母の背中~アルツハイマーは重いですか?

母の背中~アルツハイマーは重いですか?

嫌なことだけ忘れられるといいのにね。

精神的DV夫に苦しめられた母。

72歳で体を壊して入院。そのまま別居。

お金欲しさに離婚調停起こされて,

1年後,離婚が確定しホッとしたのも束の間,

アルツハイマーの診断が下された・・・

Amebaでブログを始めよう!
日中は仕事をしているし,
諸々の事情で,あまり会いに行けない(行かない)ワタシ。
定期的に施設の人に連絡をして,母の様子を確認する。

とうとう。

オムツを手放せなくなった。

仕方がない。

少しずつ,でも,確実に,
進行していく病気なのだから。
4年前。
最後のブログを書いてから半年もしないうちに,
ワタシは母を特養へ入れた。
市内の施設を一緒に見て回ったが,
部屋の狭さに,

犬小屋みたいで,イヤムカムカ

と,お怒りモードを炸裂させ(一般的なサイズでしたけど),
唯一,自宅から車で1時間以上かかる特養を見に行き,

ここなら,いいわ

と,彼女自身が(とりあえず)納得して,その施設を選んだのだ。

アルツハイマーと診断されてから,一年も経っていない。
いろんな事件を起こしていたが,
一般的には,まだまだ一緒に生活できるレベルだっただろう。

でも,ワタシにはもう耐えられなかった。

とある言い争いから,

ここは私の家だ!!

そう,彼女が泣き叫んだ時に,
ワタシは,はっきりと母に対して殺意を覚えた。
母の細い首を締めたら,ワタシは楽になれる。

ワタシが,壊れてしまう前に。
ワタシは,この状態から解放されたかった。

思いがけず,「読者がつきました」メールが送られてきたので,
すごく久し振りに自分のブログを訪れました。

あれから,4年,経ったのねえ゛!

ホントに,ホントに,驚きました。

そして,少しだけ書かれていた母のことを読み返し,思い出していました。
この頃,ワタシは限界でした。
これ以上,母について書くことはできませんでした。

4年経って。
少し書き留めてみようかと思いました。
あまり時間はとれないけれど。
そうすべきなのかな,とも思うから。

4年間で,いろいろなことがありました。
それを,少しずつ紐解くけれど。
一つだけ,この現実を記しておかなくては。

母の記憶から,ワタシの存在は消えました。
ワタシの顔も,名前も。
母の中には残っていません。

今,母は,グループホームにいます。


ポットの事件 があった翌日,

母はIHコンロをまったくいじっていなかった。

でも,ヘルパーさんがお湯を沸かした気配もない。


お茶,飲まなかったの?


もう,どうでもいいもの。


このいじけグセは昔から。病気がさせているわけじゃない。

だから,余計に腹が立つ。


そこをぐぐっとこらえるワタシ。


その次の日は,特に問題も起こらず,

迎えた日曜日の朝。


台所で母が朝食を用意している音が聞こえてきたが,

前日の休日出勤がこたえて,眠りの中にいたワタシ。

それでも,頑張って起きてみると,ヤカンが動いている。

ポットには,お湯がたっぷりと。


ワタシが起きるまで待っててくれない?

起きてすぐにお茶飲まなくちゃならないの?


はい。スイッチ入りました。

鬼のような顔つきに変わっちゃいました。


あんたは,自分の母親を信じられないのかい!!


いやいや,そういうレベルの話じゃないから。

彼女の主張は,

食器洗い機が変になっていたから,間違えてしまったんだと。

↑がちゃんと動いていたら,そんなことはなかったんだと。


はいはいはい。結局ワタシのせいなのねムカムカ


私の頭はそんなにバカなのかい!!


ええ,そうなのよ,とは言えないからね。

とりあえずはガマンしたんだけど。


怒っちゃダメだとか,本人が一番つらいんだとか,よく聞くけど,

そのために,家や自分自身がどうなってもいいわけ?

ってワタシは思っているから,無駄な反論をしましたよ。


日にちもわからなくなっているでしょ?

薬だって一人じゃ飲めないでしょ?

そういう人を信じることはできないでしょ?


それは,しょうがないことでしょ!!


イライラモード上昇中のワタシ。


しょうがないって言ったって,

それで火事とか水とか出たらどうするの?


私があんたを育ててやったのよ!!


ええ,ええ,怒る方がバカなんだとわかっていますよ。

でもね。

ワタシ,ガマンできませんでした。

もうこれ以上,ガマンすることはできないと思いました。

書くに忍びない暴言を吐きまくりました。

母が泣こうがわめこうが,かまっていられませんでした。


ワタシ以外の人の前では,ホントに普通よりもちゃんとしていて,

彼女を施設に行かせるのは可哀想だと言われるけれど。


じゃ,ワタシは?


ガマンするだけなの?


ワタシの体も心もボロボロになっても,

ガマンしなくちゃいけないの?




やっと書く気力が生まれてきたので,

最近起こった事件を,ひとつ。


いつも,ワタシが仕事から戻ると,

母はすでに自室にこもっているのだが,

この日は,部屋からすっ飛んできた。


こういうときは。何か話があるのだ。


正直,うんざりしちゃうのよね。

疲れて帰ってきてるってのに,

意味のわからない話が延々続くのだから。


でも,頑張って,笑顔。


どうやら,

ワタシが朝にスイッチを入れた食器洗い機が,

うまく作動してなかったらしい。


赤いのが,チカチカしててね,

どうしたらいいか,もう,わからなくてね。


話しながら,パニック状態。


ごめんごめん。ワタシが悪かったね。

今度からは気をつけるからね。


もう,心臓がドキドキしちゃってね,

お湯を沸かそうと思って,

これ,ヤカンと間違えて,置いたの。


これ=ステンレスのポット。

置いた場所=IHヒーター。


その結果。 


ポットの底がまっくろくろすけえ゛!


母は,今にも泣き出しそうだ。


これ(ポット)高いんでしょ。

ごめんね,ごめんね汗


いやいや,ポットは買い変えれるから。

IHはそう簡単にいかないから。


本人を傷つけないように。

自尊心を失わさせないように。


いろんな本で読んだコトバたちが頭をめぐった。

でも,ウチはマンション。

本人が傷つこうと何しようと,言ってる場合じゃない。


もう,いじらないで。

お湯はヘルパーさんにやってもらって。


その他の選択肢を,

ワタシは見つけられなかったうぅぅ~