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私は大人になりたかった派!

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はやく大人になりたかった?子供のままでいたかった?
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子どもの頃、早く大人になりたいと思っていました。

早く大人になりたくて、ガキのくせに大人のマネごとをしたこともありました。

理由は、ガキの無力さをイヤというほど知らされていたからです。


ガキには、自分で生きていく力さえありません。

金銭的問題だけではありません。夜中、ガキが外を歩いただけで警察に補導されます。

人としての最低限の力さえない存在。そんな脆い存在。

早く自律したいと、ずっと願っていました。


でも、大人になった今、結局、大人になれない自分がいました。

いわゆる「厨二病」は別としても、未だに子どものままです。

外見だけ大人になっても、精神的には全く成長せず、子どものまま。

確かに、ずいぶんガマン強くなりました。

でも、絶対に許せない部分はぜんぜん変わっていません。


いや、一旦は大人になれたのだと思います。

自分で生きていく力はもう備わっています。

ガキの頃思い描いた姿は完成しています。

でも、それが正義ではないことを知ってしまいました。

だから、大人になることを拒絶してしまったのだと思います。


今、子どものイジメが問題化しています。

しかし、子どもは大人以上のことをすることはできません。

子どもは大人がやっていることだけしかできません。

つまり、大人がやるイジメを子どもがマネしているにすぎません。

そんな大人社会に、なんの魅力も感じません。

大人でいたい理由がみつからないのだと思います。


私は、澄まし顔した大人になりたくはありません。

おそらく、ずっとこのままだろうと思っています。

大人になれない子どもは、子どものまま、大人社会を生きていきます。


おそらくは、私にできる抵抗がその程度なのだと思います。



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