過去に戻っていじめっ子をこらしめろの巻 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

20歳になる大学生の健一。
彼は小学校高学年から中学二年くらいまで
転校してきた 太 に しょっちゅういじめられていた。

ある時は 笛で頭を 何回も殴られた。
また 駄菓子屋で盗みをしてこいと命令された
もし命令が聞けないなら 容赦なくモデルガンで撃たれた。
また 他の時は 学校の怖い遊具に無理やり乗らされて
吐いてしまった。



健一は 太と出会う前は 本当にアグレッシブで元気な子だった。

しかし 太に いじめられてから 彼は 毎日怯えるような性格 、陰キャになってしまった。


健一が19歳の時に 近年会わなくなった太が

障害者施設で 大量虐殺を行った事件が新聞に取り上げられた。

また 施設の人に賄賂を送って 虐待してたのを隠していたとのこと。

言うことを聞かない職員には 暴行を加えていたそうな。

また 高校時代に 大喧嘩して 何人も病院送りにした事件を犯し少年院に入ってたらしい



健一は 太に あの時 自分が 嫌なことは嫌って言えば 奴を調子に乗らせることもなかったと後悔していた。


やり返したいのに やり返せなかったこと

自分が 太を諭せば 太は 悪に染まり事件を犯さなかったかもしれない。


ぶつぶつ言いながら 公園を歩いていたら。


すると



雲の影から 光がさして


Ah〜yeah Oh〜yeah


クリスタルサンバー 

何かが

起こる〜


君の前に 

現れて〜  いいですか〜


「あきらかに大場久美子のスプリングサンバを歌ってるな!


お前は誰だ!?」


光と共に また歌と共に

ノリノリで現れた 老人に 向かって強く言い放った健一。




「フォフォフォ   ワシはクリスタルボウルじじい

過去に戻ってやり直したいという 君の つぶやきを

聞いたぞ」


「そうなんだよ じいさん。

昔の連れが 僕のせいで

悪に染まってね……」


「君の言わんとすることは 読める。

これを使うか?

いや もう ワシが現れたことはなかったことにして

君は 普通に暮らしてもええぞよ。

どうする?」

クリスタルボウルじじいは

いちいち クリスタルボウルを鳴らしながら健一に

問いかける。


「そのアイテム

使わせてくれ! 二倍ステータスアップのリストバンドと時空リストバンドって書いてあるから 気になってます」





「二倍のステータスになれば 10年前の太なんて

軽く倒せるじゃろ?

時のリストバンドは そこに手を当てて「時よ?年前に遡りたまえ」と 言えば良い


「時よ10年前に遡りたまえ……

あれ? なんも起こらんよ じいさん」


「行き先は ワシの魔法で 行ける。

帰りに その呪文をリストバンドに向かって叫べよ

いいなあ

ファイトだ 健一


ポコペン ポコペン

ドロロンジョーー」




いきなり 10歳くらいの太の前に現れた健一。


「だぁれ? 兄さんは?」

まずは太の

第一声

「やい 太! 僕は健一だ」

 

「嘘ばっかぁ

大人は嘘つくけん嫌いだ」と 太。


「だから僕は健一だって

貴様は将来 とんでもない悪になる

したがって ここで 僕に懲らしめられるべきなんだーーー」






ふいをつくような 卑怯な健一のパンチ!

二倍ステータスになってるので

めちゃくちゃ勢いもついている。


心の声(この一撃で ムカついてたまらなかった 太をKOできる

KOしたあとは 奴を諭す)




しかし

物事って うまくいかないもんだ


悪い未来が見えてるから粛清しにきたはずの健一だったのに……






あまりに勢いがついてたのか

太のカウンターパンチは プロボクサーのパンチ並みのカウンターヒットとなった


これぞ まさしく痛恨の一撃











まさかの 太のカウンターパンチからの

すっ転んで リストバンドを壊してしまい

現代に戻れなくなった健一


彼は 昔の商店街を彷徨っていると

変な顔した霊媒師に声をかけられた





モリヤマユーミ という霊媒師に声をかけられた。

↑の画のような 奇妙な面の老婆



モリヤマユーミ「運命を変えられる最高の条件が整っていたのにも関わらず それを変えられなかったからこそ

君は悪魔に取り憑かれたのじゃよ

これは 君か その太って奴が死なない限り

とんでもないことが起こるぞよ」


「えぇ〜 うそだろーー

うそだろおーーーー」

狼狽しまくる健一。


ユーミ「あたしゃあ 実は 霊媒師に思わせて

三途の川の案内人なのじゃよ。

時を変えようとして 変えられなかったキサマには

このオノを渡そう。

これで すぐにでも 太を殺してこい

出なければ キサマをここで始末してやる」


ユーミは オノを 後ろの袋から取り出して

老人とは思えないスピードで オノで ポージングを始めた。


「あわわわわわわ

ここにきて 化け物オババに いじめられるのかーー僕はーー」



その時に 突如

奥に見える人工滝の仏像の中から

クリスタルボウルじじいが現れた




「またれぇええい

モリモリのおばば」


「おっ久しぶり クリスタルボウルじじい」


「そいつにチャンスを与えてくれ

頼むよー

昔のよしみで」


「あい わかった」




どうやら クリスタルボウルじじいと

モリヤマユーミのおばばは 旧知の仲のようだ。



「オラオラ〜オノオノ〜

これから どんどこSHOW〜」







健一は

骸骨キックボクサーの姿にさせられた。



「とりあえず

その姿で 太に 一発でも良いから 当ててきいや」

と ユーミは健一に言った。



「もお わけわからん

なんなあ この姿はーーー」


ヤケクソになる健一。


死ぬよりはマシだが 骸骨キックボクサーになるなんて!!


とりあえず 太に一撃でも

当てれば 自分は死なずにすむようだ。


無我夢中で太を探す



やはり いつもの公園にいた太。



「おーーい 太ーーっ

一発 かまさせてくれーーー」

骸骨キックボクサーの姿で吠える健一



「でたあーーー 骸骨だぁーー」


やはり とんでもないスピードで逃げる太



ドラム缶とか

ストリートとか

お店とか

とにかく

逃げる太を 追いかける


追いつきそうで 追い越せない



その差は どんどん開く……


いや、何倍もスタミナがアップしてるからか


ついに 健一が

ばててきた太を とらえた。


左手で太の首根っこ掴んで

右手で 太の顔面にパンチを打ち込もうとする健一。


「すげえ力だ骸骨野郎め

おめえ

健一だとか

抜かしやがって

あのアホーより

はるかにすげーやつだな

まあ おめえ 健一より

キモいけど笑」


その一言で ブチ切れた健一は

一撃

骸骨状態で 太の顔面をぶん殴った。





ぶん殴ったはずなのに……


ただの一撃 良いのを入れたかっただけなのに……




グシャ





太は 健一の怨念のこもった一撃だけで

体内全て 砕け散った。


健一「わぁ しまった

やりすぎちゃった


人 を あやめて しまうなんて泣」




しかし

これによって目的が達成されたようだ。


健一は元の姿に戻った。

その後

クリスタルボウルじじいが

現れて元の時代に帰れた。




そして

元の時代に帰れた健一は 驚くべき事態に衝撃を受けてしまう。



元の時代では 10年前に 太は 心霊スポットに1人で行って行方不明になり 崖から転落死ということになっていた。


そして あの施設は 何事もなく事件もなく

安定した施設として機能していたようだ。






健一は トラウマも解消し

アクティブな陽キャに 生まれ変わったそうな


めでたし めでたし