おれはその夜ご飯を食べる部屋を見た



それはびっくりするくらい狭い




引く位狭いとこで夜ご飯




どう狭いかって




勉強机が2個並んでてタンスがあってもうおわり


こたつが真ん中にあって



妹と弟と母親とおれがこたつの4辺にいたらもうスペースがない



後ろはもうタンス



ここ4畳くらい?




そこからちょっと覗いた台所も狭かった




狭い部屋は普通にどこにでもある



でもあそこは



見た人にしかわからない凄さがあった


こたつの上にはすごい豪勢な手料理



多分いつもはこんなじゃないのにおれが来たから無理したんだろうなって思った



楽しく話しながらご飯を食べるんだけど




さっきも言ったがこたつ4辺に母親、おれ、妹、弟



一人足りない



旦那はゲーム中もずっと居なかったけど



ゲームやってた部屋の窓側





縁側とでもいうのか狭い通路みたいなとこにカーテンで仕切られたとこに一人でずっといたみたい




距離を置くように…




最初に別れてから最後帰るときに会っただけであまり関わることは無かった





いつもご飯は一緒に食べないらしい




カーテンの向こうにご飯を運んでるのを見た



なんかもう一緒には住んでるけど他人の様だった




沢山の料理でお腹いっぱい




おれが来たからこんな沢山作って・・・




食べ盛りとでも思ったのか




そんな無理しなくて良かったのに




食費も大変だろうに






食事中お酒を出されてまずかったけど我慢して飲んだ


妹は言う



おれの年齢の話になり


「えー27歳かと思ったー」




まだ十代なんですけど…






昔から同い年の人にもそのくらいの年齢に言われてた位老け顔で悪かったね




これでも一生懸命生きてるんです




老け顔も人間です



母親は十数年振りに会ったのに




おれの年知ってた…





悲しくなった





忘れてもいいのに





いくらおれが会いに行ったとはいえ全ては過ぎ去った昔の事なのに





それが母親というものなのか




ご飯を食べ終え少しゆっくりしてから予約したビジネスホテルに向かうことにした





食事中に今日はうちに泊まっていきなよって言われた




正直どうやって5人で寝るの?って思ったけどなんか怖かった




そこに泊まるのが





なんとなく



だから





予約したホテルは連絡先教えちゃったからキャンセル料取られそうだからホテルに泊まりますって断った


もちろん嘘




がっかりしてたようだけど関係ない



少しゆっくりして




電話でタクシーを呼ぶ




タクシーが来て





母親はビジネスホテルまで送ると言い二人でタクシーに乗って駅に向かった