動物病院に来て、

「最近体重が増えました」

「体格が丸くなったような気がする」

という相談を受けます。


大抵は、

「気にするほどは太っていないんじゃないかな」

「オヤツは控えてみたら?」

などとサラリとお話して見過ごしがちです。


肥満は放っておいていいのでしょうか?

どのような状態を肥満というのでしょうか。

人間もそうですが、動物にも同じ量食べても太っている人痩せている人がいます。

一概に体重が重い、食欲があるから肥満である、というわけではありません。


まず、具体的な評価。

体重測定をしないとわかりません。

成長期を過ぎた子が、

半年前に比べて、体重が10%以上増えていたらグレーゾーンです。

5kgの子なら500g増えていると運動と食生活の見直しが必要だと思います。

50gの子で5g増えているような場合もそうですね。


次に、BCS(ボディコンディションスコア)の判定

これは、ネットでほかに詳しく書いてあるところがあると思うので割愛しますが、

ようは見た目でくびれがあるか、

触った時に骨を感じるまでどれくらいの厚さ脂肪があるか、

ということです。

体重が増えたことが、BCSの上昇に直結するわけではありませんので、

別個に評価する必要があります。


体重が増え、BCSが上昇するのには、それなりの理由があるはずです。

・間食が増えた

・食べる量が増えた

・餌の種類が変わった

・運動量が減った

・ホルモンバランスが変わった

・エネルギーの代謝が落ちた

・年をとった

・家族の中に裏切り者がいる


理由がつくのであれば、それを改善して肥満が解消されれば顕著な病気ではないな、

と判断できると思います。痩せるのは容易ではありませんが・・・。

しかし、理由がわからない、思い当たらないとなるといよいよ異常の可能性がでてきます。


次回は、肥満の原因と、肥満による悪影響を書いてみたいと思います。

丸い動物はかわいいんですけど、

その代償にどんなリスクを背負っているかは知っておいたほうがいいでしょう。