「狡兎死して走狗煮らる」
過去の歴史を振り返る時、この言葉を正しく理解し出処進退を過たなかった人間の1人として中国の秦王朝が末期の頃に漢の国を興させた建国の功臣、張良の名を挙たいと思います
張良は母国・韓を滅亡へ追いやった秦に仇討ちする為の献策を劉邦に施し目的を遂げると一切、表舞台から身を退きます
仮に多少の伝え違いや誤報が有ったとしても処刑や更迭はされず、きちんと天寿は全うしたようなのであります
身の処し方に思いを馳せた理由は先日の小泉元首相が政界引退を表明したニュースでした
任期満了の当時なぜ再選を望まないのか、と思ったものであります
位人臣を極め、権力の座を手にした人間はその地位に君臨し続け、やがては魔性に魅入られ身を滅ぼす、これは有史以来、繰り返されて来た多くの悪しき事例であります
ですが小泉元総理は自身の目的を遂げた後は速やかに退き何の未練も感じる様子には見えず、寧ろその姿からは却って肩の荷を下ろした安堵感さえ感じた程でした
用を済ませ役目を終えたら潔く退き下がる、春に桜の花が散り行くような綺麗な幕の引き方に、その当時ある種の感動と驚きを覚えたものです
後世に名を残す政治家の1人になるかも知れません