自分が退院してしばらくは、
「おっぱいを病院に届けて、沐浴させる。」だけの生活が続きました。

バスで毎日往復一時間の道のり。

搾乳しかしてなかったのですが、寝不足と術後の傷の痛みで、フラフラしてました。

24時間、3時間おきですから、1日8回の搾乳。

でもそれが終わって土日休みとかがあるわけではなく、また同じことの繰り返しが始まるのです。曜日感覚とか、年末年始とか、もはや関係ありませんでした。

家事や自分のご飯をどうしていたのか全く記憶にないです。(実家の母に助けて貰っていたのだと思います)

主治医の先生から、
「体重が2キロくらいになったら退院かなぁ。」と言われていましたが、体重は本当にゆっくり増えていきます。

「年越しは病院だな…」と考えていた矢先の、
丁度クリスマスが終わった頃の事、

突然、先生から「お母さん、蒼ちゃん(仮名)おうちに連れて帰ります?」と言われました。

一瞬、先生が何のことを言っているのかわからず、ポカンとしましたが、我に帰り、嬉しくて飛び上がりそうになりました。

「家族だけで暮らせるんだ。」
と、無邪気にその時は思いました。

退院後、看護師さんのありがたさが身にしみることになります。