その一つは、フィンランドの農作地にある風景で、畑に建てられた納屋であります。
道具を置く場として建てられた、簡単な構造は長持ちはしない様子でほとんどの納屋は傾いていたり、今にも壊れそうに立っている姿は頻繁に見かけます。この傾いた納屋はなんとなくいつも気になって、いろいろな想像が浮かんできます。
住宅であれば常にリフォームをする北欧の文化でありながら、納屋は直しません。
壊れそうな納屋が、大阪、東京の真ん中にポツンと寂しそうに立っている姿を想像します。
しかし中に入ると、超モダンなインテリアでキャンドルライトがほんのりと外から見えるカフェ。

今にも倒れそうな納屋。
屋根は、古くなり波を描いた様に固定していません。
しかし倒れないのが不思議でしょうがないです。この姿で何年もたち続けています。

内の構造は、ただ板壁と屋根を支えているだけの柱だけ。
これで、何十年も倒れず立っています。

フィンランド郵政省が今年5月に発行した納屋の切手5枚シート。
郵政省も倒れそうな納屋に魅了を感じたのですね。


寿命が尽き、倒れてしまった納屋は、湖畔に積み重ね乾燥させ6月下旬のミッドナイトサマーの行事に欠かせない巨大なたき火として祝います。
そして、側にある少しましな納屋の中で、生演奏に合わせてダンスを楽しみます。
この日にダンスに誘ってくれる男性の思いは、タンポポの花で冠を作り枕の下に置き寝ると
この日に出会った恋人と結婚する事になるという伝説があります。
