昨日母とLINEで話してた時に

「ああ、やっぱり着眼点が違うな」と思って

当ブログでの記事についても少し反省してます

 

別に間違った事を言っているとは思わないけど、

きっとこのブログに遊びに来てくれる人は親の方が多いから、

私が海外で育って来た子供目線で物事を考えると

少し語弊が生じたりするのかもと思う

 

でも、だからこそ私は保護者方に問いたい

英語を学ばせる覚悟はあるのか?

 

よく「どうすればもっと早く英語を覚えますか?」と聞かれるけど

覚えた先には何があるのか、といつも聞き返したくなる

 

帰国子女になると確かに英語や言語能力が身に付く、

でも・・・

それと引き換えにアイデンティティーを失う事がある

(自尊心や「故郷」を重んじる心や「日本人」の価値観がガラッと変わる)

 

とくにインターだと生徒さんや先生の回転率が早いので

5年後には見知った顔がほとんどいない事もある

その時の心の傷は計り知れない

 

私も「同窓会」の響きに焦燥感を感じる

高校の仲のいい友人はいるけど、世界各国に散ってしまい、誰にも会えない

 

また、こういう両親とは違う文化圏で育った子供を

TCK(Third Culture Kids)と呼ぶ

親の文化赴任先の文化二つの文化の融合が三つ目の文化を持つ子供で

サード・カルチャー・キッズです

 

あんまり研究が進んでいないけど、

代表的なのでは、TCKは早熟で思慮深く、高学歴が多い一方で

離婚率、離職率が高い傾向にあると言われている

 

幼い頃から変化が日常にあると

長期的な関係を培う経験に乏しいため、

どこかにどっしりと根をはる事に苦痛を感じる人が多いとも考察されている

 

実際に私の友人で結婚してる人はTCK同士のカップルが9割しめてて

私も自分の国から一歩も出た事ない人とは

一定以上仲良くなれない事が多い

 

もちろん、英語を学ぶなという訳ではない

積極的に色々な経験を積むべきだし

「これだから帰国子女は、やっぱり国内が一番」って言われるのも悲しい

 

ただ、安易に「海外行けば安泰だ、セレブだ、大丈夫だ」と思って

赴任して来る家族を大勢子供の頃から見てきたし

英語を学ぶのに必死になりすぎて、

神経を擦り減らしてしまう保護者も

外国でプレッシャーに押し潰される子供も何度も見てきた

(私もその一人)

 

英語を学ぶ事がゴールではないし、

それに付属する子供の苦難を親に少しでも覚えててほしい

 

苦労から逃げろとは言わないけど

  • 英語で何をして欲しいのか
  • どんな子になって欲しいのか
  • 勉強以外にも親子で楽しい会話が出来ているのか?
  • 環境の変化に合わせた心のサポートを提供できるか
  • 自分もいつでも相談できる相手はいるのか

それを考えていられれば

いつか大人になった子供との関係が保てると思います