遅ればせながら観てきました。
正直な感想、予想外に面白かった。
以下感想箇条書き。
ボロクソに書いてるのもあるので、そういうのが苦手な方は逃げてね。
──Part.1 ピアニストを撃つな
これなーーー、面白くなかった。
びっくりするほど話が進まなくて、ただただ冗長。
クソ野郎〜は突貫工事的なイメージだったので、正直クォリティはそんなに高くないだろうと覚悟はしていたんだけど、それを下回る退屈さ。
3人の中で唯一知っていた監督に加えて、ピアニスト×吾郎というそれだけでワクワクできるシチュエーションだっただけに、すごく残念。
そういう意味での期待値は高かったことを抜きにしても、とにかくつまらない。
特に、大門が吾郎ちゃんのところへ乗り込んでくるまでがね、もうね。
ただただ走ってただただモノローグで済ませて、明らかにピアノ弾いてない雰囲気で喋ってるし、いつ終わるの?このシーンって、ずっと思っていた。
ポップコーン食べながら観てたんだけど、ほんとポップコーン片手で観るような映画だなと思ってしまった。
ありがとうポップコーン、君がいたからなんとか助かった。
うまく言えないんだけど、このつまらなさにはいくつかの要素が絡んでいて、
- 話が展開しない
- 吾郎ちゃんの演技が下手
- 浅野さんの無駄遣い
- フジコが下品(魅力が不明)
- 私が苦手な、<勢いだけで持ってくやつ>
この話の面白要素に、私が気づいていないだけの可能性も大いにある。
というか、評価されているレビューがあるところを見ると、きっとそうなんだろうなと思う。
ごめん吾郎ちゃん。あと4つのパートの中では、一番予算かかってなさそうだなって。
吾郎ちゃんだけ外ロケないしw
2018.4.25 加筆訂正
うそ、外ロケありました。ごめん吾郎ちゃん!!
印象薄すぎてスルーしてた。
ちなみに一番好きなシーンは、吾郎ちゃんが捕まった際、ピアノを弾くふりをしたら、フジコが反応しちゃうところ。
あそこシュールでおもしろかった。
──Part.2 慎吾ちゃんと歌喰いの巻
もうほんと、ゴロちゃんパートがただただ辛くて、中島セナちゃんが映った時はホッとしたよね。
一番面白そうと思ってて、そして一番見ごたえがあった。
一番好きなのは、婦警さんがコーヒーやら壁やらに浮かぶシーン。
実際に言われた言葉をごくりと飲み込み、おそらく言われてないであろう(言われそうと慎吾が想像する)言葉に折れる慎吾。
そしてずっとそれを見つめ立っている歌食い。
静かに伝わるコミカルさ。
あれは、慎吾が絵を描くのを──あるいは歌うのを待っていたんだろうか、と思う。
とすれば、きっと慎吾自らが『美味しそうな匂い』を発していたのかな、と想像した。
他人の歌を『悪い歌(は不味い)』と表現するのは正直どうかと思う*けど、嘘でも慎吾の歌を『今までで一番美味しい』と言われるのはすごく嬉しかった。
(*歌に良いも悪いもなくて、もしあるとすればそれは全て『良い』と思うの。まぁ映画での表現なのでスルーするけど。)
諸々の会話にはドキリとするものがあって、食われた慎吾の歌とかね。うん。これは他でも言われてる通り。
個人的には、いかがわしい商売の外国のおねーさんが好きだった。もうちょっと絡んで欲しかったなー。
鰻の寝床笑ったわ。かわいい。手でガム出してまたそれ食うのかよ!って思ったけど。
あーそうだ。
歌喰いが出したモノをレインボーにしてしまうあたりのイメージが、なんか慎吾ちゃんらしいなと思ったり。色が絵画的というか。
一度吐き出したものをもう一度摂取することでさらに消化(昇華)されて、(映画の中の)慎吾ちゃんはさらにパワーアップしていくんだろうな
なんて思いました。(牛の胃的なイメージw)
歌喰いにレインボーの飴を突っ込むところもかわいい。かっこいい。好き。突っ込まれたい(変態)
──Part.3 光へ、航る
正直あんまり期待はしてなかった作品。
期待してなかったというよりは、太田光監督作品て、もう未知数すぎて予想ができなかったというかw
それだっただけに、非常に良かったです。叙情的だったのが意表をつかれた。
アウトローな剛がまたカッコよくてなああああ
今回一番演技賞をあげたい。ほんと上手い。
医者が限界を告げるシーンの、剛の表情とかたまらん。
この人こんなに演技上手かったっけ?
地図見て一人ツッコミして笑うとこは素になってたけどねw(つられて笑っちゃったじゃんかw)
誘拐犯を光ちゃんの目の前でぶん殴るのはちょっと引いたけど、まぁ(元)ヤクザだからしょうがないよね。
その間奥さんどうしてたのかが謎。
オノマチはやっぱりさすが女優さんだけある。拍手するしかない。完璧。アーモンドチョコのCM怖くて嫌いだけど、やっぱり素晴らしい女優さんだなぁと思う。ベッドで号泣するシーンが好き。
時事問題絡めてくるあたりで、あぁ私の好きな爆笑問題だわ、と思うなど(特にファンでもないけども)。
本土からの活動家とかさらっと織り交ぜちゃうあたりがいい、本当に良い。
あとソーキそば食べたくなった。
──Part.4 新しい詩
ミュージカルとかあんまり得意じゃないんですが、もう、とにかくライブのオープニング思い出してワクワク感が止まらなかった。