尾道の養老温泉とかも近い山奥の1LDKのアパートに「本郷剛(つよし)」という41歳の売れない画家が住んでいた。
一流の画家を目指していた本郷剛。
彼は30代の時は 「wink」という 備後版情報本などで
[若き天才アート現る!]と 何度も彼の作品が掲載された事もあった。
尾道みなと祭りとか 灯籠祭りとか では 尾道のアーケードのギャラリーで 彼の個展が開けるくらい 彼はアートの世界だけで収入が たくさんあった。
見た目は 41歳のわりには 若く見えて 短髪イチローヘアーに 美肌で 顔に一つもホクロもなかった。
短髪爽やかヘアーなのに 美白だし 顎髭とかも濃くなくて くっきり二重で いかにも好青年ってスタイルをしていた。
しかし 彼の作品は 年々 新しく世に出る画家達に先を越されてしまい
売れなくなってしまった。
月収が3万以下の時もあった。
1LDKの 人が住んでるの?と思えるほど 木造の 昭和な感じの小屋みたいなアパート。家賃28000円。
夜になると夏はムカデとか カナブンが 剛の部屋に入ってくることがあるという そんなとこに剛は住んでいる。
剛は 両親に「きっと有名な画家になって 父ちゃん母ちゃん 達を 笑顔にさせれるように なったら 帰ったる」
と 言って 1999年夏に 実家の ボンビーな島根県益田市の 民家を飛び出して 尾道の山奥に住むようになった経緯がある。
雑誌に掲載されだして あと少しで 両親を 笑顔にできると思った矢先
どんどん近年 若きアートのエースが備後にも出現して
彼は アパート代を支払う事も シビアになっていた。
ただでさえ 画家として やりくりするのが大変な時に奇跡は起こった!
彼は 2018年末に 名古屋プリンスホテルのギャラリーに一週間の個展を開いたところ 夢のように 彼の得意な龍の絵の 絵葉書とか 昆虫を描いたポスターとかが売れたのだった。
空想上の生き物や 動物や昆虫、魚類を彼なりの手法で描いて売るのが 彼の仕事だ。
その一気に稼いだ金で 2019年ー になる寸前に あるSNSで partners 今なら 一ヶ月3500円のところを一年で12000円ー年末年始大サービス。
との広告をみて
そのpartnersという恋愛アプリを登録した。
会える人もいるが人妻だったり バツイチシングルマザーであり 真剣な恋愛には剛の経済力とか 考えたら断られたり
若い人より自分より年上だったり 色々partnersで恋人探しも苦労していたようだ。
日々 オススメの人が 自動紹介されるが
「いいね」ボタンを押しても 41歳で 収入も少ないと スルーされることが多いようだ。(スルーされたら マッチング成立せず その方とやりとりできないシステム)
上 写真が 「partners」イメージ画像だ。(あくまでイメージ画像)
実質 最近は 尾道とか 広島パルコとか 松江などの大きな個展とかギャラリーにも 呼ばれなくて 気持ち的に落ちてる剛。
SNSを通して ペガサスや四聖獣とかの幻想的なアートを売るように努めるが 注文が入ってから デッサンに取り掛かり 色塗りし 時間をあけて重ね塗りしたり
一つの絵を描き切るまで 毎回 相当な時間と労力を要していた。
副業もできないくらい大変なようだ。
しかし 恋したい 「恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい」
そう思って5月のある日 久しぶりにpartnersを開きてみたら
剛の 本当の理想とも思える女性から 👍いいねが届いていた😆🍀
剛の趣味は ケルベロスとか キングコングとか空想上の生き物が好きってことで アニメも好きだ。
旅行も好きだ。
カフェも珈琲好きなので 好きと言えば好きかなと思ってる。
そして剛の理想の相手は20〜32歳くらいなので
ドンピシャな 相手から いいねが届いたが
だがしかし
剛は 警戒したようだ。
サクラ0を広告にしてるようにpartnersは サクラがいなくて有名だ。
しかし ちょっと前に アプリで知り合ったキャバ嬢系の女性に呼び出されたら 黒服のお兄さんがたが
呼び出した公園あたりに たむろしてて 引き返して
そのまま その子のLINEをブロックした事もあった。
独身とプロフに書いてて 実は それは偽りで 夫のいない間に相手をしてくれ的な内容の人とかもいた。
ネットビジネスに勧誘してくる人もいた。
なので 剛は ひたすら警戒していたようだ。
しかし 剛に いいねをくれた人
東広島で
剛の住んでるとこからも そお遠くないみたいだ。
疑心暗鬼で いいねの ありがとうから
アプリ内でメッセージを 試してみた。
相性も93パーセント?コンピューターが判断したのか
なかなか90パーセント越えはなかったはず。
尾道のコミュニティも入っているのか?
「すべて見る」をクリックしたら
真剣な恋愛希望〜身長157
美術館の受付スタッフ??これ 僕の職業と 鬼がかってマッチしてない?
その後
千里「さくら」とかじゃないなら
LINE教えますんで そこに 返事くれますか?」
剛「わかりました。 すぐ 送ります」
千里のLINEページには ディズニー系のキャラの投稿もしっかりアップしてるようだった。
(これが 前に剛が引っかかった サクラとか業者は 投稿も 0だった。 業者だけに 投稿もできなかったのか?)
千里「私 真剣な恋愛したくて このアプリに登録したので なるはやで 剛さんと お会いしたいです。
尾道とか 私が 行くので 近いうちに駅前で待ち合わせしますか?」
剛「来週の土日とか どうでしょうか?」
千里「わぉっ!その日 私 偶然にもフリーなんですぅ〜😆💕 あっ 歳離れてても 私に ゴチらなくて 大丈夫です(爆)」
剛「そうなん? なんか 悪いねえ」
そして
何回かやりとりが 終わった後に 千里から
意味深なLINEが
入ってきた。
千里「あの〜 色々やりとりしてて思ったんですが
一つ聞いてもいいですか?」
剛「んん?どしたん?まさかのドタキャン?」
千里「てか 私は けっこうドタくらって トラウマになってるんですよねーー😆💦💦
私が 言いたいのは まず会ってお茶して 剛さんが 良ければなんですけど ホ??に行きたいと思いませんか?」
剛は 思わず LINEの中のメッセージを二度見した。
心の中では
「マジで?嘘?オレなんかが
マジで? マジマジマジマジ マジ卍〜🎵」
と 脳内妄想BGMがレベル100なくらい流れてたに違いない。
剛「な、なんで!嬉しいけど唐突に どしたん?」
千里「だって、最初 お茶して 色々 相性良さそうだっても 次回 ほかの方とかに あなたが行ってしまう事防止のためです」
剛「なるほどなあ〜」
確かに 一理ある
恋愛心理学だけでなく なかなか 初回デートでお互い盛り上がっても、盛り上がるだけ盛り上がって次回がない男女は多い。
仮に3回以上会える人と出会っても 3回を超えて会うと
単なる いい人&友達止まりで 終わるパターンも多い。
仮に複数回会えたから その子に やらしい事欲求すると
あの盛り上がりってどこいったの?と言うくらい
ガードを固められて そのあとブロックされたり
下手すれば通報された事も…
千里だけに 限らず 会って 雰囲気よくて
お互い盛り上がったのなら ホ??に行くのもありだと感じた。
そこで さらにお互いの事を好きになるという話は 他でも 色々聞いてたので
剛は 勇気を出して 照れながら返事をした。
剛「千里ちゃんの そのアイデア最高だよ💕オレなんだかワクワクしてきたわ。」
千里「これからは 敬語じゃなくて タメ口でいいですか? その方が お互い 仲良くなれそうって思わない?」
剛「もちろんオッケーよ!タメでええやん」
千里「よかった〜
あと一つ思ったんだけど 剛さんって画家の卵だよね?
よかったら どこかで 私の裸体を描いて見たいと思わない?😆💓」
剛「ぜひぜひ !描いてみたい💓」
千里「ありがトン💕
私を匿名にして 丁寧に描いて メルカリとかで売ってもいいし 個展に出してもいいし 好きにしてよ〜😃」
剛は 自身の仕事についても 千里に評価されて
ワクワクが止まらなかった。
そして その日の深夜1時頃
千里から さらに意味深なLINEがきた。
千里「ほんとはこんな事 言いたくなかったけどLINEの やりとりだけで 君に惚れちゃたよ私💕
ねえ、私と ほんとに付き合いたいと思ってるの?」
剛「当たり前だろ! だって千里ちゃん オレの理想郷だもん😊✌️✨」
千里「そうなん? じゃあ信じていいよね💕
ありがトン〜🎆
せっかくなんで 私への気持ち LINEメッセージ越しでアピールしてきて💕 ダメとは 言わせないぞぉ〜‼️」
剛は まだ会ってもないのに 大胆発言が 多い千里に この頃少し不信感を感じたが
売れないし 楽しみもないし ないない生活から薔薇色の人生に大逆転できると 感じ 千里に 思いきってLINEで
愛の告白メッセージを 送った。
「千里ちゃん オレ あなたの ルックスと 面倒見の良い性格と 話してて なんか癒される とにかく 理想の人だと思ってるんだ。
今までオレと千里ちゃんが うまくいかなかった理由は
すべて 「経験」だったと思う。
今までの 悔しさ 悔しかった恋愛体験は
すべて 千里ちゃんで払拭させる。
千里ちゃんも 色々 散々だったようだけど
オレが将来的にも ずーっと千里ちゃんを幸せにしたい。だから 僕と付き合ってください!」
LINE上で なんでやねんと 疑心暗鬼になりながら剛は千里に 長い愛の告白を送った。
「ありがトン💕その気持ち めっちゃ嬉しい〜信じておくね」
しかし 翌日の夜まで返事がこない。
翌日の夜 またまたまた 千里から意味深なLINEが来た、
ピコリン〜🎵
ってLINE音がなるたびに
その日はLINEとにらめっこしていた剛。
きたきたきたーーっ
千里「あの 昨日から LINEできなかて ごめんね🙇♀️
携帯の調子が 悪くてさあ
悪いけど こっちの方に空メール送ってくれる?
afaga@docomo.〜」
ここまできて アクシデントが😢
しかし恋愛には アクシデントは 付きものだ。
剛は
千里が載せてたURLとか 直接メールに📧アクセスした。
すると
千里というプロフィール画像と
SNSぽい ページが出てきた。
その端っこに 「閲覧するのに50P」とか なんとかポイントとか 書いてあった。
んん? おかしいぞ?
剛は そう思っていた矢先に 千里から
またLINEが入ってきた。
千里「あの〜お兄さん ちょっとー さっき送ったページ
見てくれてないよねー もうLINEとかpartnersも 私 退会するんで ちゃんと 私を、捕まえにきてよーー」
その時になって
はじめて 剛は千里が あれだけサクラとか嫌ってたのに
千里本人が 手の込んだ サクラだったと気づいた。
もちろん そのあと
ほんとに千里はpartnersにも LINEにも
いなくなっていた。
しかし
それだけで 終わらなかった。
なんと
剛の元に
1日100件くらいの
おかしなメールが 来るようになった。
メールの音が不快にも、今日も 鳴り響く
すべて削除したりしてたら
さらに
アクシデントが起こった。
剛が
アパートの郵便受けを見てみると…
(何度 メール✉️で アートの個展を開いて欲しいと依頼をしたのに 連絡が 来ないので 今回の個展の 取引は なかった事にさせてください。)
との 手紙が 東京でも 一躍有名な個展を開く某会社からのスカウトだったが
それを 棒に振ることになった剛。
剛「うわーーっ! これは 悪夢なのかーー夢なら覚めないでーーー」
しかし
災い転じて福となる
その後
剛はpartnersで 本当の理想と 出会えたそうな
アートでも 他会社から スカウトされて稼げる人間になったそうな
めでたし めでたし



