個人マネーも銀行シフト | 新人金融マーケティング担当者による、自己成長のための日記

個人マネーも銀行シフト

個人マネーが株式や投資信託から、預金など安全資産へのシフトを加速している。定期預金の残高が昨年11月末時点で前年より6%近く伸びる一方、投信は4割ほど減った。金融混乱で家計が保有する株や投信で100兆円を超える評価損が発生。相場の変動で元本が目減りするリスクを再認識した個人は安全志向を強めている。資金調達では大企業も社債などから借入にシフトしており、マネーの銀行依存が一段と鮮明になってきた。

日銀によると、個人の定期預金残高(国内銀行)は08年11月末に約190兆7000億円と前年同月に比べ5.6%増えた。定期預金は日銀が量的緩和政策を解除した06年春に底を打ち、07年後半から伸び率を高めた。
ゆうちょ銀行では08年12月末の貯金残高が179兆1000億円と、9月末と比べ0.3%増加。貯金残高は毎年10兆円規模で減っており、4半期ベースで増えるのは5年ぶり。日銀は昨年10月と12月に利下げしたが、インターネット銀行などは期間限定で預金金利の上乗せを実施している。

対照的に株式や投信の購入には一段と慎重になっている。公募株式投の純流入額は07年は約14兆6000億円あったが、08年は11月までで2兆4000億円程度に落ち込んだ。評価損などで11月待つ時点の残高はピーク時から4割強も減少、投資意欲をそそいでいる(1/13、日経新聞)


日銀の政策金利は0.1%まで下がり、つまり銀行の預金金利はどこの銀行も軒並み減少の一途をたどっています。にも関わらず預金は増え続けることはやはり貯蓄から投資への流れは一旦止まったとみるべきでしょうか。逆流ではなく、様子見でストップしているという表現が正しいでしょうね。

預金残高をものすごい勢いで集めているのは、この低金利時代でも1%を超える数字を出す、新生銀行やあおぞら銀行、オリックス信託銀行、そして日本振興銀行でしょう。市場運用では達成しえない金利なので、おそらくそれとは別の運用先でまかなっているものと思えます。新生銀行やあおぞら銀行は信用不安による資金調達難から、個人からかき集めた方が安く調達できると判断しているのかもしれませんし、オリックス信託銀行は住宅ローンやセカンドハウスローンといった貸し出しとぶつけているのかもしれません。日本振興銀行はどうでしょう。定期預金専門の銀行として、個人から集めた定期預金を中小企業に貸し出すというスキームですが、、、つまり商工ローンみたいなものでしょうが現在の景気減退をみると、おそらく長続きしないでしょうね。不良債権の温床と為っている可能性もあります。


個人も法人も、再び銀行に頼る時代がやってきた、そんな書きっぷりですが、どうでしょうか。