アフガニスタンでタリバンが政権を握ってから約2年、今もなおアフガニスタンの女性たちの自由が奪われています。スポーツをすることも奪われた自由のひとつです。
私たちアフガニスタン代表女子サッカーチームの選手は、
サッカーをしているという理由だけで、祖国を追われました。
私たちの夢は、国を代表して女子サッカーワールドカップに出場することです。しかしFIFAは、私たちがプレーする権利を正式に認めるよう訴えてきた私たちの声を何度も無視してきました。
祖国を追われて今はオーストラリアにいる私たちは、ワールドカップがオーストラリアとニュージランドで共同開催されている中、FIFAが私たちの訴えに耳を貸さないのを、ただただ見ていることしかできません。
私たちが再びアフガニスタンの代表としてプレーできるよう、FIFAに認めてもらうためには、この署名を読んでくださっている皆さんの賛同が必要です。
タリバンが政権を握っている今の祖国では、私たちがアフガニスタンの代表選手であることは、
逮捕されたり、
最悪の場合には殺害されるという危険を意味します。
命を守るために私たちは故郷を離れなければなりませんでした。
私たちはオーストラリアで新たな故郷を見つけましたが、
ここに避難してくるための飛行機に乗った時からずっと、
アフガニスタンに残してきた無数の女性たちの希望を胸に抱き続けています。
祖国から遠く離れたオーストラリアで慰めになったのは、やっぱりサッカーでした。
情熱を共有することで私たちは家族のように団結しました。
ピッチで学んだ忍耐力は、私たちに失った生活を立て直す強さをくれました。
タリバン政権によって女性の権利と自由は奪われてしまい、
サッカーをプレーすることはおろか、
社会から私たちの居場所はなくなってしまいました。しかし一方で、
男子のサッカーチームは今まで通りFIFA公認の大会に出場できています。
私たちは何度もFIFAに対し女子の代表チームを認めてもらえるよう訴えてきましたが、
FIFAは私たちの訴えを全て退けています。「関係加盟団体」から承認が得られないからと言うのです。
FIFAのこのような回答は、私たちから抵抗する力を奪い、家庭だけに縛られない人生を夢見る何百万ものアフガニスタンの女の子と女性たちに希望を与える力をも奪うものです。
FIFAは男女格差解消を掲げ、
世界のどの国の加盟団体においても
女性を差別しないことを宣言しているのにも関わらず、
私たちがプレーする権利を認めず、
差別を容認しています。
私たちの夢は、
アフガニスタン代表女子サッカーチームをつくることです。AFFとFIFAが定めるトレーニングとプレーガイドラインを遵守し、そして、
アフガニスタンから逃れてきた女性や子どもたちのためのプログラムを展開する、
そんなチームを築きたいと思っています。
今一度、アフガニスタンの女性たちに寄り添い、女子代表サッカーチームを公認することを、私たちはFIFAに求めます。
私たちは祖国を追われ、家族や友人とも引き離されました。しかし、私たちが夢をあきらめることは決してありません。
#StandWithAfghanWomen