こんにちは

ご訪問有り難うございます。
みなさまはこの週末いかがお過ごしでしょうか?

本日は前回のリアルな株式市場の続きです。

前回ご紹介した豊洲にある「アローヘッド」というシステムで日本株は売買されているわけです。

ここであなたが自分のパソコンから株式の売買注文を発注するときのことを考えてみましょう。

おそらく皆さんほとんどのかたがネット証券に口座をお持ちではないでしょうか。

まずはログイン、売買注文を入力して発注しますね。そのあと注文は当該ネット証券のデータセンターにインターネット経由でとんでいきそこから東京証券取引所の「アクセスポイント」というところにとんでいきます。

そのアクセスポイントは2カ所あります。

池袋と埼玉県内にあります。

原則すべての証券会社の東京証券取引所への注文はアクセスポイントから行われます。

そこから「アローネット」という高速ネットワーク回線をつうじて 「アローヘッド」がある豊洲まで売買注文がとんでいくわけですね。

ここまでに要する時間は通常の個人取引であれば気にならないレベルですが最近のように売買が盛り上がり注文が集中したりするとなかなか注文が発注できなくなるようなことを経験された方もいらっしゃると思います。

つまり皆様の注文は

自分のPC→通信ネットワーク回線→証券会社のデータセンター→東証アクセスポイントまでのネットワーク回線→アローネット→アローヘッド

見ていただければわかるとおり経由地が多いです。

時間的なロス
がどうしても発生してしまいます。

「情報を制する者が世界を制す」と言いますが取引所へのアクセスをできるだけ早くしたいとの願望が存在します。

最近、HFT(High Frequency Trading)高速取引と最近新聞では訳されているようですが、正確には高頻度取引です、という取引が世界中のマーケットを席巻しております。

彼らは取引所へのアクセススピードに命をかけています。


なぜかって?


それはその速さがお金を生むからです。

例えば、

あなたが買いたいと思っているある会社に非常に良いニュースが出たとします。

そのときの株価が1000円。ただ1000円には売り物が5,000株しか有りません。

市場は早い者勝ちです。

逆に1000円で売ろうとしていた人はもっと高く売れると思うと早く注文をキャンセルしたいですよね。

空振りして買えないまま株価は1100円にまで暴騰ってことになると凹みますよね。

そして仕方なく買った1100円が高値ってことになると目も当てられません。

ですから証券会社はいかに早い市場アクセスを顧客に提供できるかを競っています。

詳細はパート3にて。。