KAI~17~ | The thought without the end
皆の気遣いで海外での部屋割りは俺とヒョンとを同室にしてくれた。
ヒョンは恥ずかしがってなかなかうんとは言わなかったけど
俺が半ば無理やり了承させた感じだ。

「ヒョン、俺が嫌い?」
部屋に入ってすぐ、ヒョンを自分に振り返らせて聞く。
「何言ってんだよ。」
照れてそっぽ向くこの人は本当にたまらない。

俺の腕から逃れるようにしてあちこちと動き回りながら荷物の片付けをする。
その様子をずっとソファに座り込んで眺めてる俺。

「カイも早く片付けなきゃ。。」
そんな言葉にも耳をかしてやらない。
わざとそうしてるかのようにあっちへこっちへ同じ荷物が右往左往する。
「ヒョン・・・それ、わざとやってるよね?」
「え。」
クローゼットに持っていこうとしたシャツを落とす。

あの時から始めての二人っきりなんだ。
俺はこの人に触れたくてたまらないのに・・・
ソファに座ったまんま、こっちへおいで。と指だけで呼んでみた。
瞬間に顔を真っ赤にしたヒョン。ぎこちなく歩いてくる。

「愛してるよ・・ヒョン。」
「ぼ・・くも」
俺の膝の上にヒョンを座らせ、間近で顔を眺める。
「カイ・・・。あの時、ごめん。僕のためにって僕のために諦めて・・なんて言ってごめん。ずっと気にしてたんだ。カイ。もう迷ったりしないよ。ただ、僕が求めすぎたりそういうのがあったら言って。僕はそういう自分が嫌なんだ。」

「もっと求めてほしいのに?」
「もう!そういうのじゃなくて!」
顔から湯気が出るんじゃないかってほど、真っ赤にしてるヒョン。

「わかってるよ。でも。俺は求めるよ。ヒョン、約束して。俺のものだって。俺から離れないって。」

「アラッソ。チャギヤ・・・。」
深い口づけになる。
全てをお互いに侵食させていくかのようなとろける口づけに眩暈がする。
俺の腕の中で熱くなる身体をもっと熱い熱でおおった。



「あ!そう言えば・・あの歯型って何?聞こうと思ってたんだよ!何で歯型があんなとこにあったんだよ!」
いきなり大声でまくし立てるヒョン。

「え。今それ聞く?」
「うん、それがずっとずっと気になってたんだよ!白状しろよ!」

・・・まったく・・・この人は・・・

「あれ。ヒョンがつけたものだけど?」
真顔で言った俺に理解出来てない風のヒョン。

「わかった。それ今から証明してあげるね。」
ヒョンを抱きかかえてベッドへ下ろす。
「時間はた~っぷりあるから、あの時どうして誰かさんが俺を噛んだのか教えてあげる。ぁ。でも、俺の一番大好きなヒョンの声だけは我慢しちゃダメだからね。」


夜はこれから。
暗闇に溶けるまで愛し合おう・・・。