ブログネタ:寝てる時に夢はよく見る? 参加中昔から良い夢は「一 富士、二 鷹、三 なすび」だと言われて参りましたが、吉夢を見る為に宝船を枕の下に敷いて寝たり為さる方もいらっしゃる模様です
さて、夢が持っている意味に対して深く大きな関心を寄せたスイスの心理学者であるカール・グスタフ・ユングは個人的意識、個人的無意識、集合的意識、集合的無意識からなる四つの段階が人間の心には存在すると言う考え方を標榜していたと言いますが、その中でも夢を見る時と言うものは二番目と四番目の領域だと考えられる筈です
またオーストリアの心理学者ジークムント・フロイトは「夢は神的、魔力的な力の意思から生まれて来るものだし、夢の内容はそう言う力の知識や意図から与えられると考えられていた」と主張していたと聞いております
双方どちらの意見が正しいのかは別として両者ともに夢を見ると言う行為を、主体的な意識の外で引き起こされる事柄として扱っている部分が見て取れるのではないかと思うのです
この事から極めて早計な判断に基づく結論を導き出すならば、頻繁に夢を見る方は1日の中で(ある程度の)明確な意識を伴った生活を営む時間が少ない傾向性に在るのではないかと言う仮説的な推論を指摘する事が出来るように考えます
勿論これは否定的な意味合いで申し上げている訳ではなく、意識を保った時間が少なめであると言う事も睡眠時を指しております点だけは付け加えておくべきでしょうが、もし先程の考えは少なくとも誤りではなく正しく成り立つ筈であると仮定した上で話を進めて行くならば、夢には人間の未知なる可能性や比類の無い価値観を探り出す為の鍵が秘められているとは言えないでしょうか
例えば、これは大変よく知られた話なので取り上げるのは誠に恐縮する挿話なのですが、18世紀のイタリアを代表する名ヴァイオリニストであり作曲家でもあったジュゼッペ・タルティーニなどは、ある晩の夢から素晴らしい曲を得る事が出来たと言うのです
それは、悪魔が彼の愛用するバイオリンで“とてつもない技巧”を用いて、この世のものとは思えない程に優れた見事な旋律を奏でたと言う夢で、彼は悪魔と取り引きまでしてその曲を手に入れると目覚めて起き上り、直ぐにそれを五線紙に書き写し取って行ったと言います
そして、その結果から生まれた楽曲こそが有名な『ヴァイオリン・ソナタ ト短調〈悪魔のトリル〉』と言う作品なのです
このような逸話などは極めて稀な希少価値性が高い、いわば頻度としては低めで一般的な普遍性には著しく乏しい程の夢に関するエピソードに属する話となってしまうのかも知れませんが、無意識の状態に在る脳や心、精神などが織り成す作用によって新たな何かが生産され得る部分に着目を致しますと、夢を見ると言う事や見た夢を可能な限り正確に記憶へと残しておく事は出来るだけ意識的に身につけるように努めるのが望ましいような気が致します
とは言え、あまり夢を見ていないか又は見ても覚えてはいない質なので夢の本質や正体が解明されて肯定的な立場が与えられる事態が訪れても中々うまく対応が出来そうにはありません
そんな訳ですから、長々と書き綴って参りましたが夢は殆んど見ておりません