バカノマン8〜オレは四大精霊の一人バカ・ノーマンだ! | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

これは
あるパラレルワールド内での話である。
バラン王国という商業も工業も発達した王国があった。
そこでは食堂も多く、道具屋とか雑貨屋、武器防具のお店も多数 存在している。
魔物ハンターという 
バラン王国に 時に侵入してくる魔物を討伐するギルドも 幾らか存在していた。
なので この国は 多くの人々が住んでいるけど 魔物からは 最近までは被害を受けたことはなかった……

最近までは……(あの天下の大悪党が バランの街に時々やってくるたびに 街の中で喧嘩が発端となり その大悪党に挑んだものは 全て首が狩られてしまう事態が起こっていたのだ。)

フィールドに存在する魔物討伐を生業とする魔物ハンターらが挑んだが
魔物ハンターらも その大悪党に惨たらしく惨殺されるのがオチだった……

一方で バラン王国から数キロ離れた所にザイール城とザイールの城下町があった。

その国は 人々も少ないし 道具屋も 宿屋もレストランも 
あるにはあるが 閑散としていた。
ザイール城内も ザイール王の従者は 全部で50人も いなかった。

ザイール王国はバラン王国に 援助を与えられて なんとか王国を保てていた。

だが、急にバラン王国の王はザイール王に支援を辞めることをザイール王に手紙で伝えた。

そうなると確実にザイール王国や城下町は滅んでしまう。

「うううっ このままでは 我が国は終わりだ
嘆かわしい」
手紙を読んでる途中で 王の部屋にはザイール王しか
いなかったが 王は 嘆きの感情が あらわになり
思わず大声で叫んでしまった。

そしてザイール王は手紙の続きを読んだ。

(ザイール王国を存続させるためには 最近バラン王国に現れた天下の大悪党デビラーを捕らえてください
もし奴を捕らえることができたら
我がバラン王国は 今以上に ザイール王国のために支援します。 
親愛なるザイール王へ 
バランより)と手紙には書かれていた。


「あのデビラーに 勝てる奴など このザイール城内に
いるのかーーっ! 
くそぉ……」

再びザイール王は 理不尽なバランの要求に対し
悔しくて悲しくて大きな声を上げてしまう。

その声に気づいてなのか偶然なのか
ザイール王の娘のミレーヌ  が王の部屋に入ってきた。


「パパ、なにやら 悪い意味でエモいことが起こっているようね」
とミレーヌは ザイール王に言った。

そして その 悪い意味でエモいことを くどくど額に皺を寄せて伝えるザイール王。

「なら 私が そのデビラーってのを 取っ捕まえてあげるよ」

「無茶は よせ!いくら お前が 幼き頃からカンフーや柔術や合気道など 城の武闘家達から武術を習ってきたからと いっても あのデビラーには 敵わないと思うぞ。」

「しかもデビラーは
夜な夜なバランの街に繰り出して
手練れを探しては喧嘩を売ってるらしい。」



「それで そのバランの街の魔物ハンターらが どんどんデビラーに首を斬られ、バラン王は 他国からも 新たな戦士を多額の資金で雇ってる……
しかし いかなる戦士もデビラーには 敵わない。
だから またバラン王は 他の戦士を多額の資金で雇う……
いたちごっこみたいなのよね。
そんで とばっちり受けてザイール王国の支援を中止するってことね」

「まさに その通り」王は 深く肩を落とした。




「やっぱり私が デビラーを捕らえて 
ザイール王国を守らなきゃね」

「王国は守るべきじゃ……って
おい!ミレーヌ 。
おまえ ほんとにバランに行き デビラーを 倒すつもりか!?」

「まぁねえ〜」
そう 言って ミレーヌは 鞄から 敵の力が測定できる
(魔法のしゃもじ)を 取り出した。

「その仕草 その言動、雰囲気、 あざとかわいいミレーヌ  のことだから なんか やってくれそう。
じゃが 魔法のしゃもじの しゃもじ子ちゃんにデビラーの力と お前と 大きな差があるという声の判定を聞いたのなら デビラー退治は やめなさい。
差があまりないなら止めは せんが。」

「どうかなぁ〜一度
やりたいって決めたことは ガンガン突き進めたいのが 私ですもん」
そう 言って ミレーヌは しゃもじ子ちゃんにデビラーと自分との力の数値がいくらなのか 聞いてみた。

しゃもじ子マヤコン しゃもじ子マヤコン
私と魔物ハンターらの平均値と
デビラーの力の数値を
教えて テヘテヘ〜ン



「パパ〜やっぱり 私とデビラーでは力の数値に
大人と子供以上の差があったわ〜」

「じゃあ おまえは デビラー退治にいくではないぞ。
いいな」

「うっせえ うっせえ
うっせええぇわーーー
私  行くもん!」

ミレーヌは 融通がきかない性格であり
やたらと好奇心旺盛なので
バランの街まで すぐに出向いた。
夜も23時なのに……

バランの街はザイールの城下町と違って
23時台でも営業してる お店は 幾らかあった。

街の人によるとデビラーは今は「BARサズマ」に入って行ったようだ。

BARサズマに近づくと
野太いドスの効いた怒鳴り声が聞こえてきた。

(あれが デビラーの声ね……ううぅ予想通り迫力あるっすね〜)

おーーい

誰?
おーーーい

そこは四大精霊の一人である 土の精霊がいた。

四大精霊 火の精霊(ナンマンダー)
風の精霊(汁風)
水の精霊(雨日音ウンディーネ)

そして土の精霊である(バカ・ノームマン)がミレーヌ の側に いつのまにかいたのだ。




「下半身泥だらけで 不潔ねえ」
「オレ様は 土の精霊なので下半身は 泥で覆われてるZゼーット」
「今から 天下の大悪党を捕まえにBARに乗り込むの どいて!」

「あんたじゃデビラーは退治できねぇ NEON
オレ様は土の精霊様だ 
オレに任せて。手柄は 嬢ちゃんにくれてやるぷんまる〜。」

「なんか 精霊様のくせに変な口調ですね」

「ふふふふふふふふふ  ふがいっぱい。 
じゃなくて……
オレ様がデビラーを捕まえてやるんで
BARでの 飲み食い料金 ぜんぶ おまえさん 払ってくれねぇ?ええだろ?」

「はぁ??ここにきて ただ飯?
まぁ 奴を倒してくれるなら ええけど」

そしてBARに乗り込むバカ・ノームマンとミレーヌ  。



デビラーを退治するつもり??
なんだか わからないうちにバカ・ノームマンは
デビラーと 酒比べ対決を 始めたようだ。

しかも バカ・ノームマンは「恋のマイアヒ」を歌って
踊り出した。



「よー飲んだぜぇ 足元がフラフラだし
よー踊ったわい」と
ふらつきながら まだ酒を煽るデビラー。

「かかったなデビラー!
その状態だと オレの必殺技から 逃れられねぇYOYOYO 
オレのこの手が 真っ赤に燃える〜」



出るか! フラフラにさせておいて
かな〜り
せこい
バカ・ノームマン奥義

シャイニング?????炸裂か?




オレのこの手が真っ赤に燃える〜
勝利の召喚

土魔法ーーー

くらえーーーー



「まだまだまだーーーっ!
デビラーめーー
オレ様は おめえさんの
悪事は許せねーんだYOYOYO
〜YOYOYO
あっ ごめん…なんかパーフェクトヒューマン
歌ってたわ オレ……」


じゃんけんを 拳技に変える

「じゃん拳」で 決着をつけるぞーーーとバカ・ノームマン

おぉーーとデビラー。


「じゃんけん パーーーー」






土魔法  壁ドン!





から〜の〜

はじめて〜の〜

チュー

「くそぉおおおおお
こんな舐めた技を出しやがって……
土の精霊とやらめーー」

デビラーは 満身創痍に なりながらも 懐から
ミスリルナイフを取り出して
バカ・ノームマンに斬りかかった




「デビラーよ! おめえ
やっぱ オレ様の力を みくびってるなーー
許せねえ
オレは怒ったZOzoーーー
全力パワーだ!
秘奥義

地裂地獄ーーっ!」





今の大技で BARの皿やコップや酒とか
ほとんど砕け散った。
椅子やテーブルも
地面にのまれる

とにかく
すごい地震だ


さすが土の精霊バカ・ノームマン

バカ・ノームマンの秘奥義により
デビラーは確かにKOできた。





こうして ミレーヌはデビラーが気絶してるうちに超強固な魔法の縄で 縛り上げた。

そして ミレーヌは さっきの地震技で 酒とか 衣服に付着しまくり 不快な臭いで 気分を害してしまった。
なのでバカ・ノームマンに礼も言わず
スタコラサッサのさぁーで
デビラーを 連れてザイール城の地下牢に閉じ込めた。

これによりザイール王国は 前以上にバラン王国から恩恵を受けるようになったとさ

めでたし めでたし


って おい

めでたしじゃないかも!?


「ミレーヌ  ちゃんは無事にデビラーを城まで連れて行ってるだろうし
オレの必殺技で
悪党はバランの街から 追い出せたし

オレ
今後 バズりまくりやなぁ
はーーっはっは
オレは 土の精霊様だーーい
はーーっはっは」

自画自賛しまくるバカ・ノームマンの背後から
その時 密かなBARにいた客が
バカ・ノームマンに

一言呟いた。


はたして お前は良いことしたのかな?

 




「誰?」


フフッ

「未来から来たって?」



「BARサズマを よくも 全破壊してくれましたね。
最低でも 一カ月は牢にぶちこんでやる」

「はぁ??」



「おい!大人しく牢まで歩け、罪人野郎め」と武田巡査。

「だから オレ 悪党を倒したんだぞ」

「………」無視する武田巡査

「オレ、精霊様だぞ!精霊が逮捕される物語って
ほかにあったか?」

「……」再び無視する武田巡査


「オレの話を聞け〜🎵🎵」
タイガー&ドラゴンの曲を 歌い出す バカ・ノームマン。

「歌は上手いんだな」と武田巡査はニヒルに笑って
そのままバカ・ノームマンを地下牢に閉じ込めたそうな

めでたし めでたし