麻衣マチ子という29歳になる女性がレオパレスからダッシュで出てきて いきなりこう言った。
「やばいよ やばいよ 非常勤講師として 今日が初日。
雨が降ってきてるのに 傘忘れて 綾瀬駅の方に 向かってたわ〜 も〜まいっちんぐ〜」
マチ子は アパートから ダッシュで傘を持って来て綾瀬駅に急いだ。
「JR山手線 池袋方面の電車に 乗れば なんとか 間に合いそうだわ。」
マチ子は時計と天気を気にしながら 足早に駅の方に向かった。
ちょっとでも近道となるように 駅の裏の 静かかつ怪しい雰囲気の 人通りの少ない 綾瀬の飲み屋とか並んだ通りを早歩きで移動していた。
マチ子先生は 夢の中では
小嶋陽菜が配役だった。
天気が悪いから 綾瀬の路地裏は 薄暗いというより なんか 陰鬱なオーラを感じると マチ子は 感じて後ろを振り返った。
後ろから サングラスかけて龍の模様の派手めなジーンズとアロハシャツ着た 強面の スキンヘッドの中年くるいの男が 明らかにマチ子を狙って追いかけている。
その男 見覚えあり!
マチ子は 非常勤講師をしながら 土日とかは コスプレイヤーとかモデルとしても活躍していた。
握手会もあれば 撮影会なども ショールームを開設している時期もあるようだ。
愛知県でのパチンコ屋での 一日 巡音ルカのコスプレして パチンコ屋のキャンペーンガール的な会に その男は
あまりにも強引な格好でツーショットチェキとかマチ子に要求してきた男だった。
どさくさに紛れて マチ子のFカップの胸に寄り添ってきたり 明らかに顔を近づけてこられたり
その都度 マチ子は
「まちっちんぐ〜」と つぶやく癖があったようで その強面男に バカにされたように 真似されてたのだった。
その男が マチ子の出演するイベントで 強引に マチ子を狙ってるのがわかったので 出禁にしたのも記憶に新しい。
「今日、渋谷流星高校の非常勤講師初出勤の日から 最悪だわ……早く逃げなきゃ」
意図的に足をさらに早めたマチ子。
後ろを振り返ると その男はいなかった
「はぁ〜 なんなのよ〜 でも 助かった」
安心したのもつかの間
その男
なんと ビルの間から回り込んで いきなり マチ子の真正面から現れた。
しかも いきなり バックスピンキックを 可憐にマチ子のボディに決めて
マチ子は 思わずうずくまった。
へへへ、財布と バッグは いただいたぜ!
オレ様を塩対応し出禁にした てめえが悪りぃんだぜ。
うぐぐぐ
そこへ偶然通りかかった ハンサムなオーラとスタイルと甘いマスクの若者が現れた。
「おっさん そこの 姉ちゃんの 荷物 置いていきなよ。
オレ見てしまったわ。 泥棒する気だな。」
「なんだ〜おめぇはよー」
スキンヘッドの強面男は ごっつい腕から その男にパンチを振り回すが
その男は 笑顔で パンチをよける
「おっさんの動きは ハエが止まったみたいだ。おい!姉ちゃん あんた 結構 体力あるだろ?悔しかったら このおっさん投げてみろよ。」
そう言うと そのニヒルな男は 強面男に一撃
ボディをぶちかまして
お腹をかかえて苦しそうにしてる男に向かって
マチ子は ふらつきながら
立ち上がり
「おりゃああぁーーっ!」
豪快な一本背負いを 決めて
そのあと 腕ひしぎ十字固めを決めた。
ニヒルなイケメンは
「シュートサイン〜🎵」と
いきなりAKBのシュートサインを歌い出した。
そして マチ子に こう言った。
「おっさん伸びてしまってらあ。 おい 姉ちゃん とりあえず もう片方のおっさんの肩を担いでよ。 サツに連れて行こうぜ!」
「だね!ありがとう!」
マチ子と ニヒルなイケメンは その強面男を警察に連れて行った。
警察に その男を連れて行った帰りにマチ子は ニヒルな男に こう言った。
「あの〜助けていただいて なんてお礼を言っていいのやら。せめて お名前だけでも…」
マチ子は恥ずかしそうに うつむきながら言った。
「オレは リョウって名前さ。 もし なんか縁があったら
また 会おうやあ。」
「あの すいません せめてLINEでも…」
マチ子にとって けっこうタイプだったのか 本能的に連絡先を交換しようとしたが
そうさせず リョウは 足早に去っていった。
リョウ 夢の中では 中村倫也が配役だった。
「あ〜ヤバたん!一限目の授業 初日から 大遅刻だわ〜
まいっちんぐ〜。」
そう 言って おきまりのポーズをとりながら渋谷流星高校へ急いだ。
とっくに一限目の授業は30分も過ぎたはずだが
流星高校の職員室に入って 驚くべき事実が待っていた。
ガラガラガラガラ…
「今日から この学校で非常勤講師を務めさせていただきます。麻衣マチ子と言います。 初日から諸事情で遅くなって申し訳ございませんでした。」
すると 白髪も多く少しコシも曲がった好々爺の雰囲気の校長先生が マチ子に 近寄り こう言った。
「あなたがマチ子さんですね。いつもSNSなどの活躍 御苦労様です。 あの〜マチ子さん あなたは 今日から講師スタートとの事ですが あなたは 三時限目からのスタートですよ。 なので 遅刻というか フライングスタートされすぎたようで あっぱれじゃなあ はーーっはっは」
長々と 校長は マチ子に語ったあと 高笑いした。
結局 遅刻と勘違いした マチ子は 職員室の空気が 重くなったのを 感じて こう言った。
「まいっちんぐ〜」
職員室の 没個性な先生方は パチパチと とりあえず拍手をしてあげた。
なんとか図書館で本読んだり 職員室で 授業の内容の予習をしたりして 三時限目が 来るのを待って
三時限目のチャイムが鳴る10秒前に
マチ子は教室の前に足を踏み入れた。
キーーンコーンカーーンコーーン
キーーンコーン カーーンコーーン
そのクラスの窓を開けて マチ子は 目を疑った。
席の右端の校庭が見える側の端っこの席に 今日 マチ子を助けてくれたリョウが いつのまにか制服に着替えて
そこに いるではないか。
マチ子は その時、朝 連絡先を交換出来なかった事を悔やんでたが まさかの教室でリョウと対面できるなんて運命的なものを感じ始めていた。
ドキドキ💓
マチ子のハートは なぜか平静を装おうとしても 早くなるのがわかった。
「あなたは 今朝 会ったリョウくんね!まさか ここの生徒だったとは」
「マジオレっちも 驚いたぜ。まさか 泥棒にやられてたボインの姉ちゃんが ここの先生だったなんて」
ザワザワザワザワ…
ボインのというワードと 泥棒にやられそうのワードを聞いた生徒たちは
ざわつき始めた。
「静かにーっ!私は 麻衣マチ子と言います。今日から時々 こちらで非常勤講師として 皆さんに英語を教えていきますね。」
先生ーーっ 結婚しとるんけ?
先生って 何カップ?
先生って アマチュアモデルとか してますよね。千葉県の幕張メッセのイベントで ラブライブの 格好してた人でしょ?
ザワザワザワザワ
とにかくマチ子のモデルなどの活躍とか風貌とか いじられまくり マチ子は
たまらず
こう言った
「まちっちんぐ〜」
いつしか リョウの影ある性格と さりげなく優しい上で 成績も良いし 頑張り屋の姿を見て マチ子は リョウに特別な感情を抱くようになった。
リョウも マチ子とは 年齢差こそあるが ドラマなどで 生徒が歳の離れた先生に恋する番組など 見たことあるのか それ系のドラマであるような 甘いセリフで 時々
マチ子を 口説いていた。
リョウは マチ子が出勤する日は 必ず学校に来るようになっていた。
それまでは
しょっちゅう学校をさぼり 単位を落とすことさえ危ぶまれていたようだ。
そのくせ成績は良いのが不思議だった。
ただ あまりにリョウは友達も作らず 一匹狼を気取ってるようなので マチ子は ある日気になって リョウに質問した。
「ねぇリョウ君、リョウ君って友達いないの?作ろうとしないの?もう今年で卒業なのに ハイスクール生活 少しは楽しんだの?」
「マチ子先生知らなかったのか?オレの親父は新宿歌舞伎町の鬼神組の幹部の一人なんだ。だから それを知ったら みんな怖がってしまってオレから離れていっちまってよお。」
「そうだったのね。 でもリョウ君はリョウ君だから
親父さんが ヤのつく人だけど 先生はリョウ君の奥底の優しさとか 頭の良さとか運動神経の良さとか知ってるし そういうとこ好きだな💕」
「あっそー」
案外 そっけない返事で返す リョウ。
「リョウ君 彼女とか いないの?」
「マチ子先生 いつも ウゼェんだよ。ほっといてくれよ。オレの親父はアウトローだし。そんな親父がいると オレ 彼女も作れねえよ 」
最初の頃は そんな感じだった。
とにかく リョウを癒したい 親父さんとか怖いけど 関係なく なんとか リョウに笑顔でいっぱいの人生を送ってもらいたい。
そんな気持ちで いっぱいだった。
6月の ある日
マチ子は こう言った。
「ねぇ、今日 放課後 ちょっと図書館の奥の部屋で 大事な話があるの リョウ君 予定空けといて。」
「はっ?なんか かったりーけど マチ子先生の大事な話も なんか気になるから そだな オッケー まあ 軽く付き合うよ。」
とリョウは 言った。
マチ子先生が呼び出した17時30分という かなり遅い時間に リョウは 呼び出されたのが シャクだったのか
スマホアプリのゲームをやりながら
明らかに聞く耳持たない態度で
マチ子先生と対面してる。
「ちょっと
リョウ君 スマホに夢中になってばかりいると次の試験に差し支えるよー 」
そう言いながら
ワザとらしく マチ子は リョウの手を引いてぎゅっと握った。
ドキっ💕
明らかにリョウの体温が上がるのがわかった。
「あぁ
リョウ君 なんか熱くなってない 汗かいてきてない」
マチ子は からかうようにリョウに言った。
「うっせえよ。汗じゃなくて 今は梅雨だし1日学校いたら 身体中がむれてきただけだよ」
「そだね〜💕」
無意識か本能なのか マチ子は そだね〜のセリフと同時に 恐ろしいほど 前かがみになりリョウの前に胸元を寄せてきた。
男として間違いなく 目線が胸元に行く
リョウも 当然 そっちに目がいった。
「どこ見てんのよ〜もーまいっちんぐ〜」
その日から マチ子とリョウは急接近して 毎日のように放課後は マチ子と 軽くカフェでトークしたり
オケったり プリ撮ったり
先生と生徒の禁断の恋が始まった。
土日とか マチ子が 休みの日があれば
2人でスカイツリーの展望台で 手を繋いで デートしたり
「すみだ水族館」で 幻想的に輝く多彩なクラゲの前で
マチ子は「まいっちんぐポーズ」を リョウはクラゲにちなんで「クライングゲットポーズ」をしたり
夢のような時間が流れていった。
浅草の雷門の門の大きさと門の上の龍の図にも2人感動した。
新宿駅から徒歩3分の所にある「モノマネバーキサラ」では イチローそっくりのニッチローとスリーショットも撮ってもらえた。
原宿竹下通りのマリオンクレープは あまりに 美味しすぎて「このクレープ 神だね〜」「そだね〜💓」などラブラブな会話が2人を熱くした。
熱海城の 熱海城料金で沢山のゲームが利用でかる
無料ゲームコーナーでは三時間も
リョウとマチ子は
様々なゲームを満喫したようだ。
そして2018年7月も半ばになって終業式間近な ある日
リョウは新宿御苑の 「言の葉の庭」でも使われた 緑深い風流な木々と新緑と池の見える風景の中で 唐突に マチ子の瞳を見つめ こう言った。
「先生、オレさあ大学に行きたくても金ないんだ。
オレのために親父が経営してる 大阪のスイパラってセクキャバのお店があるんだ。
」
「はっ…………」
きょとーんとしているマチ子。
「もちろん そのスイパラってスイーツ系のカフェと提携してるので その お店利用者は 提携してるカフェの利用料が半額になるんだ。なんとかマチ子には夏休みだけ そこで働いて欲しい!オレを愛する気持ちがあるなら。」
「ピンクのお店に わ、わたしがか???
報酬は いや 報酬というか そのかわり えーっと まいちちちちんぐぐ」
あまりの驚きで 何喋ってるのか わからなくなるマチ子。
「オレは近い未来 マチ子と結婚してマチ子を幸せにしたいんだ。だから 大阪の 夜のお店で期間限定で働いてくれ!」
呆気にとられてたマチ子も リョウとの未来を約束されたので 1ヶ月で消えるという肩に蝶々の🦋タトゥーをして 大阪の梅田駅からも そんなに遠くない兎我野町にあるスイパラという様々なフルーツもオブジェが置かれてある セクキャバで働くことになったマチ子。
しかし マチ子が スイパラに入るや否や
撮影会やイベントで マチ子を知ってるものは誰1人来なかったので安心はしていたようだ。
でも、マチ子が そのお店で働きだしてから ものすごい勢いでマチ子目当ての指名客で 予約がいっぱいになった。
ある日の スイパラの閉店直前に スイパラオーナーの蝶ネクタイしメガネかけてポマードでヘアーを綺麗にセンター分けした 中年男が
「今日も指名ナンバーワンは ユメちゃんだーー」
源氏名で マチ子は呼ばれるようになっていた。
マチ子は 身も心も くだけそうだった。
しかし 愛する リョウとの結婚を考えると 夜のお店での接客に まじめに力を入れていたようだ。
待ち時間がある時は マチ子も ヘルプの女の子とか その日のメインの子とかと よく話しかけられるが
いつも こう言われた。
「新人、しかも期間限定のユメちゃんに ベテランの あたしらが 全く歯が立たないよ〜悔しいよー
ユメちゃん 今日も〜私より〜いい波なってんねー」
スイパラの女の子は
何気に
この方々に夢の中では似ていた。
そんな8月の淀川花火大会🎆の日に
早上がりで 東京から青春18切符で大阪に来たリョウと待ち合わせするため
スイパラから
出ようとすると
珍道中なのか変態なのか
やたらと濃い4人が こっちをじーっと見ていた…
その4人とは まだ マチ子が その時点では一度も対面した事がない
山形先生、ゴンゾー、亀、健太だった。
続く








