ザ・コンサルタント | 新作映画批評:映画無知

ザ・コンサルタント

ザ・コンサルタント 監督:ギャビン・オコナー
脚本:ビル・ドゥビューク

かつて特殊な訓練を受け、超人的な強さを備えるが、何らかの事情で命を狙われたり、非合法に悪党を懲らしめたり…いわゆる“必殺仕事人”系のストーリーは、街を歩けばコンビニと歯科を見掛ける割合に匹敵するくらい、TVや映画で頻繁に描かれている。セールスポイントは作品ごとに異なり、銃撃戦や格闘シーンを充実させるとか、キャストが大物スターで魅力的だとか、様々。本作は“ドラマ”部分が面白い。予想外に良い。特異な設定にも関わらず、彼が何故そうなったのか?の辻褄に説得力があり、現在と過去を交差して、少しずつ明かされていく構成も興味深い。点と点が線へと繋がる仕掛けも、観客の知的好奇心を気持ち良く刺激する。とは言え、少なめで物足りないアクションシーンや、説明台詞が延々と続く演出など、やや不満も残る。語り尽くせていないエピソードもあるので、続編を期待したい。個人的な印象では、ベン・アフレック、どの主演作よりも適役!

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