日本が朝鮮半島を統治していた時代の

「占領政策」のひとつ、

「創氏改名」がもたらした悲劇の史実を

日本の作家が短編小説にした。

それを元にして 

韓国で制作された映画が 「族譜」である。

日本未発表であるが、NHKでも紹介され、

非営利な上映会はある。

 

同じく「創氏改名」については近年

「マルモイ」という韓国映画がある。

これがFBの映画グループで紹介されたら

すごいバッシングが起きた。

レイシズムの嵐!!と荒らしの様相を示し

暗澹たる思いがした。

 

こちらに貼ったURLには 「族譜」と「創氏改名」について

すごく的確な感想が述べられている。

 

「正しい歴史」と、現代日本人が言うと

それは「日本の一方的な視点」を指す。

それが悲しい。

正しい歴史とは

他者の痛みも共有していくものだと思う。

 

「創氏改名」については

岩波文庫の「創氏改名」に詳細が書かれている。

確かに、

法律で「創氏改名」が強要されるということはなかったし、

「キラキラネーム」を付けるような感じで

日本名に変える朝鮮人たちもいた。

 

が、日本語の「強制ではない」とは

「強制である」という意味だ。

 

改名・改姓しない朝鮮人に対しては

さまざまなプレッシャーがかけられた。

学校でも。

職場でも。

職場では日本人の雇い主が勝手に

日本名をつけてしまうことがある。

学校では「改姓する子はいい子」

として扱われる。

 

何よりも、役所も警察も日本人で固められている。

お役所が言うことには「プレッシャー」を感じるものだし。

特に「お上には逆らえない時代」であるのだ。

宗主国は「日本」なのだから。

 

「創氏改名」への抵抗として

命を落とした一家がいた。

それは歴史的事実である。

 

彼らの親族がNHKの取材陣に叫んだ。

「ここです!!ここで命を絶ったのです!!」

その映像はわたしの目に焼きついている。

 

土下座して謝罪した取材者の一人に、

親族たちは「許すこと」を表明した。