某有名遊園地のオフィシャルホテル内のゲーセンで働いてた
それでおれと同時に入ったのが雅美さんという女性
7歳年上で今時じゃない変な髪型してる背のちっこい細い人だった
特別可愛くもない(ほんと相変わらず失礼だ!)
歳が27歳だから結構喋りがおばちゃんなってる時もあったりしたんだけどなぜかすごく女らしくて性格も良かった
すごく性格が優しくておれにも優しくしてくれて
実際その遊園地で働いててゲーセンと掛け持ちで働いてた
遊園地の職場で出会った年下の彼氏がいた
彼氏がいても大人で優しくて笑顔が可愛かったから少しずつ惚れていった
ゲーセンだから遅くまでやってて
遅くっていってもホテル内だから夜中0時までなんだけど
遅番では無いけど一緒のシフトに入ることも頻繁にあるわけで
二人だけになることもある
ただ採用した店長も気に入ってて店長と一緒の勤務が多かった(シフトは店長の独断で決めてたから) また店長が女好きで…
色々エピソードはあるんだけど自分の車に乗せて通いたいからとバスの動いていない早番に自分と女の人とをシフトに入れて駅に迎えに行ってたりしてた
ほんとあの店長は色々とセコい
それはいいんだけど
おれにはその頃彼女がいなくて女の人に惚れる事自体久しぶりで
毎日会う度気持ちが盛り上がってって
普通にしてはいられなくなってた
好きな気持ちは態度や言葉に表れて周りの人にバレバレになっていく
もちろん本人にも…
彼氏がいても関係ないってその時は思ってた
今はそうは思わないけど
だからその時の自分にしては有り得ない行動を起こしてたりした
そのバイト先は家から1時間くらいかかる
でも休みの日会いに行った
1度ではなく何度か
おれが遅番の日夜中0時に仕事が終わり家に着くのが1時過ぎ
日が変わってるわけだけどその遅番開けの日は雅美さんが一人で早番でおれは休みで朝8時出勤だったかな?
だから寝る間も惜しんで会い行く
店に行くと閉まってる入口のガラス扉の向こうで準備をしている雅美さんがいる
鍵が閉まってる扉をコンコン叩く
何かとびっくりして振り向くと居ないはずのおれがいる
顔はいつもの無邪気ないい笑顔
笑顔でどうしたのー?
みたいなノリで鍵を開ける
でも引いてた
だって昨日遅番だったはずの人が朝早く自分に会いに来たわけだから
一応来た理由を付ける
東京行くからその途中で寄ってみたみたいな
雅美さんは自分の事を好きなのは知っている
私はあなたのことこれっぽっちも好きじゃないのにわざわざ私のために…
と思っただろうに
でもおれとしては
全て明かりをつけない薄暗い部屋に 二人だけの時間が過ごせる
もちろん他の店員も
開店前だから客も
邪魔する人は誰も居ない
自分にとってはすごく大切な貴重な時間
自然と笑みがこぼれてしまう
ただ沈黙の時間が流れることもあった
そんな事があってもおれとしては気まずさは無い
雅美さんは何を思ってたかはわからないけど…
残念な事に勇気が出なくて一緒にプリクラ撮ってくださいって言えない
開店前に遊びでタダで一人で撮ったプリクラは頂戴って言わなくても「あげる~」ってくれるわけなんだけど
二人で撮ったらまずそうな雰囲気が…
撮らせてくれなそうなオーラも放ってたし…
断られてもショックだから我慢したさ でも
わざわざ会いにいっても
頻繁にアプローチしても
ここまでしても自分のものにならない
行ってしまってから感じる虚しさ
行っといて思うこと
すごくせつない
やっぱり迷惑だろうな…
迷惑そうな態度にならないのがまたあの人の優しさで
大人の女性で
それがまた悲しく思う
嫌な態度をしてくれれば
ムカつくと思わせてくれればどんなに楽になれたことか
嫌いになれればこんな思いしなくて済んだのに
仕事で客とのトラブルになった時とか
店員間で揉めた時もいつも
おれの味方になってくれた
すごいいい人だった
いい出会いだった
仕事を辞めてから冷静に考えたら
7歳年上って…
上に7年は離れすぎでしょ
もしその頃付き合えたとしても歳を越す度に
嫌になっちゃうんだろうなぁ…
おれって薄情極まりない男だしさ
一時の気持ちの盛り上がりに今でも左右されるぐらいだから くだらないことで人生変わっちゃいそうで
ヤバイよ
でも
でもすごくしあわせな時間をくれた自分の人生にプラスになる出会いだったから
今でも出会って良かったと思ってる