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卒業 (講談社文庫)
637円
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東野さんの初期の頃の作品。
加賀刑事シリーズの第一弾で加賀刑事がまだ学生時代のお話。
この頃はストーリーも面白いけど文章が今に比べて少し読みづらい感じがする。
今が読みやすく伝わりやすいからなのか分からないけど、最初の頃の作品だから文の書き方が今のように構築されていない感じがした。
内容はもちろん面白いし昔のミステリーなのでトリックの解説なんかもあって楽しい。
今はこう言うようなトリックに凝った作品を読まないだけなのか中々巡り合うことは少なくなってきたので楽しく読めた。
ストーリーは、卒業を迎える加賀刑事(まだ刑事じゃない)とその友達の最後の学生生活の中で事件が起こる。
加賀刑事の仲良しグループの友達ひとりが学生寮で死亡し、なんとそこは密室。
犯人が分からないのはもちろんだけど動機も不明。
この謎に学生の加賀刑事が挑む形でストーリーが描かれる。
学生生活最後の思いや、事件の事、友人の事、友人の中に犯人がいるのでは?と疑う気持ちなどなど、若いがゆえに悩む事や気持ちの若さを描いた作品になっていて『麒麟の翼』などを最初に読んだ俺からすると「最初の頃ってこんな感じなんだぁ~」と言う気持ちで読めた楽しい作品。
シリーズを読みたいと思ってシリーズ最初の作品を買ったけど時間があれば2作目も読みたいから買いに行くつもり。
加賀刑事シリーズは面白いからオススメだよー!
