「ゲド戦記」
「指輪物語」
「ナルニア国物語」
いやいや、これはおかしい。
世界には3つの大きな宗教圏があり、文化圏があるじゃないか。
なんで、キリスト教圏の作品に特化する?
本来、世界三大ファンタジーとするなら。
「千夜一夜物語」
「西遊記」
「ナルニア国物語」
とするべきじゃないか?
などという論法があります。
実際に歴史が古く、当時の生活や思想を知るという目的から研究もなされています。
まあ、こうなると「ナルニア国物語」が歴史伝統では不利になりますね。
とはいっても、聖書をファンタジーっていうと、ものすごい反感をかいそうです。
キリスト教の布教と十字軍に多大な影響を与えたというなら、「アーサー王物語」なんかが、あてはまるのかもしれませんね。
かの、獅子心王リチャードは自らの剣をエクスカリバーと名づけ、十字軍のリーダーに立ちました。
アーサー王伝説。だいたい西暦500年。
リチャード王、十字軍は1096年(覚え方は、じゅうじくむ→ 十96 → 1096年)
もしもこんなニュースが、21世紀のネット上に流れたら、【エクスカリバー!、ワロスww】【十字軍じゃなくて、中二軍だな乙】なんていうコメントが流れそうですね。
いや、ツイッターでそういうネタをすでにつぶやいてますけど、私は。
実は歴史的に、物語は学術や歴史と切り離せない関係になっています。
先祖の偉業、偉人の功績、国の歴史を語る。
研究者が持論を展開したり、研究テーマのシミュレートをする。
宗教のもつ本質を物語を通じて伝える。
これらは、とっても頭の良すぎる人々が、当時はあんまり学のない、場合によっては字を読み書きできない民衆に向けて作られたのです。
劇や語り部を通じて、文字以外の方法で伝達するための技術的手段として、物語やファンタジーが作られた例がとても多いのです。
次回はそのあたりのことをまとめてみましょう。