娘には知的障害があり、自閉傾向がありました。

娘の場合、言葉だけのコミュニケーションではこちらの意図が伝わりにくかったり、理解できずにいる場合が多々あります。
私がそれを理解してあげられずにいました。

このような障害をもつ子どもに有効なコミュニケーションツールとして、「絵カード」というものがあります。

「トイレに行くよ」と言いながら絵カードを見せたり、その日のスケジュール、その週のスケジュールを同じように絵や写真を使って視覚的に明確にして、本人の未来に対する不安感を和らげます。忘れてしまっても、何度も見ることができます。

我が家もマグネット式の絵カードを何枚か作成して冷蔵庫に貼っていました。

ある日、キッチンの隅っこで、そのマグネットを冷蔵庫に張り付けたり、移動させながら歌を歌っている娘がいました。

そっと近づくと、その頃毎回「お集まり」で先生が演じてくださっていたパネルシアターの真似事をしているのです。

演目は「おはようクレヨン」でした。

しかも私が見た時は、歌は全て終わって、「赤いクレヨンさんバイバーイ」と、お片付けをする先生の真似をしていました。

違う目的で作られた絵カードでしたが、マグネットでくっつく様が、パネルシアターを想起させたのだと思います。

娘はどちらかというと、表情が少なく、好き嫌いがわかりにくいタイプですので、彼女の「好き」を探すのに当時の私は夢中になっていました。

好きな物がコミュニケーションのきっかけになったり、ツールとして活用しやすかったりします。

私は興奮しました。

「おはようクレヨン(パネルシアター)を作って、おうちで思い切りやらせてあげたい」

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これです。パネルシアターを作る理由。(結論から言わずにすみません)

本当に、長々と引っ張ってすみませんでした。
次回は、売る理由です。