福山市街にも近い松浜町にて
某 夜のお店で働いている
もうかれこれ2年は働いているので
指名客もちらほらいて
普通に仲良くさせていただいている お客様もいる
福山市の南の方にある熊野あたりに住んでる
近くに「勉強堂」という和菓子&カフェがある
その近くに住んでいる
常連客の中に猫好きな おじさんがいた
「美音ちゃん
今回のぉ うちの ニャンコが たくさん 産んじゃってねぇ
ある程度大きくなった子猫は近辺の知り合いに引き取ってもらったんよぉ
でも 1匹だけ
なんか パッとしない子がいてねぇ
引き取り手がいないのよぉ 困ったもんじゃ」
私は 一人暮らししていたので その頃
寂しさを感じていた
そして その頃
バズってる動物動画などに夜は一人癒される毎日を送っていた
なので 実際に ペットが欲しいなあと思っていたんだ
なので おじさんに こう言った
「ねぇ その子
私が引き取ってあげよっか」
「へぇ?いいのぉ
でも パッとしないよ」
「いいの 気にしない 気にしない
とにかく 今ね
猫ちゃんとか マジ 欲しいなあと思ってたんだから
むしろ 〜さんが神様に思えてきたわ」
そう言って そのお客様から
パッとしない見た目はちょっとあるけど とても人懐っこい猫ちゃんを引き取った
名前は「マロンくん」
マロンくんは すぐウチになれて
膝に上がってくるのが好きだった
「ご飯いるかぁ?」
ニャー
「マロンくん」
ニャー
というように 返事も可愛くしてくれた
膝に上がった時
ぐるるる
ぐるるると
喉を鳴らす時 嬉しがってるのがよく伝わってきた
福山市熊野ってけっこう田畑もあり広いし迷い道もあるので マロンを外に出す時は 散歩という限られた時しか出さなかった私
なので 外出する時は いつも 家に閉じ込めて出かけていた
しかし 半年を過ぎた時
それではかわいそうなので 徐々に時間を伸ばして
好きに マロンが出入りするようにした(私が休みの日限定で)
それでも 昼か夜 ご飯時に帰ってきたら
そのまま ご飯を食べさせたら
また すぐ マロンをそのまま家に閉じ込めていた私
半年経つか経たないかのある日
油断して 出勤中ずーっと マロンを外に出してしまった
なんだか その日は
仕事中も色々と辟易することがあり
嫌な予感はしていた
私は 長い時間
マロンを外に出していたのもあるし急いで家に帰った
「マロン〜帰ったよぉ」
マロンの気配が全くしない
「マロン どこ行ったの?」
声を荒げて叫んでも マロンは出てこない
そして翌朝も帰ってこなかった
そのことを引きずって仕事行っても
仕事も
ままならないようで どしたの?
なんかあったの?
って スタッフやお客様に色々とつっこまれた
そして4日目の朝を迎えた
私は マロンのことが気になって
食欲もない日が続き
寝不足の日も続いた
めまいもするし 夕方になっても良くならないので仕事を休もうかと思っていたので
同僚の「あい37歳」に そのことを思い切ってLINEで伝えた
「美音
それで具合悪そうだったのね
めっちゃよくわかるよ!
ウチも同じようなことが 夜職はじめて1年くらいの時にあったんよね」
「あいちゃんも? あっ前に猫ちゃんがミラクル起こした話し 飲み会の席でしてたねー
あれ ガチなトークだったん?」
「みな 盛り上げトークのひとつだぁっと言ってたけど
マジ話だよ 」
「確か 白血病でヨボヨボの猫ちゃんが
帰ってきて
それ幽霊じゃあないのーってオチだった気がする笑」
「まぁそんな話だったかなあ〜
美音
もう一度 しっかり聞きたい」
「うん
改めてよろしく あいちゃん」
「では改めて言うね
かつてウチには 猫の フミちゃんがいたの
フミちゃんと暮らして2年
フミちゃんはだんだん弱ってきてさ
食欲もないし細くなり お医者さんに連れて行ったの
すると白血病だって 言われてね……」
ここで通話中に声が詰まる あいさん
「フミちゃん、もう長くないんだと思って
あきらめてた
それに輪をかけるかのように
フミちゃんは急にいなくなっちゃった
フミちゃんが いなくなって30日が経った
もう あきらめてた
でも ウチは 落ち込まず なすべきことをとにかく躊躇せず 励んだよ
仕事や習い事 友達との関係などなど
すると31日後
フミちゃんが あれだけ痩せていたのが嘘のような元の可愛いフミちゃんの姿で帰ってきたの
もぉ夢か幻かと 思ったけど
その後 数年間はフミちゃんは 一緒に暮らせたの」
「白血病は?」
「うん、それも気になって フミちゃんをお医者さんに連れてったんだけど
白血病もなくなってたのね」
「そ、そんなミラクルがあったんだね
改めて詳しく教えてくれてありがとう あいちゃん」
「だから
美音もなすべきことをなすこと 4日いないなんて
他でも聞いたことあるし
ぜんぜん大丈夫だから」
「なんか
元気が出てきたわ
ありがとう あいちゃん」
(なすべきことを成すこと あまり心配しないこと
よし! なんか元気出てきたので 今日も仕事
頑張ってみっか)
美音は 明るく元気に 心配しない
きっと大丈夫 なすべきことは 来られるお客様に笑顔で帰ってもらえること
それを踏まえて頑張った
なんだか肩の荷が降りたように 私は その日
気持ちが軽かった
あの体調不良などが 嘘のようだ
「あいちゃん ありがとうね 」
「いえいえ
美音
今日いつも以上に笑顔でいい感じだったね」
その夜
気分も良くて 変な喪失感もなく
多分、私自身の波動が良いものに高まってたに違いない
深夜家に着くと
何やら 懐かしい気配を感じた
家の前から声が聞こえてきた
ニャー ニャー
そこには マロンくんがいた
「マロンくん 帰ってきてたのね」
私は マロンくんを 抱いて 嬉し涙を流した
マロンくん 閉じこめるばかりで
ごめんね
これからは 自由に出入りしていいからね
その後 出入りできる場所を与えて
マロンがいつでも 出入り可能にした
マロンが出て行ったらどうしようと心配にフォーカスせず なすべきことを成していく、私
その後はマロンが帰ってこないという日は
なかった
今に至る
終




