三股超えも平気な女の末路〜後編 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

ミスターKと その後も何気ない会話だけが普通に噛み合ったようだ。


そしてミスターKが しれっと椅子にかけてあった青いコートを羽織って帰る準備をしだした。


(こりゃいけない まだ帰らせるもんですか!)


「相手は我が物に出来る」


ミサコはミスターKの眉間を射抜くような感覚で 彼に つぶやいた。


「あれ?拙者 なんだか 良い気持ちになったでござる。」


急に 顔が赤くなるミスターK。


「じゃあ あたいと いいとこ行きましょう。」



こうして 千鳥足のミスターKを ホテルに連れ込んで 強引に あたいの彼氏になってと エロスなことが終わってシャワー前に言った!


「どうするでござるかなぁ まぁ そなたがシャワー浴びた後でちゃんと答えるでござるよ」


OKってことだけど あえて 照れ隠し的にボケるミスターK。


シャワー後に 返事を聞こうとしたら もう彼は寝てたようだ。



その後  ミサコの洗脳が効いたのか 都合の良い時にミスターKは 買い物についてきてくれた。

そして しっかりミサコの買いたい物を買ってくれたようだ。


(なんか 絵に描いたような洗脳術にかかったような行動?表情してるし

ミスターKという 偽名しか教えてくれないし

あのホテルのシャワー後に あんなに すんなり寝れるかなぁ…… まっいっか)



ミスターKに疑問を感じつつ 同棲者の大西がいない日に大西のアパートでミスターKを招いたり マッチングアプリのヤリモク相手だけを連れ込んで金を請求したり 三宅とは仕事後に 車の中で やるだけの関係

それだけをルーティンのようにしていたミサコ。





ミサコは 有頂天になっていたのか

しょっちゅう 朝の10時過ぎの休暇時間に 大きな声で 自己満トークを繰り広げていた。


「昨日は すげえ 熱い夜だったぁー」

とか「あたいのテクニシャンっぷりは神だぁー

性欲の神だぁーー 10代の元気だぁあ あたい すげぇ」

そんな下ネタトークを朝っぱらから大きな声で 

言うばっかりするんで 周りはドン引きしてた。


ある土曜日。

同棲者 大西が仕事でいない時に 同じ職場の三宅(彼氏の一人)を 大西の金で住んでるミサコのアパートに連れ込んだ。



「よぉおやく半年待ってミサコさんの家に来れたよ」

と 三宅は ゆっくりとしたトーンでミサコの尻を触りながら言った。


「そういえば そうだよね〜

まぁあがりなよ」


(んん!?あたい鍵かけ忘れたのかな?鍵が空いてるぞ)



鍵のかけ忘れだと思うが 不安な顔もせずに

強引に三宅をベッドルームに連れ込んだ。


(あれ? 布団が、妙に盛り上がってるけど

なんでだろう?

布団の中に

三宅主任が来ると思ってたから

なんか ぬいぐるみ置いて 脅かす計画してたっけな?)





色々な疑問を感じつつ やたら膨らんだ

布団を はぐった




すると









なんと!!ミスターKと仕事に行ったと嘘をついてた大西が 布団に入ってた。




ぎょえええええ

どおいうことぉ??


ミサコは驚きで腰を抜かした。


三宅はショックで 身体がふらふらしてるようだ。


「拙者  本当は青Pこと 濱川小次郎! 探偵でござるよ! 実は知り合いに性欲おばさんに 騙されたから 誰か 捕まえて と 依頼されてたでござる。

さらに 聞き込み調査中、他の人からも 同じような案件をいただいた。

だから 

お主が よく行くBARに侵入捜査してた。

お主の技は 確かに 神がかってた

拙者も一時期かかってしまったわけだし。

でも 半分は正気を保ててたでござる。

お主がシャワー浴びてる間に

三宅殿や大西殿などの 連絡先を コピーしておいた。

そして 今日まで みなで

お主を 懲らしめるための 計画を立てていたでござるよ!


あわわわわわ……


(狼狽しまくり 言葉がでないミサコ)


「さぁ年貢の納め時だぜ!死んでもらう」

ブチキレ状態の 大西は冷静さを失ってる。

それを なんとか 止める小次郎。

三宅主任は ワシって なんだったんだぁと ばかり

しゃがみこんで 繰り返し つぶやいていた。


「とりあえず 告訴するでござる!

多額の慰謝料は覚悟するです」

小次郎が激しくミサコを睨みながら言った。



うわぁああああああああー


ミサコは子供のように泣きながら アパートを飛び出した。



そして 再び室津の賀茂神社に行き

馬像の前で この後に及んで祈願し始めた。


わたくしが悪うございました

生き方を悔い改めるので

どうか

多額の慰謝料とか

男どもに恨まれることは なかったことにしてください。 スターフォース様 また出てきてください。

お願いします。


グラグラ

パッカーン!


馬の像から スターフォース降臨。

登場するやいなや

ツノから

変な魔法を 使ってるようだ?

やたら なにか つぶやいてるスターフォース。

ツノが光っているぞ


1分後……


「よし!小次郎など 探偵は おまえを告訴することがないよう 我が デリートスラッシュという魔法により なかったことになった。

お前が たぶらかした男は もう おまえとの関係が どうでもよくなる魔法を使った。

よって今後 お前は そやつらから 恨まれることもなくなった。」



「ありがとうございます。 さすが超馬神様ですね。」

やたら礼儀正しくなるミサコ。


「調子に乗りおって! キサマは あれほど悪用するなと言った洗脳術を悪用しまくったな。うつけが!馬鹿者が! このクソがぁ」


馬だけに 執拗にミサコを罵倒する馬神。


「ひぃ〜ごめんなさい ごめんなさい」


「最後のチャンスをキサマに与える。

今から ルーレットをしてもらう

名付けて(運命のルーレット)

これによりキサマの今後が変わるはず。

やれよ! 早くやれよ!


魔法の力で魔法陣風なルーレットとダーツの矢が現れ 怯えるミサコに 矢を 突きつける馬神。


運命のルーレットの中身は五等分されていた。

全ては五分の一の確率で その運命が決まることが定められたようだ。


別名「五等分のルーレット」


①馬神のケンタウロスのような連脚で蹴り殺される

②馬神の背中にまたがり魔物がうごめくRPG風な危険な世界へ転送される

③普通の女はまず耐えられない男地獄が待っている

④先程消した告訴や恨まれることが また 続行される 多額の慰謝料とか支払うハメに

⑤悔い改めて生きるなら これからは普通に生きましょう ラッキーな選択肢





ミサコは⑤以外は地獄なので

ひたすら⑤になりますように願いを込めて

魔法陣がグルグルしてる中でダーツの矢を

投げた





投げた先は




投げた矢は どかに当たった?




③だった

「男地獄」


「うわぁああああ

並みの女は耐えられない?!なんじゃあこりゃあ


なんじゃあ こりゃあぁあ


泣き叫ぶミサコ。


「地獄か………

まぁ せいぜい頑張ることだな

それでは 吾輩は

これで 失礼する」

結果だけ確認しスターフォースは 天に翔けて行った。



男地獄って なんぞや……

そう 怯えながら 生きていたミサコ



なんだかんだで 1ヶ月経過した


福山市引野〜 国道2号線沿いジョイフルやミュージックファクトリーからも そお遠くない

「スナックマチコ」

薄暗い照明 

真理子ママは 他のお客様に話が夢中らしく

ミサコは 寂しく一人でハイボールを

 飲んでたら

やたら 笑顔の 油ぎった男が チラチラ とミサコを見てくる。

そして こう言った。

「めちゃ稼げるモデルの仕事があるんですが

あっ わたくし こういうものです」


その男が 渡した名刺には 某有名人の事務所の名前が書かれてあった。


「後日 わたくし共の事務所に来てくださいね

お待ちしております」

そして数日後


ミサコは 喜んで そのモデルの仕事を引き受ける形にした。

印鑑も押した



しかし……


「もお逃げられねえぜ おばさん。

あんた 熟女部門のAVモデルに今日から

なったんだからな。

逃げようと思わないことだ。

でも 逃げなかったら 毎回 多額のギャラを支払うから」



(男地獄……男地獄=並みの女は耐えられない=いろんなAV男優とかの相手をしまくる

こ、こ……

このことだったか)

そう気づいたミサコ。


しかし


ミサコは 50にして

鬼がかった テクニシャンぷり

鬼がかった 性欲

鬼がかった 男好き

鬼がかった エネルギー

AVモデルの仕事は

まさに天職となった。


「男地獄 ?!

普通は そう…地獄かもしれないわね

でも

あたいにとっちゃ 天国だわ。

あたいって

めちゃついてる

こんなに稼げる女になったし

変に 男アサリしなくても

いろんな

男と やれるし

肩書きもついたし

ついてる〜」



ついてる〜


ついてる〜





ツインテール



裁きを受けたつもりが裁きになってない

その矛盾を感じながら

今日も AV撮影の仕事を頑張る ミサコであった

劇終