ようやく戻ってきました。
続きです。






舞台の幕が上がりました。



最初に登場するのは誰なのか誰もいないここにはどこから入ってくるのか、
そこからワクワク。



最初に登場するのは、愛之助さん演じるシドニーです。




シドニーって。


「23階の笑い」で、アイラが言おうとしたユダヤ系中国人の名前、
アイラの言葉を遮って、作家集団が名前を当てにかかる。


そこでヘレンが言った名前の1つ、だったのでした。


刷り込みというのは恐ろしいです。
関係のない場面でも、聞けばつい思い出してしまう。




初めて観る愛之助さん。



さすがの貫禄です。


どんな場面でも演技に隙がない。



ただね、ちょっと言葉の言い回しというか癖というか、
ずっと聞いているうちに、くどいな、と思うようになっていきました。


(のっけからネガティヴ発言ですみません)



もともとのこの方の持ち味なのか、演出家さんのつけた演技なのか、そこらへんは分からないのですがすみません。






そしてシドニーの妻役が、高岡早紀さん。


お若い頃から色気のある女優さんでした。


メイクが濃い目だったので、
普段見慣れた顔と違って見えて、
舞台が始まって大分経つまでご本人に見えなかった。



ちなみに、なんとなくオペラグラス持参しましたが、
あの距離から使ったらストーカーなので自粛しました笑




そして橋本良亮さん。




間近に観るはっしーは。



細い。

背が高い。

薄い(髪ではありません、ボディです)。

そして身のこなしが爽やか。


去年観た「コインロッカー・ベイビーズ」のときと同じ人だけど、
あのときはACTシアターの2階席。

こんなに間近じゃなかった。



見るからに好青年です。


セリフの言い方も爽やかで、噛んだりもしないし、
非の打ち所がない感じ。







芝居の迫力はすごかった!




ホラーじゃないから息が詰まる感じじゃない。


でも突然仕掛けられたトラップが現れる。



第1幕で出てくるある場面で、
私は吐きそうになって堪えながら観ていました。


芝居を観て吐きそうって、初めてです。

多分、ご本人の気持ちになってしまったんだと思います。



コインロッカーでも思ったけど、
狂気を演じるとものすごい迫力がありました。








そして私が今回とても楽しみにしていたのが、
佐藤仁美さんです。




去年、関西ジュニアの浜中文一さんの「フィフティ・シェイズ」を観たときに出演していらして、
その演技力、対応力が素晴らしくて、
テレビだけじゃなくて舞台でも活躍なさっていることを知りまして。


今回も、私の期待を裏切らない、素敵な人物を演じていらっしゃいました。




もう1人、登場人物がいるのですが、
このミルグリムという役の坂田聡さんは出番が少ないのですね。



昨日は、アドリブでかなりセリフを増やし、なんとか退場するまでの時間を稼ごうと演技していらっしゃいました。


はっしーとのアドリブ対決も、
両者とも面白くて爆笑の連続になっていました。


このミルグリム役の坂田さん、
言うことを必死で探してセリフにして話すのですけど、
壁にシカの剥製が飾ってある、それについてあれこれ言い始めたのです。



この剥製、
私は最初からずっと、
「23階の笑い」の作家部屋にあったホワイトタイガーのことを連想していたので、
「じつは生きていて後ろ側に行くと脚がぴょんぴょんしてる」って言うので、
ホワイトタイガーを思い出して1人でニヤニヤしてしまいました。



ホワイトタイガーを思い出したその目線で見回せば、
部屋の中には作品を映画化したのか、
ポスターがいっぱい飾ってあり、
これはマックス・プリンスのポスターがいっぱい貼ってあった23階の部屋みたいだし、
壁に飾ってあるコレクションは、
マックスがもらったたくさんの賞のようにも見える。


部屋の隅にあるバーカウンターは、
オニオンロールやスライスしたベーグルが置かれたドリンクコーナーみたい。



なんか似てるじゃん!



と、1人ほくそ笑んでいました。








私、多分、福田雄一さんの演出する舞台は初めて観たのです。


映画やドラマの監督さんとしては、
大好きな「明烏」とか、「勇者ヨシヒコ」とか「裁判長、おなか空きました」とか観てますが。


でも過度に期待することなく、普通に観ました。

普通に面白かったです。





今回観るに当たって、
予備知識というか、
内容をちょっと知っておこうかと思ったのですが、
レポを漁っても何も出てこない。




それが観劇してみて初めてわかりました。


なるほど、これは書けないわと。






そして、久しぶりに涙を流さないで劇場を出ました。



感動ドラマでなくても、
結構私は泣くタチで、宝塚のレビューショーでも泣けますが、
今回は全く涙が出なかった。





そして、終演直後は、語ろうと思っても言葉が何も出なかった。


言葉にならない、というかな。



今まで感じたことのない気持ちになって、
不思議な感覚を持って劇場を出ました。





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舞台の後は、
まる子さんとビール飲みながら、あれやこれやと話しまくり。



もともとは、「芝居について語る会」(笑)になる予定だったのですが、
その前段階である、自分のお気に入りについての話に花が咲き。


目的の話題には辿り着かなかった笑


とりあえず、えびふぉゆ、愛でようと笑






家に帰ってみれば、
これからごはんを食べ始めるヤツ、テレビ観るヤツなどなど。




深夜になって突如「まいど!ジャーニィー」を観始めたので一緒になって観てしまって、
すっかり夜更かしでした。


(日曜から夜更かしだよ、これから1週間持つのかな)







一晩経って、デストラップを思い出してみて、
何というか、ドライだな、と思ったのですが、
その理由がわかったような気がします。



登場人物の一人一人について、
心のひだというか、内面について、
ほとんどセリフでは表現されないのですね。



きっとそれが、「ドライだ」と私が思った理由なんだと思います。




リピートするのもきっと面白いかも。



私ははっしー担ではないので、普通に芝居を観る目線で舞台を観ていましたが、
これが例えば、こっしーとか辰巳さんが演じていたら、
きっと迫力に耐えきれない。




逆に表情とかガン見するかもしれないけど、
目線が合わないようにと目をそらしそうな気がする。





ご縁があって観劇できた舞台でした。

こういうのもいつかふぉ〜ゆ〜が演じてくれたらきっと面白いと思います。



それにしても、
A.B.C-Zは本当に舞台のお仕事に恵まれてますね。


それぞれがそれぞれの持ち味を生かして舞台の上に立ってる。


ふぉ〜ゆ〜も負けずに、
いろんな可能性にチャレンジしてお仕事してって欲しいなと思います。




次の現場はまた今週。


大人しくしていようと思っていたはずの今月ですが、
後半でやたら飛び歩いてます。






終わり〜!