裁判官の笑い方が気に食わないが 無罪になるなら
クエストを受けてみたいと言う者が何人か出てきたようだ。
だが 裁判官達は なぜか全員を無人島クエストに参加させたいがために一人の 嫌味たらしい裁判官の二ノ宮が こう言った。
「えぇっと 先ほど 裁判長が3日間暮らしてくださいとおっしゃいましたが
1週間 無人島で 暮らしてください。
ただし 1週間暮らして無事なら 無罪にするだけじゃない。
1000万円を支給しましょう。」
やはり大金を支給すると言う条件に嫌と言うものは誰一人いなかった。
田中幸子は 顔に笑みを浮かべていた。
「田中さんとやら 何がおかしい?」
野村が、田中を睨んで言った。
「すいません。 ウチ、潰瘍性大腸炎で病弱なもんで今もお腹痛いんです。
ごまかし笑いですよ」と野村に 言った
田中幸子。
父親がスパイ、母親が女マフィアだった田中幸子
母親がホストに浮気して出て行った。
父親は反社に暗殺された そんな過去を持つ田中幸子。
それから 田中はメンヘラになり 引きこもりになり潰瘍性大腸炎も併発し 苦しんでるそうだ。
今回は ネットで 田中の暴言が過ぎるとのことで訴訟されたらしい。
田中幸子そのものは 病弱で 親の影響受けず
真面目に育ってきたとのことだ。
「あたしゃ 詐欺師&占い師だが
あたしには未来が見える。
この一週間で 誰か死ぬ
間違いない」
インチキ占い師レイコは つぶやく。
オマエ イヤナ コト イウナ コロスゾ
とフラカッソが 手で銃を撃つ真似をしてレイコに大きな声を出す。
少林寺で兄弟子と修行中に大喧嘩となり大怪我させて訴訟されたレスリー
彼は 元々は真面目なカンフーの達人なので 何も動じない。
だが キレたら たびたび少林寺でも暴れたとの話は聞いている。
殺人事件を犯してる大志は こう言った。
「へへへへ
無人島にオレ達を輸送するんだろ?
へへへへ
幽霊に殺されるんじゃなく オレに殺されるかもな
へへへ」
冗談のような口調で彼は言ってるが しかし目の奥が闇に包まれているではないか イヤな予感がする。
「レムちゃん 君のYouTube だけど 僕は好きだよ。
たまに見てる。
アイドルのステージには まだ行けてないんだ
ごめんな」
とBARでの喧嘩で捕まった中西はレムに言った。
「レムねぇ あのね
ずーっと 真面目にアイドルとYouTuberやってきたのに 人気がでなくて 困ったちゃんなの。
そんで 今回 たった 一回のレムのミスで
訴訟されるなんて
世の中 理不尽だにゃ」
レムは 身震いしていた。
(みんな 怖すぎるにゃ
レム できたら 参加したくなかったにゃ。
でも40万は 払えない
また 親に金を借りるなんて
したくにゃい。
大丈夫 多分 レムのこと密かに知ってる隠れファンの中西くんが 守ってくれる)
レムは 今回 一番 無人島の参戦にしぶっていたが
隠れファンの中西が レムを守る レムを傷つける奴は許さない など 男らしい発言をしたので参加することになった。
「へへへへ
中西とやら なんか匂うなぁ。
女を守る発言しといて
その女を利用して なんか犯罪とか考えてないか?」
野村は中西を焚き付けた。
「なんだとーこのヤクザーっ!」
言い返し 席を立ち 野村を攻撃しようと野村に近づく中西。
やめんかー と裁判長。
裁判官らに止められた中西の暴動。
「皆さん か弱い ウチのお腹が……ううう 吐いてきます」
青白い顔でトイレにダッシュする田中。
「なんだか みんな怖いし 怪しいよぉ」
レムは 不安で 半泣きの状態になっていた。
それから一週間後
7人の訴訟されたモノ達は 幽霊が出ると噂される無人島へ旅立った。
気分悪くして医務室にいる幸子以外は
サメと戦うのか 身構えた。
アウトローのフラカッソの活躍もライフルがあるので非常に重宝した。
一方で レスリーのカンフーも 対サメに効果的だったようだ。
しかし……
天然アイドルのレムは 変な技でサメを逆に引きつけてるようにしか思えなかった。
なんとか フラカッソらの活躍により サメを退けて 無事に無人島に到着した7人。
しばらく歩いていると廃墟のような家を発見した
「裁判官が言ってたが 一箇所
廃墟となってる小屋があるとのことだ。
きっとあれだな」
野村が いかにも幽霊が出そうな廃墟に指差した。
そして 全員で廃墟に入ったがレムは泣きそうになりながら こう言った。
「もっと他を探しましょうよぉーー
レム怖いーーっ 」
「水瀬とやら オレ達ゃ ここに泊まるぜ。
泊まりたくなければ一人 外で野宿しな。
」
炊飯器だとか 色々と調理台とか用意しながら野村がレムに言った。
「妥協します。 グスン」
1日目は無事に過ぎた。
2日目の夜……
うぎゃあぁああ
外の厠で 野村の声がしたので
他の6人は急いで声がする方に言った。
そこには野村の顔とかに激しい殴打の跡形がついていた。
全身打撲に複数箇所 骨折してる。
「幽霊よ きっと 幽霊よ お腹痛い
トイレに行ってきます」
死体を見て 真っ先に 顔面蒼白になり幸子はトイレに駆け込んだ。
「幽霊にしちゃあ なんか すげえバカ力で殴ったような感じだなぁ?」
と流星は 死体を見ながら首を傾げたり
「あたしには 見えるわ。
これ 幽霊がやったわけじゃない。
殺人よ!
しかも 犯人は この中にいるのが見えるわ」
レイコが指をフラカッソの方に指した。
「はぁああ?オレぇえ????
この あまあ 言わせておけば オマエハ モウ 消さねばナラヌ」
さすがにブチ切れたフラカッソは 懐から銃を抜いて レイコを襲おうとする。
流星やレスリーが それを必死で止めた。
そして 悲しみに暮れることもなく三日目の夜を迎えた。
トイレに行ってた幸子の叫び声が聞こえたので
全員が駆けつけた。
そこには 窒息死? ベロを半分だして泡を吐きながら
レイコが 死んでいた。
「幽霊の仕業か?」と流星。
「この死に方……まるで首を誰かにしめられたようでアルネ」腕組みしながらレスリーが言った。
そしてフラカッソを睨んだ。
「ナンダ レスリーとやら……オレ様が殺人ゲームするために
オマエらをここへ導いたんじゃないか的な目でオレを睨んでヤガルな?」
とフラカッソはレスリーに言った。
「そうアルよフラカッソ。
あんさん 一番怪しいアル。
元々が あんさんってマフィアだろ?」
とレスリーはフラカッソに口撃した。
「なんか最初からキサマハ無口ダッタ あげくオレのせいにしてるから
撃ち殺してやる!カンフー野郎め」
レスリーの口撃に腹を立てた
フラカッソは レスリーに銃を向けた。
「おい!外人野郎
銃をどくアルヨ
私じゃねえよ
幽霊だろうが
幽霊の仕業だろうが
多分……
でも
私が疑われるのも 一理はアルヨナ?
私はキレたら 兄弟子さえ あんな目に合わせた過去もあるし」
射殺寸前だったからか
案外 キレ返しせずにフラカッソに答えたレスリー
「レイコさんまで なんなのよーー
この島は
幽霊さん なんでこんな変な殺人ゲームを楽しむのよーー レムは もう耐えられにゃいわ」
声あげて泣き出したレム。
「とんでもないとこに裁判官の二ノ宮は僕達を連れ込んだモノだ。
幽霊にしては なんか変な殺人方法だ。
野村とレイコが死んだのは本当に幽霊の仕業か?!
もしくは 何者かに殺されたのか??
裁判官の二ノ宮とかが隠れて暗躍してるのか?
あなたは どう予想する??
後編に続く