・「デンジャラス・ビューティー」
水の都ベネチア 小国家 政治 娼婦の町 戦争の傷、ペスト大流行
娼婦の町→娼婦の責任にされる。女性は立場が弱い。都合の良い神と国家に従順でなくてはならない。
娼婦をコメディタッチ。主演可愛い。時代にほんろうされる。
お母さんが高級娼婦で、好きな人とは結婚させてあげられないけど
好きな人と一緒に居られる方法は高級娼婦になること、と教えられる。 
愛してはダメ、逆に支配される。嫉妬のいとこに魔女裁判にかけられる。弱い立場の人をいじめる
デート代返してみたいな感じ?

自分は妻をもっているのに彼女が抱かれるのが我慢できずに切れる=自分勝手。
女性が一番手に入れにくい財産=図書館が女人禁制。教養。地図、戦争状況、夫の安否聞く
最後の裁判のシーン=チャトレと似てる。

愛を利用した金儲けだ!金を払わぬ男と寝たか!?
私の心を与えたわ!生きるための手段よ!
結婚できなかった女にどんな未来があると?(結婚には多額の持参金が必要だった)
妻の従順より娼婦の自由を選びました
埋没した人生はどんな罰より残酷です。
女を買うくせに女を蔑視する人がいます。

・「メイジーの瞳」
両親の離婚に伴って、母側のだんな、旦那側のシッターに本当の愛を教えてもらう。
愛という建前のエゴによって彼女はほんろうされる。
心のホームを作ろうとするのに転々としてしまう彼女の厳しい人生。
その中で彼女の可愛さ、頭の良さ、そして運の良さがあいまって、彼女自身のホームを見つける。
父にも母にも気を遣いながら、大人の事情を建前の説明をわかったふりをしながら
彼女が納得したように見せるのがなんとも胸がしめつけられる。
頭が良いがゆえに、自分の気持ちを殺して愛する父母のご機嫌を伺うことを覚えてしまった彼女は
きっと夜の蝶になるだろ。彼女は両親の所有物ではない。存在確認の道具でもない。
そんなエゴに振り回されながら、彼女は自分の居心地の良い場所を見つけていく。
それは血の繋がり=愛という形ではなく、自分を大事にしてくれる存在がいてくれたから気付けた。
自分を解放して受け入れてくれる人たち。
シッターはぶれてたけどww彼もだけどww
そんな彼らも血縁関係のない彼女を愛し始める・・。
どこまで責任とれるかは未知数だけどね、リアルに考えると。結局彼らが見せてる愛もいつでも
キレるもの。血縁じゃないだけにね。
ミュージシャンで自由奔放な母、画商で世界を飛び回る父。ある意味アーティスティックで天才が
生まれやすい環境だったのかも。
彼女の視点から見える世界をうまく描いた作品。こちらが子供に戻って見えるから心が締め付けられる。
チップの置いてる場所、花を隠したりする。本音をいったら両親がケンカする
などなど。その世代ではおおよそ理解できないことも感じ取らなければならない不憫。
彼女は天才だからそれができた。血縁の強さを感じながらもやはり愛がある方をとりそう。
一人遊びが得意になる。爪かむ。そらを見上げる。動物に興味をもつ。感情を話さない(気を使う)
などなど。愛が充足した環境でないとこんな感じになるのかな。