家に罪はないのに　酒井被告夫妻の別荘解体　ショベルカー２基で容赦なく

家に罪はないのに　酒井被告夫妻の別荘解体　ショベルカー２基で容赦なく

９月２０日に放火とみられる出火でほぼ全焼した女優で歌手、酒井法子被告（３８）＝覚せい剤取締法違反罪で起訴＝夫妻の千葉・勝浦市にある別荘の解体工事が４日、始まった。

　解体業者によると着工したのは２日だったが、同日と翌３日が雨だったため、この日が本格的なスタート。午前８時から作業員５人がショベルカー２基を使いながら、屋根や壁が焼けこげて落ちた「ピンクハウス」を容赦なく解体。午後５時までで、屋根と建物の片側中央部分がなくなった。

　工事期間は通常４～５日かかるが、火事の場合は分別に時間を要するため、１週間はかかる見込み。今後立て直す予定はなく、更地にするという。

　別荘を管理する不動産業者によると、工事費用は１５０万円かかるが、現状では家主の全額負担となり、酒井被告の夫で借り主の高相祐一被告（４１）には請求できないという。

　高相被告は７年前の契約時（家賃月７万円）に家財保険に入っていたが、不動産業者は「火災が起きる前に高相さんの母親がすべての荷物を運び出しており、被害がないため保険は適用されない」と説明。ただ、「２０年以内に放火犯が捕まり、高相被告との因果関係があった場合は、高相被告に全額請求できる」と明かした。

　家主は千葉県警勝浦署に被害届を提出しているが、同署ではいまだ犯人を特定できておらず、損害請求までには時間がかかりそうだ。

　一方、１日に退院した保釈中の酒井被告の行方はこの日も判明せず。裁判所に住所変更を届け出た東京・港区内の新たな自宅で身を隠しているのか…。