美樹と付き合っていた時の事




美樹の地元の方にある




「ホテルブランチャペルクリスマス」




というラブホに行った




ここは1年中クリスマスしてる所で外にはサンタ 各部屋にはツリーが飾ってある所で




どの部屋も結構シンプル




スカパーのチャンネル数も少なかった








行ったいきさつになったのも最初美樹の学校まで押しかけた




終了時刻に校門の前で待ってた




たくさん人は出てくるけど美樹は出てこない




電話にも出ない




おかしいな~




ちゃんとメールで門近くにいるって言ってあるのに




また電話かけてやっと繋がったと思ったら送迎バスに乗っちゃってるだと!




喧嘩になった




何でちゃんとメールしたのに一人でバス乗ってるんだよ!




おれは怒った




勝手にバスに乗った理由は言わなくてもわかってる




だけどその時はムカついて怒りが先行して



「もう帰る!」



と電話を切り帰った




と言っても結構遠いからすぐには家には着かない




少し進んだ所で電話がかかって来て







「ごめ~ん今駅着いたからこれから会いに来て」



「何でだよもう帰るって言っただろ」



「もう結構進んじゃってるんだよ」



「今更戻れるかバカ」



「早く戻ってきて」



「しょうがねえなー」









おれには男のプライドは無いのか




意地は無いのか




遠いところせっかく来たのに帰るのももったいないって思ったのと




その時の美樹はしつこかったのよ




電話を切り美樹の待つ駅に向かう




美樹と合流




どうしようかっていう話になり時間も無いからとりあえずそこから近いラブホ行こうって事で値段も安めのブランチャペルに行った




そこのホテルは部屋を選んでからエレベーター乗る前に小さい缶ビールかケーキを選べるんだけどケーキを取り部屋に向かった




フロントというか受付はエレベーターの奥に離れているので人には会わない




そのままエレベーターに乗り部屋に向かう




フリータイムではなくただの休憩で美樹の門限は前にも書いた通り激早なので1回だけで事を終え帰ろうとする







その時はお金が無かったので支払いはカードで済ますつもりでいた




そこはドアの前に支払機があって通常は鍵がかかっているドアは支払いを済ますと鍵が開くシステムになってるんだけど




その機械にはカード入れるところが無くフロントに電話するとカードでの支払いはフロントでやってますとのことで電話を切り鍵を開けてもらってドアを出た




1階に降りて美樹は支払い関係ないから一人で外に出てもらう




おれは赤いカーテンのかかってるフロントに向かう




下が開いてるカーテンの所に立ったらいきなりおばちゃんに怒鳴られた

















「お客様!制服で来られては困りますっ!」













びっくらこいた




おれはとっさに



軽く低いトーンで



「はいはいすいません」



とだけ言い 支払い済ませ外に出た




外で美樹に




何か言われてたでしょと聞かれたけどもうどうでもいい




行かなければもう二度と関わる事は無いから




もう終わった事だ





そういうわけでそこのホテルはもう行けなくなった













美樹と別れた数年後





派遣である会社に入った





そこで取引先の一覧を見ると…





ホテルブランチャペルクリスマス〇〇店 !?





なぁ~にぃ~!?





しかも自分が電話する事になった





ダイヤルし出るのを待つ




「ホテルブランチャペルクリスマス〇〇店です」





あ゛~( ̄□ ̄;)





あの時の怒鳴り声の人だ




はっきりあの日の情景が蘇る





全く同じ声





これも運命なのね





その日を最後にもう声を聞くことは無くなった






もう一生聞くことも会う事も無いだろう