兵庫県たつの市に住む43歳の元格闘家のナギラムサシ。
彼は職場の苦手だった主任と腹をくくって話し合った結果
仲良くなれたようだ。
そして主任から勧められた「ハッピーメール」という出会い系サイトを9月初期から 始めたムサシ。
登録3日で 意外にも 3人から 「いいね」
が届いたようだ。
「オレ、もしかして すげぇんちゃう?
登録して たった3日で3人から いいね もらえてるぞ。
しかし 46歳のポーさんは ないわ〜💦💦
24歳の上白石……なんか胸騒ぎがする。
最悪、オレのアパート来て なんか撃たれてしまうねんオレ……
根拠はないけど そんな予感がしてきたから こいつもパス😣
25歳の 姫路市の 丸山若菜って めちゃ共通点あるわ〜 なんか夢みたいだ〜
おっしゃあぁああ!!」
丸山若菜に「いいね」を返したら そのまま「マッチング成立」となった。
丸山若菜のハッピーメール内のやりとりは、確かに若菜から 返事は くるけど
1日1通だし
「pairs」だとか「with」などの恋愛アプリの若い子とあんま代わり映えない返信しか こなかった。
例えば(もし 仲良くなれたら ご飯でもいきましょう。)
とか
(お仕事頑張ってください。今日もいい天気ですね。)
とか(近場なので なんか いいですね)などが若菜の初期のハッピーメール内のメール内容だった。
それから2日経過しても ムサシから 何かハッピーメール内で若菜にメールしたが
返事が返ってこなかった。
「これ あるあるなパターンやな。
マッチングしたのは ええけど そっから続かへんパターンや! 野郎なら オレの気持ちわかるやろ?
まぁ しゃーないか」
あきらめかけてたら 急に若菜から連絡が返ってきた。
若菜(携帯の調子が悪くて お返事遅くなってごめんなさい。 今度からG mailで やりとりしませんか?
LINEとか 通知が めちゃ遅いねん ほんま ポンコツなんやわ)
そしてムサシは 一安心した。
「なんやぁ 神様はオレを見捨ててなかったわぁ
43歳の おっさんが 25歳の 美人ってほどでもねえし 超絶可愛いいってほどでもない若菜をモノにできるかもなっ!押忍!」
20人女子がいるとクラスで7番目くらい……なかなか可愛いい程度の若菜。
しかし その後のG mailで 自分可愛くないし
とか
自分おっちょこちょいで また点滴の場所を外した。
とか
コロナ禍なので キングダム以来 映画に行けてない
とかネガティブなメールが届いた。
ムサシは 男は聞き役プラス優しさが大切だと思って
若菜に43歳の経験値的なエピソードで
励ました。
その都度
若菜は ムサシさんって良い人なのね
とか
今まで
こんなに優しくされたことがないので意外
と 返事が返ってきたようだ。
しかし
突然
嫌な伏線めいたメールが若菜から届いた。
ムサシ「これ、もし 若菜とデートする事になったら
デート当日にスマホが壊れるパターン あるんちゃうか?? まぁオレ 考えすぎか……」
しかし
その後も 普通なメールが1日2回くらい届いた。
ムサシ「なかなか医療業界の若菜は 大変なんやな。
こういう医療業界の人と
数ヶ月前に別の恋愛アプリの24歳の人と うまく行きそうやったねんオレは。
しかし コロナ禍なので 医療業界では 見知らぬ人と ゆっくり過ごすのは 危険と言われた。
それでも 会わないと 始まらへん 言うたら
LINEをブロックされたオレ。
若菜も同じことするパターンかな?」
そしてさらに数日後。
上の若菜のメールに対してムサシの内面は……
「若菜って
今時の20代には いないような
めっちゃ ええ人やんけ。
オレより お母さんを優先するって
すごいねん。
そして メールできねんことも
わざわざ伝えてくれてるやん」
その日の夜遅くに若菜のメールがムサシに届いた。
若菜の母親思いの優しい25歳の女の子っていう
イメージが
ますますムサシの中で膨らんできた。
(なんか 返事を繰り返せば繰り返すほど
若菜って めちゃ理想の女の子やね。
ハッピーメールの ブレた顔写真では
クラスで7番目くらいと言えるし
オレ的に全然理想の子やねんな)
また後日 若菜のメール。
そして若菜は顔写真は自分で作ったsearch Blogに
貼ってるから
ブログを読んでみて との事だった。
さっそく ムサシは若菜から送られてきたURLを開いた。
ムサシ「ここで あるあるかもしれへんけど
URL開いた途端 変なサイトに誘導されるパターンが ごっつい多いねん。
私と連絡取りたければ ポイント使って欲しいなぁとか
メールの返事をするのにポイント(けっこうな金払って 結局 ドタキャンされまくり会えない)サイトに誘導され ゲームオーバーになるやつね!」
しかしムサシの思惑は違った。
みたことはないけど
確かに個人ブログを若菜はアップしてたようだ。
累計10記事ほどアップしてた。
いくつかの記事に若菜の顔写真が貼り付けてあった。
「ハッピーメールサイト」の時より めちゃ綺麗な人やんけ。
読者モデルしてたのかな??」
読者モデル風な姿の 若菜に ますます魅力を感じて オレの理想だとか
もし会えるなら
夜景の見えるとことか行きたいよね?とか
若菜にデートしようぜアプローチしたムサシ。
デートしようぜアプローチしたら 「with」って恋愛アプリの方では
急に 話をはぐらかしてきて
「君は 格闘家やってたのにプロにもなれなかったのですか?全国一の格闘家ってプロフィールに騙されましたわ」とかディスられて ブロックされることもあった。
そう……
ムサシは めちゃ恋愛アプリで 傷ついた男だったのだ。
今回もディスられる???の?
ディスられるどころか
休み希望を出すと 言い出した若菜。
ムサシ「よっしゃあぁああ
pairsとかomiaiとか withの 奴はクソガールだったのだろうか??
若菜のように じゃあ休み希望出します
これくらい強気で
かかってこんと いけんやろ(笑)
逃げるなーー って 感じ
まぁ 他の恋愛アプリのクソ女らが逃げてくれたんで若菜と出会えたことだし逆に神様に感謝せなあかんな。
また若菜のメール。
ムサシの心の中(結局は休みが取れませんでした。
でデートはボツになるパターンは多かったよなぁ??
期待せず待つか……
いつも思うに休みが一致せんだちゅう話はよーあるねんな)
しかし
2日後にムサシの休みの9月26日に休みが取れたことを若菜は ハイテンションでムサシにメールで伝えてきた。
それから
お互い興奮度の高いメールをやりとりしだした。
若菜のメールに
ムサシが あまりに素敵だし優しい人なので
業者だと疑われたようだ。
ムサシは
確かに こういう出会い系サイトは変な奴がおるけん?って
若菜に伝えた。
自分は業者ちゃうでとも伝えた。
その後 ムサシにデートプラン考えてたら夢のような気持ちになる
とか
恋に臆病な私。
根拠はないけど なんか ムサシさんと一緒にいる世界を描くと泣けてくる。
とか
あなたにはミスチルの「365日」の歌詞を届けたい
など
ムサシに若菜は 女子力が めちゃめちゃ高いメールを送ってきた。
一度は業者と疑われたムサシ。
今度は逆にムサシが あまりに良い話なので
若菜との恋愛について 近くのイオンのワンコイン占いで 占ってもらった。
占い師は 「もし業者なら 男性がメールして 一週間以内に ネットビジネスの勧誘かポイントサイトに誘導してくるはず?若菜さんどうでしたか?」
と聞いてきた。
「10日以上経っても そんなことしてきません」と答えたムサシ。
「でしょうね。 この方
業者の可能性はゼロでは ない でも かなり低い。 下手したら撃たれたり怖いから会わないより 勇気出して 会われるほうが良いですよ」と
アドバイスをもらったムサシ。
そして それでもまだムサシは心配だったので
かつて恋愛アプリのサクラだったクッソムカついた女の子のLINEが まだ残ってたので 久しぶりに そのクッソムカついた女の子に若菜のことを相談した。
「いくらか ムサシさん宛に届いてる若菜さんのメールを転送してくれたので読んだわ。
これねぇ 出会い系サイトのサクラとか
お見合いパーティーのサクラやらしてもらってた アタシから言わせてもらうわ。
ぶっちゃけ こんな若菜って人みたいに細かいメールとか うてん。
あと 業者(おっさん)とかも
こんな繊細なメールは うてんからね。
これ、業者ちゃうでーー ムサシさん
疑いすぎやねん笑」
ムサシ「それでも なんかヤな予感がするわ」
すると LINEで サクラだった女の子は こう言った。
「待ち合わせ場所と時間を細かく設定してみ?
相手は なんか
アクション起こすぞ!
もし 業者なら……
うん! 君のうちに乗り込んで
君を銃で……
んなわけねーーよ笑」
ムサシは 過去の因縁おる女の言うことを 今回は信じて 若菜に待ち合わせ場所と時間を伝えた。
9月26日 明石公園の駅裏駐車場へ10時と。
すると意外にも
「ムサシさん、私は車あるんで
車で行くんで みつけてよねー💓」
と
普通にメールが返ってきた。
「ありゃ?」
ムサシは 一瞬
拍子抜けしてしまった。
ところが
それから数時間後
若菜からG mailで スマホが おかしいからsearchブログのブログメッセージを送って欲しいと 連絡が届いた。
その理由は下記。
ここで オレ達会えなくなったら
K1GP 2007年のバダハリvsルスランカラエフの試合みたいだと伝えた(絶対 不利な強敵バダハリからダウンを奪ったカラエフ。
しかし フラフラしてるバダハリに追い討ちかけたら
バダハリもカラエフもK1も 意外と知ってる?
レフリーという のっけの文字に多少驚くムサシ(笑)
LINEとか電話番号は※ にしか 表示されない怪現象が起こった
怪現象だ
怪現象だと
慌ててメールを何度もしてくる若菜。
それに返してたムサシ。
すると………
次に 若菜さんにメールするには
ポイントが不足してます。
お金をチャージしてくださいとの表示が出てきた。
ムサシ「うそやねん!!!
最初、searchブログに
ポイントの この画面って
どこにも なかったねんぞ?
怪現象やぁ 怪現象やぁに
オレが 応えたのが悪かったのか?
いや この画面そのものが
怪現象やないかーーい
おどりゃあぁあ
うおおおおおおおおおおおおおお
ムサシは 悔しさのあまり
大声を張り上げた。
悔しくて悲しくて 心折れて
若い子と恋愛しようという気持ちを
あきらめモードに なったムサシ。
そしてムサシは
こう言った。
「もし
鬼滅の刃の 猗窩座が
鬼にならないか?
200年でも生きられるし
永遠の若さで
圧倒的な強さで生きられる
どうする?って 聞かれたら
鬼にしてくれーーって 言うわ くそがーーーー!」
そう言って 「おっぱいコピー総集編DVD」を真上から拳を振り下ろし
バラバラに ぶっ壊したムサシだった。
冷静になり
ハッピーメールについて
調べたムサシは
他にも被害者がいたので
驚いたようだ。
鬼にされるわけではないが
鬼 後味の悪い恋愛に ぶちあたったムサシであった。
劇終














