昨日の授業風景に潜んでいた先生の思惑を教えちゃいます!
お題:
A君、B君、Cちゃんはピニャータを壊しました。
A君は7個キャンディーを取りました。
B君は8個キャンディーを取りました。
さぁ、皆んな、ここからどんな質問が出せる?
解説:肝心の質問がない!
子供は好奇心旺盛な生き物だけど、何故か勉強は受け身にさせられる
勉強になった瞬間、一方通行を決め込まないといけなくなる
すると、途端にヤル気でない子もいる
だから問題を作る権利を生徒に与える事で、算数を身近に感じさせたいし
日常のワンシーンを使う事で自然に常に算数の事を考えて欲しい
(ちなみにインターは8月始まりで、11月の段階では数学の問題は20以下の数字で問題を作っていた)
生徒1「お菓子は全部でいくつ?」
私「うん、鉄板だね。どの記号を使うのかな?指で作って見せて」
解説:肯定する
・参加型の質問を皆んなにふる事で、注目をキープさせる
・得意な事がサッとすれば、わからない子は真似して体感的に教えられる
・算数が得意でない子にもまずどんな式を作ればいいのかやんわり伝える
生徒2「Cちゃんもらえなかったよ!Cちゃんはいくつ貰えればいい?」
私「確かに、Cちゃん一個も取れなくてかわいそうね!平等にしたいね」
解説:まず肯定して、感情を乗せる(情操教育もサブリミナルに)
- ここで内心ガッツポーズ、こう言う質問欲しかった
- チャレンジ問題を作って置く事でヤル気が出るポイントを作っておく
- 7+8を3人で分けるなんて、割り算でしょ?九九を歌ったり、割り算できると自慢する子がいるけど、こういう文章問題に潜んでいると数式を作れない子が多い。小一はまだまだ数字を書いたり、動かしたり、並べたりする事が大事だから、ちょっと頭を捻らせる問題を用意する。
生徒3「キャンディー何味ですか?」
私「知りたいね〜美味しいのがいいね」
解説:まず肯定、算数に関係なくても大丈夫。
・関係ないね、って言うとシャイな子は一生手を上げてくれない
・どんな問題でも認められる環境を作りたい
生徒4「キャンディー何色ですか?」
私「A君とB君は二人だから、今日の問題だと二色使えるね」
解説:これも肯定、3の子と一緒に合わせてボードに書いちゃう
・でも、脱線気味だから算数の話に戻し、何度目かの色使いの件を伝える
生徒5「どうやって10を作りますか?」
私「そうだね、今日の問題は大きい数を使うから、小さな数にしたいね」
解説:ここも肯定!
・前回から何度か10を作る方法を教えていたから、すごくいい瞬間だった
7+8なら、8を3と5に分けて、10を作ってから5をたす方法もあると教えてた
ホワイトボード↓
解説:
- 6、3、3がなんだったのか忘れた。多分Aが6、Bが3、Cが3で平等かなー?ってしたのかな
- 本日の問題には丸をつけて、チャレンジ問題に⭐️をつけておく
- 黄色い紙には「数学者の心得」が書いてあって、今回は色々な方法を試すだった
- ノートは自由帳みたいなので日付は大きく書いておく
私「色々な問題がこのお話から出せたね!じゃあ、まず『お菓子は全部でいくつ?』をやってみましょう。それが終わったら、チャレンジ問題の『皆んなが平等になるなら、Cちゃんはいくつ貰えればいい?』をやってみましょう」
解説:もう一度やる事を言い直して、聞いてない子がいないかのチェックを入れる
私「今日は数学者の皆んなにやってみて欲しいのは、『色々な方法で問題を解く』です。Ten’s Frame や数直線を使ったり、色を二色使うのを忘れないでね」
解説:今回の注意点も軽く言っておく。
ちなみに、生徒の事を数学者と呼ぶ事で、誰でもいつだってプロになれると伝えてた
Ten’s Frameはこんなの↓で丸を書いて足し算や引き算を表現する
色を使う事でさらなる「見える化」を教える(先生として見直す時すごく助かるし)
私「日直さん、問題の紙と振り返りの紙をとても良く聞いている数学者さんに配ってください。みんなは、受け取ったら机に行っていつも通りのりでノートに貼り付けてね。何かわからない事があれば、このままに残ってください」
解説:できる子をいつまでも残しておくのもあれだし、
出来ないシャイな子は皆んなの前で言いたくないかもしれないから
生徒をばらけさせる
あと、「良く聞いている数学者さんに」って言った瞬間、皆んなビシーってするのが面白い。でも友達にまず配らないように、適当にしないように、本当にきちんとしてるまで時間はかかった
半分ぐらい書いて、間違えて消しちゃったから悲しい
書き直すのに時間かかったから①と②にしちゃいます