都内にうまれたけど、裕福ではない青年がいた
彼女が好きだったけど、彼女は裕福なうちのお嬢様だ
何かできることはないかと、彼は喧嘩というのを覚えた
彼女とは血の色は同じ赤でも、結局血は違うんだ、そんな悩みが彼の血をよみがえらせるのだった

彼女のうしろを歩いているときに、繁華街の煩雑な通りで彼女に道をあけなかった中年サラリーマンを殴った
彼女は驚いたが喜びはしなかった
男は暴力が嫌いなのかと言ったら、違うという
彼女は暴力を問うのではなく、自分ために必死になって暴力をふるってしまう緊迫した状態を問うのだった
「彼女に勝ちたい」
彼女に勝ったら、きっと認めてもらえると思うと思ったけど彼女のプライドを刺激してしまった

「彼女も男に勝ちたい」
そう男が感じたのは、彼女の態度が硬化してきてからだ
「何をして、男女間の勝利とするのか」
男は力がカッコいいといい、女は愛で解決できる力がほしい

結局、二人は付き合うことはなく、別々の道を歩むことはなかったという
最後に男は、彼女の男友達をかたっぱしから殴って補導されてしまったのだ
彼女とはそれきり出会っていないという

後からきいたら、男に喧嘩以外の道を歩んでもらえたら、導いてあげようと努力していたようだ
彼女はすでに男の出生をしっていて、芸術の世界に招待しようと思っていたのだ
男にあの日、暴力をふるわせてしまったことが自分の敗因だといった
自分に敗北をくわせたことを知ってもらいたかったけど、男にはわからない
男が女のために喧嘩ができなかったら、それが男の敗北だと思ったからだ

共に敗北を語れなかった
あの日、二人で負けていたら事件にはならなくて、わかりあえたかもしれないと思う彼女だった
二人はもう会うことはない

今日のテーマ曲は六本木純情派です
メモ帳みて書いたら、「迷子たちの六本木ィィ」というフレーズをくちずさみたくなりました