そのスナックではどのくらい話してたんだろう



結構数時間話してたような



母親も夜に数時間家を空けるってあんまりないだろうから



子供達に変に思われてただろうに




一体あの人とどういう関係なの?って




今まで何を話してたの?って聞かれたかも




話終えてホテルに行こうと立ち上がりお金を払おうとすると母親が立ち憚る





払うからいいって…




まあとりあえず払ってもらった




ちょっと思うことがあって…





支払いの時あんまり飲み食いしてないのに結構お金取られたのを今でも覚えてる



ほんのちょこっとなのに3000円以上取りやがりました




その支払いの時どのくらい振りに会ったの?って聞かれて10年以上振りって言ったらびっくりしてた




スナックを出てからそこでお別れじゃなく




おれの泊まるビジネスホテルまで送るっていうから一緒に行った





フロント前でまた立ち話





名残惜しいんだろう




もしかしたらここで別れたらもう一生会えないかもしれないって





すごく悲しそうなのは見ればわかる




今でもあの光景は忘れられない




おれはあのおばあちゃんのとこで考えついた計画をそこで達成させる





黙ってお金を渡す




3万





あの日の3万…






ではない




ほんとはあの日貰ったそのままの札を渡すつもりで取っておいたのに




うちの父親が通販で物買ってうちにいきなり届けられて渡されてなかったから払うお金がなくてそのお金を使うことになってしまって…





それが残念



でも母親はびっくりしてた




そして頑なに拒む




だけどおれもこれだけは譲れなかったから向こうが折れるまでしつこく言った




あなたが貰ったんだから自分で使えばいいでしょ




そうは言われても最初から自分で使うつもりでいたわけじゃない




おばあちゃんにも子供達のために使いますって言ったんだから




おばあちゃんには意味わかってなかったみたいだけど




もうここぞとばかりにしつこく押す




そしておれのしつこさに負けてやっと受け取った