20××年 10月17日(土)日本時間5:00am
突然、マーケットが激しく動いた。
高金利通貨レンドが一斉に売られている
個人投資家に大人気だった資源国で高金利の
アフリカの大国北アフリカ王国の通貨レンド
まるで坂から転がり落ちるかのように下げていく
昨日まで11.60円以上だったレートは、10.50を割り、
10円を切るまでそれ程時間はかからなかった。
9.90、9.80、9.70・・・
どんどん下げていく
土曜日の早朝で既にアジア勢はおろか欧州勢も休んでいる時間だ
それが、新規の注文が殺到してくる
恐らく対円では、
10円にはストップロスが多数設定してあったのだろう
設定レートを下回り、一斉に自動的に逆指値の注文が発生したのだ
売り、売り、売り・・・
買い手がいない
レートは益々下げていく
9.50を割りこんだ
さらに加速度がついている
9.40
9.30
9.20
ついに対円での至上最安値を更新した
対ドル、対ユーロでもレンド全面安だ
異常事態だ!
原因は何だ?
ディーリングルームやFX業者では怒声が飛ぶ
市場ではつられてクロス円が一斉に下落した。
とりわけ高金利通貨と新興国の下げが大きい
同じくタックスヘイブンの小国S、A、
東欧のH、B、R国等
相対的にドルが買われているが、リスク回避の動きが強く円が急騰している
円相場がどんどん上がっている
原因は唯一の超大国アメリカ発のサブプライム問題
リスク回避の動きから、株や高金利通貨、資源に
集まっていた投資資金がドルキャッシュに回帰していたのだ。
危機は深刻の度合いを増し、ヨーロッパの小国では国家の存続問題になっていた。
危機にある国は、国連、IMF、EU、アムリカ、
それに旧ソビエン連邦の雄ロミア等に経済支援を仰いだ。
東西の強国が冷戦時代のように
破綻の危機にある国家に影響力を及ぼそうとしていた。
双方が影響力を強めようと経済支援を申し出ている
ミサイルの代わりに、マネーと言う実弾を発射しあうFINANCIAL WARSの様相だ
それがアフリカ大陸にも飛び火したのだ
資源の豊富な北アフリカ王国
かねてより大国がその資源を狙って接近していた。
今回のレンド急落も、
もしかしたら大国の国家によるレンド売りがあったのかもしれない。
市場の閉まる商いの薄い時間を狙って巨額の資金でレンドを売ったのだろう
これにより北アフリカ国に経済混乱が起こるのは間違いない
週明けの株式市場は暴落し、株価の下落が企業の債務超過を呼び、
銀行の貸しはがしや貸し渋りを呼ぶ
企業は資金繰りが困り支払いが滞り倒産に追い込まれる
企業は連鎖的に破綻していくだろう
株券もレンド紙幣も紙切れのようになっていく
国家が破綻するかもしれない
そんな時に救いの手を差し伸べれば飛びつくだろう
言ってみれば国家のM&A
連邦国家として吸収合併してもいいが、
とりあえずは影響力を高めて、北アフリカ王国に眠る巨額の資源の山を手に入れたい
そんな大国間の狙いがあったのは間違いない
サブプライム問題のどさくさにまぎれて、
国家乗っとりの経済攻撃を仕掛けたのだ
(続)