです。





日舞の家元、
とても綺麗に踊る三宅祐輔さん、
指の先から目線の向け方、お顔の角度まで、
どこからみても完璧なのに、
とても面白い。


ザキさんのような方。







横山清崇さん。
東大文学部ご出身だそうだけど、持ち味はバレエやモダン系のダンス。


端正なお顔立ちに似合わずこの方も残念系な役がお似合い。





大森さんや山口良一さんは、
笑いの定番のようなお方ですから、言わずもがな。






アニメ界のカリスマ的なキャラを演じておられる女優さんも、
ここではへたれなおばさまだったりする。







今回もしかしたら目玉だったのかと思うのが、
金髪で西洋方面のお顔立ちの方。



登場した時は英語を早口で話していた。

某衣類洗剤のCMに登場される方のような、
ベタなガイジン役でした。






あと、特に楽しみにしているのが、
女優さんたちのアクションなのですね。



ここに登場される女優さんたちは、
皆さんそろってアクションがすごい。



殺陣、と言っていいのか、
素手で戦うので違うような気もするのですが、
とにかくスカッとするくらいのイキのいいアクションが見られるので、
私としてはこれが楽しみの割合の半分くらいを占めているかもしれない。










今回行ったのは2日目の公演だったのですが、
とにかく大盛況で、
通路に簡易椅子を置いて座る方がいるくらいでした。




芝居については。



受けて側の私のコンディションもあるのでしょうか、
今回は「とにかく大笑いの連続で」という感じではなくて、
精彩に欠けるというか(言ってしまった)。



でも、
中盤の、アドリブというか、笑のツボにはまってしまったからなのか、
演者さんが笑ってしまって、その時からは私も笑いが途切れることはなかった。




やっぱり私自身のコンディションのせいですかね。






とにかく、
あったかい気持ちになって幸せな気持ちで笑いたい!


というのにはぴったりな公演だと思いました。











🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀















では。


ここからはネガティブな感想です。


お読みくださらなくても結構です。




















いつもアンケートを書いて出してくるのですが、
実は懸念していることがありました。






それは、
最近見たツイートなのですが(この公演とは無関係)、
終演後、演者と観客が、
身内同士の感じが半端なくて、
普通にチケット取って観劇した人が部外者感・アゥエー感にさいなまれる、というもの。




そうなのです。

毎回、アンケートを書き終わって劇場を出る頃には、
演者さんとその関係者であろう方々の話がとても盛り上がっておられる。




こちらは一般客であるので、
普通に出られればそれでいいのだけど、
楽しそうに長々話しておられる、つい先程まで舞台の上にいた俳優さんと、
きっと関係者なんだろうな、的な方々。

その間を、
遠慮しながらすり抜けてくる時のアゥエーな感覚は、
いつもながら嫌なものなのだ。



アンケートを書く、という、
その作業さえ、
提出するまでのアプローチで嫌な思いをしないで済ませたい。と思う。






できることなら、演者側と関係者のそれは、
楽屋訪問という形でやってほしいと思う。


普通に、芝居を観て、楽しかった、
それに対して、見送って欲しい。


それだけなのだけど、
演者と関係者、もしくは常連客の馴れ合いを、見せつけられつつ、遠慮しながら劇場を出る、
これは私にとっては出口でまでのハードルだ。





とかいうことを、
毎回毎回感じながら、これは私1人だけのことなのだろうと思ってきた。



けど、
ツイートを見て、
どうやら他の芝居小屋でもよくあることなのだとわかったので、
あえてここで声に出そうと思った。



ほんっと、
そういうの、一般客には無用なこと。





しかしながら、今回は、
そのツイートで演劇界にもそれが伝わったのか、
あまり不快になるほどのことは無く、
さらっと劇場を後にできた。




逆に、
事務的な大森さんの「ありがとうございました」という言葉と、
綺麗な女優さんの「ありがとうございました」という言葉を受けて、
それまでの気持ちの高揚を壊さずにシモキタの駅まで向かうことができ、
とても楽しい気持ちを維持できたのが良かったです。






(総じていろいろネガティブになってるな)