料理の視野を広げより楽しむためには、ある程度お酒を飲めるようになった方がいいのでは?と思うようになった。


だから、酒トレの一環で、夜寝る前に日本酒を半猪口飲むということを数日間試したんだけど、決まって毎晩、えぐい夢を見た。


酒が、深層心理のナイーブなこと全部を掘っ返して、

それを素材にすごくいやらしい、嫌味な見せ方をしてくる。



最初の晩は、大将が日本料理屋に戻っておいでって声かけてくれて、大将も周りの仲居さんもすごい優しくフォローしてくれながら、一緒に働くことを歓迎してくれる夢だった。

必要とされたい、自分のペースで進めたい、ずっと気にかけていてほしいという気持ちが、吐き気がするほど叶えられた意地悪な夢。

起きた時、でも現実は真逆で違う、私は要らない人間で、社会は一個人を理解なんてしてくれないんだって逆説的に打ちつけられた。夢が夢であるほど、現実とのギャップがきつかった。


二日目の夢は、

昔憧れていて好きだった人と、友達に内緒で逢引する夢だった。こう言ってくれたらいいのに。こうしてくれたらいいのに。手を繋いだり抱きしめてもらったり、期待したり。思ったことが全部叶った夢。執着と未練がつまっていて、自分の色魔の部分をありありと見せられた。また、叶わなかったことを笑われているみたいで本当に気分が悪くて悔しかった。


三日目の夢、旦那さんにもう君が嫌いだ、一緒にいると辛い、さっさとここから消えてくれ、と言われた。

素の私のことを受け入れることができて、大切にしてくれるのはこの人しかいないって信じて疑ってなかったのに、いつの間にかこの人に見限られるようなことを重ねてしまっていたのか、と、もう縋るものがなくなってしまって絶望した。ありうる話で起きてからも怖かった。旦那さんにも猫をかぶらないといけないのかと思うといよいよ救いがなくなって消えてしまいたくなる。


あと、大切な友達を失ってしまう夢を見た。

これはわたしが、そうならないようにと願って、じわじわと感じていたことだ。

大切に、じっくりと信用を積み重ねてきたのにな。

たとえ夢でも形になんてしないでほしかったな。


連日ここまでくると、もう全てどうでもよくなってきてしまった。





旦那さんも、同じ現象が起きるらしい。酒を多く飲むと、印象に強く残った出来事が悪い方向に解釈された嫌な夢を見るって。

彼はもう懲り懲りだって言うけど、私は実は0.1%だけ満更でもなくて、


逆にさ、自分が今深層心理で何を望んでいるのか炙り出せるから、ちょっと興味深くはあるんだよね。


今日はどんな夢を見るのかな。