女性アスリート性的画像問題 “カメラ小僧の撮影自体を取り締まる難しさ




8/8日刊ゲンダイの記事により


インターネットの普及により、「カメラ小僧」による女性アスリートの画像が悪用され拡散されています。


日本オリンピック委員会(JOC)には、この1年で約1300件もの性的画像被害情報が寄せられているとのこと。この問題に関連し、ドイツの女子体操選手が、レオタードではなく、足首まで生地で覆われた「ユニタード」を着用して競技に臨んだことは記憶に新しいと思います。



ではなぜ女性アスリートの性的画像問題が後を絶たないのでしょうか?


その原因としては、インターネットの拡散力だけでなく、撮影自体を取り締まることの難しさと、被害に遭っているアスリートの方々が声を上げづらい環境があるのではないかと思います。


いわゆる「盗撮」は各都道府県の迷惑防止条例などで規制され、刑罰が科されています。


しかし、ここにいう「盗撮」とは、通常衣服で隠されている下着や裸を無断で撮影する行為を指すのが、一般的な解釈です。


そのため、ユニホーム姿を撮影する行為が、直ちに「盗撮」といえるのかという難しい問題があります。


つまり、女性アスリートの画像を撮影したことそのものではなく、その画像をネット上にアップする行為を名誉毀損罪などで逮捕しているのは、そのような理由があるからです。


また女性側が、自身の被害に気付き、警察への相談や告訴をするとなれば、費用だけでなく、事情聴取のために時間を割かれたり、サイト削除を弁護士に依頼するといった、生活リズムやメンタルを崩す活動を多くしなければならなくなります。


それを避け、練習時間を確保するために、泣き寝入りする女性アスリートも多いのではないかと思います。


スポーツの会場での撮影者の届け出制や、ネットへのアップロードの厳罰化が待たれます。






規制が少ないからこそ、動画画像被害者は後をたたない


撮影する事への届け出制は、早急に進めていただきたいですし、ネットへのアップロードに関しても、きちんと厳罰を!


そのような試みの繰り返しからやっと少しずつこの問題が進み出す気がします。



今日で終わりとなる「東京オリンピック2020」。過去最高のメダル数を叩き出したアスリートの皆さんの姿に、沢山の感動と勇気をいただきました。



今回は無観客試合だったことで、カメラを構える一般の方々の姿がなかった事は


盗撮に悩むアスリートにとって、パフォーマンスに集中できた1つの要素になったかもしれません。



これから先また同じような被害者を生み出さないため、パフォーマンス向上の為にも、早い対応をし続けていく事が大切だと強く感じます。