一日雨が降った。
夜になると息が白くなり、寒かった。
今日は駅前の本屋さんにはMさんがいた。
実を言うと、同じ本屋さんのMさんとFさんの両方に声をかけてしまっている。
いざ、誘おうとすると、心のどこかにブレーキがかかる。
なんだろう。良心が恥じているのだろうか。
二兎を追うもの一兎を得ずと言うが、何だか本当臭いなあ。
ま、いいや。
今日のところは撤退しよう。
なぜって、寒いし、薄着だったから。
俺は傘がないので、頭を押さえて走り出した。
そう、優柔不断な男はいつでも傘がない。
それが罰なのかもしれない。
