医薬と秘薬と麻薬の区別をつけ始めたのって、中世も終盤に入ってから。


 1400年代には痛風の特効薬って事で、アヘンとか麦角が処方されていた。

 それも、貴族つきのプロの医者。名のある大学の出身の医師なのに。

 痛み止めの効果は絶大だけど、もちろん中毒になる。


 だけど、人生40年から50年の時代だから副作用がとんでもなくなる前に亡くなってしまう。

 高価なものだから、副作用がひどくなるまで服用できない。

 多用する場合は、一部の貴族が自分の判断で使うのだから自己責任。

 

 生よりも死を前提に、医学を考える。

 死を選ぶ権利が存在する。


 法と道徳が今と違いすぎる世の中。

 現代でいう【安楽死】の思想は、この時代の方が進んでいたのかも。


 そもそも、薬の分類って薬事法に照らし合わせて、医薬か区別し、販売を認可している。


 日本の場合、1870年で文明開化の後にようやく法律として成立。

 
 医学といえば、薬が必要不可欠。

 極端に考えがかたよれば、薬物至上主義になってしまう。


 【日本でも、玄米が薬よりも健康維持に効果がある】

 って学会でいった人が事実上の追放処分をうけた例もあった。


 医学の歴史は薬物の歴史とも言えるでしょう

【怖いものを見たら悲鳴を上げたり、気絶をしたりするのが女の子の心得である】


中世における淑女のお決まりシーン、悲鳴と気絶。コレに関しては、共通見解の元に教育や指導が行われていた、なんていう話もあるんだよ。

タレントがタイミングよく涙を流せるように、中世の淑女はしかるべきときに正しく気を失う訓練が行われていたらしいんだ。


セルフ・スタン=自立気絶

の達人だったんだ。


そうやって、騎士道精神やジェントルマンシップを刺激して、男たちを魅了していた。

気絶や悲鳴は彼女達にとって、捕食のための狩りの技術であった。

だから、既婚女性が気絶をするシーンは、めったにない。


見栄えが良くないし、ふしだらとさえも評価されてしまう。


賢明な既婚女性は、夫以外の男性と2人きりになることを極端に避ける。

ましてや、気絶して無防備な状態をさらすのはご法度だったんだ。


ちなみに、人目につかないように2人きりになる技術には富んでいたらしいけど・・・。

まあ、それは別の機会に。



 コルセットは鎧であり、流行の髪形は兜。

 口先からでる言葉の一つ一つが剣戟で、思わせぶりな態度はフェイントの技術。


 少年小説や漫画では、宮廷といえばご褒美の場所。


 だけど、少女小説や少女漫画では主に戦場。

 宮廷婦人が宴の場で火花を散らす作品は多い。


 たおやかに見える宮廷婦人。

 その実は、洗練された教育を受けた精鋭たちだった!


 女の戦場である宮廷。

 戦場で生き抜くための技術について、まとめてみよう。

さて、料理人=医者であった中世。

その驚異の治療法を紹介しましょう。


・からしを塗って、蒸し風呂にほりこみ、布で巻いて一晩寝かす


発汗作用を促すわけです。

現代では、カレー屋がマッサージも兼用の場合がありますね。

スパイスを体中にぬって、汗をじっくりとかくようです。


・しゃ血


いわゆる血抜き。

毒を体外に出す。

さらに、不足した血を元に戻そうと体がとてもがんばり、栄養の吸収力が高まる。


豚や鶏の血抜きを心得ている人は、手加減が上手とか。


古代では主に床屋の仕事。

散髪屋さん(古典?)の入り口に、赤と青がぐるぐる動くのを見たことがありますか?

あれば、動脈と静脈のことなんです。


さて、今回は主に食に関する医術でした。

漢方かと思った人は残念でした。人の方がむしろ食材扱いです。


次回は、別の職業の医療従事も紹介してみましょう。


大航海時代、船医とコックが兼用だったケースが多い。


その理由は


【切ったり縫ったりするのが得意だから】

【日ごろから、肉類を扱うのに慣れている】


…………。

なんだか、じわじわ怖くなる話です。


中世時代の医学は、ほとんど患者の体力と自然治癒任せ。

ましてや船の中といえば、できる治療はしれています。


・負傷箇所を縫う、あるいは切断する。

・血止め、血抜きをする。

・水や酒で消毒する。


このくらいが限界だったようで、なるほどコックの領分です。

料理と治療が同じジャンルとは・・・恐ろしすぎる。